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令和元年度第2回愛知県幼児教育研究協議会の概要

令和元年度第2回愛知県幼児教育研究協議会を開催しました。

 本会は、本県の幼児教育に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。第2回の会議では、『「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」につながる学びの芽を捉える―「自然との関わり・生命尊重」の姿に視点を当てて―』の事例集案についての御意見と御助言を頂きました。その内容を報告します。

 

研究協議会の概要

日時: 令和2年1月17日(金曜日)午後2時から午後4時

会場: 愛知県三の丸庁舎 8階 801会議室

 

1 開会 

2 愛知県教育委員会挨拶(義務教育課長)

3 会長・副会長挨拶

4 議事

【報告事項】

 実践事例を5事例、参考事例を1事例掲載した。参考事例は生活科の授業の実践事例である。参考資料に文部科学省、厚生労働省、内閣府から出されている「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(「10の姿」)を掲載した。参考資料として昨年度作成したリーフレットのホームページアドレスを載せた。専門部会では、1回目は方向性、2回目に事例の中身について検討、3回目に形式にして誤字や内容の調整をした。

【協議事項】

※ 質問は「〇」  回答は「→」  意見は「・」

協議題『「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」につながる学びの芽を捉える―「自然との関わり・生命尊重」の姿に視点を当てて―』の事例集(案)と次年度の協議題(取組)について、意見交換した。

■全体的な構想について

・わくわくするような表紙になっている。「自然との関わり・生命尊重」というところが、表紙を見ただけで分かった。内容の期待がもてる表紙だと思う。

・内容がとても精査されて、よく分かる。「事例の見方」の説明が、本文につながるとよい。

→「学びの芽の読み取り、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の分析であることを事例枠上につけて、分かりやすくしていく。

・この資料は複層になっており、園内でドキュメンテーション研修をやろうとすると、写真の中に吹き出しをつけるということができる。右ページの環境の構成や保育者の援助は、実習生がデイリーを作成するときにとても苦労するところであり、視点が分かり参考になる。

・保護者目線で見ても深く子供を見てくれていることが分かる。日頃子供と接する中で、「たのしいね」「かわいいね」と思うだけでここまで深く考えられない。先生方はこのように深く考えていると感じることができる。

・小見出しがあることで、専門家ではない者が見たときに視点が分かる。マーカーは全体を見たときに数が多く気になる。

・表記の仕方として、字体を変えるとよいかもしれない。

■3歳児、4歳児事例について

・事例集が、保育者を対象にしているのか、保護者を対象にしているのかと考えた。両方だとは思うがどちらかというと保育者を対象としており、事例が分析的になっているのはすばらしい。自分が保護者の立場だったら、まずは事例をざっと読むと思うので、マーカーがあることで事例が読みにくい。事例は事例として読みたいので、もう少しマーカー部分を減らすとよい。虫への親しみなら、左側の事例の「出ておいで」だけでよい。保育者の読み取りではなく子供の会話で分析した方がよい。3ページでは「また明日こようか」「そうだね」という会話のところ、最後のところは「また行こう」という部分のみ。それで十分分析ができる。会話文は改行をしていくと、もっと情景が浮かんでくる。あと一工夫するともっとすばらしいものになる。まずは読んで、「楽しそう、うれしそう」と感じた後に、この子供の姿はどこから来ているのだろうか、どうなっているのだろうかという分析をしていくとよい。

→視点を絞りスリム化していく。

・子供の言葉を捉えてマーカーをするともう少し読みやすくなる。

・子供の会話や、「じっと見ている」という子供の姿から読み取ることが可能である。

・左側の事例のみをwebに載せ、マウスカーソルを置くと、ポップアップできるとよい。

→ポップアップは難しいが、どこに目をつけるかということが分かりやすいよう、マーカーをしたい。

・事例に出てくる生き物が、ダンゴムシであったり、カブトムシであったり、どこの園でも参考になる事例だ。4歳児の事例は家庭を巻き込んでいるということで、更に教育が膨らんでいるところがよい。

