新城市

瀧川オブラート 株式会社

(たきかわおぶらーと かぶしきがいしゃ)

製造

所在地
新城市一鍬田字清水野3-3
Tel
0536-26-1133

飲み薬が
苦手な人を
助けて
100年の会社

工場内の様子

オブラートを作って100年

みなさんはオブラートを知っていますか?薄い半透明のシートで、粉薬(こなぐすり)を飲む時などに使ったことがあるのではないでしょうか。瀧川(たきかわ)オブラートは、今から100年以上前の1911年にできた会社で、創業以来オブラートを作り続けています。かつては100社ほどあったオブラートを作る会社ですが、現在は国内に3社を残すのみ。そのうちの1社が、ここ瀧川オブラートです。

何からできている?

オブラートの原料は、野菜にも含まれるデンプンと水だけ。だから口に入れても飲み込んでも問題なし!それに、オブラートは匂いも味もしないので、粉薬を包んで飲みやすくする以外に、いろいろな食品の加工にも利用されているよ。

問題

オブラートの原料となる野菜は
次の3つのうちどれでしょう。

  • タマネギ

  • キャベツ

  • ジャガイモ

いろいろな形状のオブラート

  • フクロオブラート

    薬を飲みやすい形状にしたオブラート。瀧川オブラートが独自開発した商品です!

    フクロオブラート
  • 丸型オブラート

    一般的なオブラートといえばこの形。みなさんも一度は見たこと、使ったことがあるのでは?

    丸型オブラート
  • 粉末オブラート

    味に影響せず、オブラート自体が食べられるものなので、グミ、もち菓子、ゼリー菓子などに幅広く使われています。

    粉末オブラート

身近なオブラート

  • 薬を飲む時

    薬の苦みや匂いが嫌いな小さな子どもや、飲み込む力が弱くなってしまった年配の人など、飲み薬が苦手な人のために使われています。

    顆粒薬とフクロオブラート
  • ゼリーを包む

    口に入れても味も匂いもしないオブラートは、食品加工にも役立っています。キャラメルやゼリーなどを包む、「食べられる包装(ほうそう)」として使われ、「ひっつき」や「べたつき」を防ぐ効果を発揮(はっき)します。

    オブラートに包まれたカラフルなゼリー
  • フルーツ大福やグミ

    また、オブラートには「吸水性」が高いという特徴があり、フルーツ大福などの表面にまぶすことで、にじみ出る果汁を抑え、皮が水分でべちゃっとなるのを防ぎます。みなさんの大好きなグミにも使われています。

    フルーツ大福を輪切りにした様子

オブラートができるまで

最初の工程

まず最初に、でんぷんと水をまぜて加熱した糊状(のりじょう)のものを、蒸気で熱したドラムローラーに塗り、機械で急速に乾燥させ、薄い膜状(まくじょう)のシートにします。

ドラムローラーにでんぷんと水をまぜて加熱した糊状のものを塗る機械
矢印

丸型オブラート

  • 1

    シートの選別

    オブラートシートの束を断裁し板状にしてから、一枚一枚、目視して品質をチェック。

    シートを広げチェックする従業員さん
  • 2

    丸型抜き

    シートを機械で丸型に打ち抜きます。カットした残り部分も、すべてリサイクルの工程で再利用。

    型抜きする為の機械とオブラートを取り出す従業員さん
  • 3

    ケース梱包(こんぽう)

    自社のプラスチックケースに、オブラートを梱包。すぐに梱包するため、品質が安定し、衛生面も安心。

    従業員さんの手でケースに梱包される様子

フクロオブラート

  • 1

    巻き取り

    シートを少しの時間をおいて安定させた後、所定の型へ巻き直し、ロール状にします。

    原料となるシートをロール状に巻き直す機械
  • 2

    フクロ型製造

    トイレットペーパーくらいの大きさにシートを短く断裁して、独自開発による成型機にセットします。

    ロール状のシートを機械で断裁する様子
  • 3

    フクロ製造・選別

    カッティングから貼り合わせまでスピーディにフクロ型へ成型し、品質チェック。

    フクロ型に成型された商品を従業員さんがチャックする様子
矢印

最終工程

  • 1

    検査

    梱包された製品は、検査のためベルトコンベアに乗せます。写真画像やバーコードを通して、製品の状態や重量に異常がないか、自動的に厳重にチェックされます。また、検査結果のデータは全て保存され、管理されています。

    機械で検査する様子
  • 2

    フィルム包装

    検査された製品は、引き続きベルトコンベアに乗ってフィルム包装へ。①で保存されたデータをもとに、ひとつひとつ、あらかじめ設定した多種類のフィルムにミスなく分けられ、包装されます。

    オブラートを機械でフィルム梱包する様子
  • 3

    完成・出荷

    完成した製品は、ダンボールに梱包され、エレベーター型自動倉庫へ格納(かくのう)されます。梱包した状態でも、どんな商品がいくつ、どこに格納されているか、出荷予定なども、パソコンでひと目で分かるようになっています。

    商品が棚に並べられた倉庫内の様子

オブラートの
新しい可能性
フードデコステッカー

クッキーとカフェラテ

オブラートの新しい使い方として、「フードデコステッカ―」を製造・販売しています。フードデコステッカーは、メッセージやイラストをオブラートにプリントした商品で、食べ物や飲み物に直接貼れるところが特徴です。

バラエティ豊かなステッカー

お弁当やお菓子作りなど、家庭で楽しめるかわいいものや、玩具(がんぐ)メーカーとタイアップしたキャラクター商品など、バラエティ豊かなステッカーがあります。現在、瀧川オブラートでは、オリジナルデザインのフードデコステッカーを、手ごろな価格で作るために研究開発に取組んでいます。

フードデコステッカーが貼られたマカロンとおにぎり

お店のマークをプリントした料理や、自分の顔写真をプリントしたお菓子を作れたら、食事や料理作りがもっと楽しくなるはず。新たなオブラートの可能性が広がります。

社長からみんなにメッセージ

代表取締役
瀧川 紀幸(たきかわ のりゆき)さん
ミッション

オブラートの歴史を
調べてみよう!

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