
(かぶしきがいしゃとだこうむてん)
建設業
- 所在地
- 新城市字宮ノ後16-1
- Tel
- 0536-24-3030
伝統の
職人技を
未来へ

古い家は宝箱
みなさん、家を建てるための柱や梁(はり)は、まっすぐなものだけだと思っていませんか?昔の建物、特に「古民家(こみんか)」と言われる建物には、 曲がり、うねったユニークな形の木材がいろいろな部分に使われていたりします。まっすぐな木材に比べて扱いは難しいですが、 個性的でとても丈夫な古材(こざい)を、戸田工務店(とだこうむてん)は貴重な「宝物」だと考えています。
古民家とは?
古民家とは、日本の伝統的な技法(ぎほう)で建てられた木造の家で、 建てられてから50年以上が経ったものを言います。昭和の初めに建てられた家や、古いものでは明治時代よりも前、江戸時代のものもあります。

奥三河は宝の山
奥三河には、歴史ある古民家が多く存在しています。そしてその建物に使われている柱や梁は、長い時間をかけて色合いを深め、家の中でしっかりと乾燥されて強度が増した木材に「進化」します。戸田工務店にとっては宝の山のような古民家も、住む人、管理する人がいなくなれば、朽ちて取り壊されてしまう運命です。そこで、古民家というこの素晴らしい資源を未来に残す取組が「古民家再生」です。


古民家再生プロジェクト
戸田工務店では、古民家の再生に力を入れています。古民家の柱や梁の構造をそのまま利用してリフォームすることもあれば、新しい建物の一部にアクセントとして古材を使うこともあります。こうして古い木材を生まれ変わらせ、長い歴史を刻んできた古民家を、50年、100年先の未来へと残していく取組を行っています。新城市にある戸田工務店の本社は、富山県にあった古民家を解体(かいたい)して、その材料を運んで造られました。

チームTODA「職人夢工房」
伝統の技は俺たちが守る!
一つ一つ形が違う古い柱や梁を使って家をつくることは、高い技術が必要な難しい仕事です。昔、 「棟梁(とうりょう)」と呼ばれた大工職人たちは、自分たちの仕事を「木を組む」と言い、自然の木の曲がりやうねりを生かして家を建てました。 そうしてつくられた家は、木が本来持っている、しなやかさや強さを発揮して、家を何十年、何百年と支えてくれました。伝統の技を受け継いでいくには、 熟練(じゅくれん)の大工職人が不可欠で、戸田工務店では、大工の育成にも力を入れています。
古民家、海を渡る!
古民家に魅力を感じるのは日本人だけではありません。海を越えた外国でも、古民家に興味を持ち、その価値や魅力を認める人がたくさんいます。戸田工務店では、自分の国にも古民家を建てたい、という海外からの依頼に応え、この日本が誇る古民家という文化を世界に広める「古民家移築(こみんかいちく)プロジェクト」に取組んでいます。
アメリカ移築
プロジェクト
古民家の海外移築プロジェクトの第1弾は2020年。アメリカの建築デザイナーのエリック・カールソンさんの「現地に古民家を建てたい」というオファーから始まりました。計画では、分解した古民家の柱や梁をアメリカに送り、戸田工務店の大工が現地の大工に指示を出しながら一緒に建てる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。代わりに新城市にある作業場で、実際に家を建てる様子をオンライン中継(ちゅうけい)して、エリックさんに建て方を教えるという大胆な方法を採用しました。そのかいあって、1年後の2021年にはアメリカ・オレゴン州の大地に奥三河の材料で造られた家屋が完成しました。
建設場所を
地図で見てみよう!
世界に広がる古民家
第1弾プロジェクトの成功を受け、古民家の海外移築プロジェクトはさらに広がりを見せています。第2弾は、第1弾と同じアメリカ・オレゴン州に建築し、その時は戸田工務店の大工が初めてアメリカに渡り、現地の大工と一緒に建てるという当初の願いが叶いました。第3弾は建築場所をカリブ海の島国「ジャマイカ」に移して、新たな国の人たちに古民家という日本の伝統文化にふれてもらうことができました。また、古民家ツアーを企画し、海外の大工が来日して、古民家や伝統工法などを見学・学ぶ取り組みも行っています。
海外移築
プロジェクト動画