■5歳児事例について

・事例の実践月の順番が7月、6月、7月となっているのはなぜか。

→同じ園の事例だったのでこうしたが、まとめてみたら事例の内容が続きになっていないので、6月、7月、7月という月順にしたい。

・7月の事例で、「みんなで協力してしっかり取り付けた」とあるのだが、若い保育者は「協力して」という言葉をよく使う。どのようなことが「協力して」であるのか具体的に書きたい。

・5歳児でも、前期と後期で協力の仕方が違ってくる。若い保育者たちに分かるようにしたい。協力というと「目的を同じにして、みんなで考えを出し合って、相談して一つのものを作り上げる」というような最終的な姿だけを思い描いてしまいがちなので、プロセスが分かるようにしたい。

・事例の中の説明的な部分は保育者の読み取りなので、事実だけを書いた方がよい。「協力して」は分析に必ず出てくる。

→写真があり、状況がイメージできるので、文章表現を検討していく。

・ツマグロヒョウモンチョウがどのようなチョウか知らなかった。本物の写真があるとよい。

・保護者の立場からすると、10の姿とのつながりは分かりやすいのか、分かりにくいのか。

・心に余裕のある状態で読めば「ふん、ふん」と思うのだろうが、育児や家事に追われている状態ではしっかり読めない。「おわりに」に保護者に対する部分があるのだが、もう少し柔らかい表現がよい。

・保育者にとって分かりやすい事例だと思う。10の姿をすごく勉強しているので、何が育っているかが分かりやすい。ただ、保育者だけが見るものではないので、保護者の方にどのように伝えていくかが課題になると感じた。

・保護者の方や、地域の方へ伝えていくために生かせるような形になるとよいと思う。

・何げなく歩いているいつもの道で、子供たちの視野に入ってくるものが成長によって違っていく。保護者もその声を聴くことによって、子供が自分の周りにあることを見付けよう、取り入れようとしている成長に気付いていく。

・子供の何げない一言や提案が、ふとしたときに園での様子を思い起こせることのきっかけになる。

・保育者が保護者の方へ明日の持ち物を伝えたわけではないのに、ちゃんと子供の中にストンと入っている。家庭で聞いたことを伝えたいという部分が、それこそ「言葉による伝え合い」である。聞いて、理解して、材料を持って行きたいという、気持ちの流れが生まれてきている。

→ダンゴムシの事例に「草のところにいるんだ」という母親のカットや、アゲハチョウの事例に「一緒に逃がしてあげよう」という父親のカットを入れるなど、保護者に向けたワンポイントアドバイス的な掲載を検討していく。

・9ページ「ツバメが来たら逃げるんだよ」という部分は、「10の姿」で考えると、「豊かな感性と表現」だと思う。これこそ感性ではないか。

・命あるものを大切に扱うという姿が道徳性につながると捉えている。正に幼稚園の生活そのものが豊かな感性ばかりである。

・こういう子供を見ると、心が育っていると思う。

・心が育っていると思える姿がどのくらい保育者の目や耳や心に入ってくるのかというところが一番大事である。5歳になると、チョウとの対話だけではなく、チョウを取り巻く生活全体に目が向き始め、状況として捉えられるようになり、認知能力につながるところがある。

・それぞれの育ちが絡みあい、関係し合いながら育っている。主に関係するところを示すと、ポイントに視点がいくと思う。

・「カブトムシごめんね、守ってあげられなくって」は、墓を作るまではよくある話だが、墓を掘り返してどうなっているか子供が確かめる部分は、書いてよいか迷う姿かと思う。

・「もう動かないでしょ、死んじゃったから」という部分があるが、この後どうなったのか。

→友達の声や納得する姿を見て「やっぱり死んじゃったんだ」と、自分の気持ちを収め、納得させる姿があったと聞いている。その後の様子の追加を検討していく。

・保護者で10の姿を考えている人がいるのかと思った。保護者は事例を読んでから、参考資料の部分を見て「なるほど、こういうことか」と思うのではないか。先生が、どういうことを目的として、10の姿をやられているかを知るというアプローチの仕方が逆なのだと思った。せっかく作られたすばらしいものなので、両側面から活用できるようなかたちの方がよい。

