産業廃棄物処理業者及び排出事業者への一斉立入指導(2020年11月)の結果について
産業廃棄物処理業者及び排出事業者への一斉立入指導(2020年11月)の結果について
愛知県では、年2回「産業廃棄物の適正処理に係る指導強化月間」を定め、産業廃棄物処理業者及び排出事業者への一斉立入指導やパトロール等を実施しています。(2020年10月30日記者発表済み。)
本年11月の指導強化月間では、解体工事に伴い排出される廃棄物の不適正処理を防止するため、処理の法的責任がある解体工事の元請業者(排出事業者)等に対する立入検査を重点的に実施するなど、以下の取組を行いました。
1 立入検査や不法投棄パトロール等 350件
・ 排出事業者に対する立入検査 119件
・ 建設工事現場等に対する立入検査・パトロール 129件
・ 産業廃棄物処理業者に対する立入検査 102件
2 ヘリコプターを用いた上空からの調査監視 県内全域 1回
(スカイパトロール)
3 ドローンを活用した上空からの調査 1か所
4 産業廃棄物運搬車両の路上検査 8台
なお、上記1の立入検査等350件のうち、解体工事の元請業者に対する立入検査は55件となっています。
また、立入検査等で判明した不適正な事案に対しては、文書による行政指導を16件行いました。
今後も、事業者等に対する監視・指導を継続し、廃棄物の不適正処理の未然防止に取り組んでいきます。
(1) 解体工事の元請業者に対する立入検査
解体工事の元請業者に対して立入検査(55件)を実施し、「廃棄物の適正な処理の促進に関する条例」に基づく実地確認の規定等の周知を図るとともに、解体工事に伴い排出される廃棄物の処理状況等を確認し、排出事業者責任や法令遵守について指導(35件(口頭指導含む。))しました。
(2) 不適正な事案に対する文書指導
立入検査等で判明した不適正な事案に対しては、指示書等の文書による行政指導を16件行いました。
主な指導内容は、廃棄物の保管状況の改善指示、委託契約書やマニフェスト等の交付・管理状況に関する指導、産業廃棄物の適正な委託処理指導です。
(3) ヘリコプターを用いた上空からの調査監視(スカイパトロール)
地上からの監視が困難な場所の調査や広域的な監視を実施するため、県の防災ヘリコプターを用いたスカイパトロールを11月4日(水曜日)に実施しました。
その結果、新たに廃棄物の不適正処理の疑いのある地点を2か所発見し、後日、立入検査を実施して保管の適正化等について指導しました。
今回のスカイパトロールによる確認内容は、今後の調査監視・指導に活用していきます。
(4) ドローンを活用した上空からの調査
地形・障害物等により地上からの確認が困難な場所1か所(尾張旭市内)について、小型無人飛行機(ドローン)を活用した上空からの撮影を、11月19日(木曜日)に実施しました。
今回撮影した画像等により、職員が立ち入ることが困難な場所での産業廃棄物の保管状況や、不適正保管の全体の状況を把握をすることができました。これらの結果は、今後の指導等に活用していきます。
ドローン調査の様子
(5) 産業廃棄物運搬車両の路上検査
岐阜県・三重県・名古屋市及び環境省中部地方環境事務所と合同で、11月5日(木曜日)に産業廃棄物の運搬車両に対する路上検査を、愛知県警察の協力の下、一宮市内で実施しました。
検査車両8台のうち1台でマニフェストに関する不備が発見されたことから、排出事業者等に立入検査を実施し、是正を指導しました。
路上検査の様子
立入件数等の詳細については、以下の発表資料をご確認ください。
問合せ
監視グループ
担当:山神、中村
内線:3083・3084
ダイヤルイン:052-954-6238