→どのようなプロセスで子供たちが感じ取って自分のものにしていくか、身近な自然は他にどのようなものがあるか等の吹き出しやカットを事例ページ前に入れるなど、保護者に分かりやすくなる工夫をしていく。保護者が今までさらっと見てきたところを、「うちの子って、こんな認識力をもっている」「こんな自立心が育ってきている」「小学校に上がるので、算数ができない、平仮名が書けないということに躍起になる必要はない、ちゃんと育ってきている」という捉えにつながるとよいし、これが発信力になればよいと思う。

■小学校事例について

・生活科は幼児教育とつながる教科だが、小学校でこのように子供の気持ちや校長先生にじか談判するという姿が目に浮かぶ授業をしている。

・このような先生がいることに感動した。幼児教育の事例に小学校教育の事例を入れていくことはよいと思う。

・一人一人の感動や声が伝わってくるような授業の中身だと思う。

・分析の仕方や、書きぶりを変えてあるのがよい。

・ゴールではないが、園で育った子供が、小学校でこういう姿を見せるということを示せることはよいことだと思う。

→将来的な姿ということで、幼児教育の事例の読み取りとは変えている。大きく変えると読み手が混乱するといけないので、形式はそのままで読み取りを変えている。決して自立心だけがここにつながるわけではないが、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を小学校の先生と共有することが難しい。幼児期は「道徳性・規範意識の芽生え」と言っているが、小学校以降は、幼児期に芽生えていたものが、道徳性となって表れてくるというつながりが重要だと感じた。

・プロジェクト保育のイメージでいうと、最初にルールの話があり、木にしがみついたら音がして水が通っていく。更にこの下があるのではないかと、次々発展していく。この部分に、テーマでもある「自然との関わり・生命尊重」につながる余韻を感じるフレーズが欲しい。ロマンチックな感性で、木が生きているというだけではなくて、植物の光合成とかに広がっていきそうだと思う。

・理科の教科書から学んで知るのではなくて、木にしがみついて遊ぶところから入ることが大事である。

→教科の学習のとりかかりがこういうところから始まり、さらに小学校では科学的な思考力や、図画工作のような創作表現、また言葉という国語的な表現活動につながるなど、いろいろな教科等の学習につながる元だと思う。各教科等の学習につながるようになると、幼児期の資質・能力が、小学校への学びとしての連続性となる。

まとめ

・この協議をしただけでも、とても学びが多く、得した気分になった。事例一つ一つから、奥深く学び直すことができた。今日の協議の中で構成的なこと、ポイント的なこと、内容的なことが深く豊かに出てきたので、もう少し時間の許す限りまとめていきたいと思っている。会長、副会長、事務局と相談して仕上げていきたい。

■次年度の協議題(取組)について

・小学校の1年生が幼稚園を呼んで授業を行った。幼稚園の年長組から「小学校に行くのが心配なので、    1年生の皆さん一緒に遊んでください」というビデオレターが届いた。1年生が張り切って計画を立て、生活科の授業で何時間もかけて遊びの内容を考えた。活動後、先生や園児から「ありがとう」と言葉をかけてもらい「幼稚園の先生にありがとうと言ってもらって本当にうれしかった」「一緒にやってよかった」という感想が聞かれた。異年齢児と遊ぶことで自己肯定感、自己有用感の体験につながると感じた。

・情勢が心配な世の中であり、核家族化も進んでいるので「社会生活との関わり」を10の姿から考えていくのはどうだろうか。

・「言葉による伝え合い」に視点を当ててはどうかと思う。乳児期にどれだけの言葉を浴びるかによってその後の思考力に影響がある。平仮名をドリルで学ぶのがよいわけではないということも含めて、保護者にも絡められる。

・家庭と園との時間をどのようにつなげたらよいか、幼児教育に興味をもってもらえるようにするには、どうしたらよいかということを考えていきたい。協議会の内容が保護者にも分かりやすいものであることが大切だと感じた。

・「10の姿」の継続がよいと思う。「保護者はまだ知らないのではないか」ということだったので粘り強く取り上げていくとよい。

 5 連絡  

 6 閉会の挨拶(学習教育部長)

 7 閉会

問合せ

愛知県 教育委員会事務局 義務教育課

E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp