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第32回「すまいる愛知住宅賞」受賞作品が決定しました

令和3年9月28日(火曜日)発表
令和3年10月6日(水曜日)訂正

第32回「すまい愛知住宅賞」受賞作品が決定しました

 愛知県を始め名古屋市や民間団体等で構成する「愛知ゆとりある住まい推進協議会」では、“ゆとりと安らぎのある住まい”を実現した住宅を表彰する「すまい愛知住宅賞」を開催しています。

 この度、第32回の受賞作品が決定しましたので、お知らせします。

 なお、10月26日(火曜日)に名古屋市芸術創造センター ホールで表彰式および入賞作品の紹介を行います。

 また、表彰式に引き続き、第33回「ゆとりある住まい講演会」を開催します。どなたでも御参加いただけますので、事前にお申込みのうえ、是非、御来場ください。(講演会の詳細はこちら

1.応募点数

35点

2.入賞作品等

入賞作品一覧
賞の区分作品名称受賞者(設計者)

すまい愛知住宅賞

愛知県知事賞

House OS 3つ屋根の下

1-1Architects一級建築士事務所

神谷勇机、石川翔一

すまい愛知住宅賞

名古屋市長賞

幾何学模様に出会える街の家

水谷夏樹建築設計事務所

水谷夏樹

すまい愛知住宅賞

住宅金融支援機構東海支店長賞

大泉寺の家

みのわ建築設計工房

箕輪裕一郎

すまい愛知住宅賞

UR都市機構中部支社長賞

川辺と道の窓をもつ家

TUNA Architects

森友宏、鈴木裕太

すまい愛知住宅賞

愛知県住宅供給公社理事長賞

溶ける建築

裕建築計画

浅井裕雄、吉田澄代

すまい愛知住宅賞

名古屋市住宅供給公社理事長賞

愛知県森林協会長賞

今伊勢の家

川本達也建築設計事務所

川本達也

佳作

徳川山の家

川崎建築設計

川崎拓二、川崎律子

佳作

安城のアトリエと長屋

然設計室

浅井晋

※ すまい愛知住宅賞の受賞者には、記念盾及び副賞が授与され、後援団体の長(愛知県知事、名古屋市長等)から賞状が授与されます。佳作の受賞者には、賞状及び副賞が授与されます。また、愛知県森林協会長賞の受賞者には、愛知県森林協会長から賞状が授与されます。

House OS 3つ屋根の下

すまい愛知住宅賞 愛知県知事賞 
入賞作品 「House OS 3つ屋根の下」

3.総評

審査委員長 塚本 由晴

 

昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大により住宅賞の開催が見送られた。今年度は2年分の募集があったかも知れないし、現地審査は難しいと、応募を断念された方もいたかもしれない。そんな状況でも力のこもった応募作品が多く寄せられた。本年度の審査は非常事態宣言下、リモートモードで行われた。応募者によるプレゼンテーションでは、主にスライドが用いられ、なかには住宅から実況中継しながら建主に参加してもらう工夫も見られた。これまで二日かけていたところを半日に圧縮したため、複数の審査員からの質問が、作品の多面的な理解を促すまでの議論にはなりにくかった。私からの質問に終始してしまう事もあり、申し訳なかった。ウィズコロナの住宅賞審査は、まだまだ模索中。

『House OS 3つ屋根の下』は、地目が農地と宅地に分かれている土地にしかできない、農と住の近づけ方の提案。農地転用の難しさを逆手に取って、これからの半農半住の暮らしや、都市農村交流に勇気を与える。農地部分に建てられた庇や温室は、半農半住の閾装置として秀逸。その存在が住宅をどう変えるか、さらに踏み込んだ提案が見たい。

『幾何学模様に出会える街の家』は、同じ正方形平面を1階と2階で45度回転し、両者を包絡するジグザクした壁を立て、部屋の四方に小さなあるアルコーブや吹き抜けを作っている。硬と緩、閉と開、という壁の対比的性格は、一般的に硬×閉、緩×開の組み合わせとなるが、ここでは床の輪郭と壁がずれることで、緩×閉の組み合わせとなっているところが発見的。上げ下げ窓の反復、高低差のある敷地への配置も、生活の細部を反映せずミステリアス。住宅?それとも給水塔?見る者に想像の広がりを与える。

『川辺と道の窓をもつ家』は、脆弱な木造躯体に慈しむように手を加えることで商店だったこの建物の過去と向き合い、高低差のある川と道の関係をこれからの使い方に繋げている素直さが共感を呼んだ。『溶ける建築』は一次審査から最も票を集めた意欲作。でも正確には『溶け残る建築』では?土壁とコンクリートシェルター、その上の木造屋根の対比が効きすぎて、ちょっと狙い過ぎたか。コンクリートシェルターの根拠が津波ハザードなら、コンクリートピロティの上に土壁の家を載せるなどの別案が頭に浮かんでしまった。『今伊勢の家』は道から敷地の奥に向かって、プロセニアムアーチのような木造フレームを反復し、舞台袖を複数用意することで、家の奥までの透明性を獲得。深い庇に穴を開けて植えた木が、今はいけばなのようだが、成長するとバランスが崩れるだろう。

『大泉寺の家』は世代を跨いだ住み継ぎの手本となるような配慮に溢れた改築。

『徳川山の家』と『安城のアトリエと長屋』は小気味良い空間構成と的確な計画でわかりやすい一方、こうした住宅設計手法では太刀打ちできない問題に取り組んで欲しい。

住宅という閉域を美しく整えることが、魅力になり得ることに変わりはない。しかしそれだけでは物足りないという感覚は、審査員の間で共有されていたと思う。「美しい閉域」は、所有対象としての住宅の中での勝ち組かも知れない。でも時代を超えていくほどの卓越を示しているわけではなく、これからの社会の方向性を一緒に作っていくようにも思えなかった。逆に閉域を疑うやり方の多様性が印象に残った。

4.表彰式及び入賞作品等の紹介

  • 日時 令和3年10月26日(火曜日)午後1時から午後2時20分まで
  • 場所 名古屋市芸術創造センター ホール(名古屋市東区葵一丁目3番27号)

同日同会場にて午後2時30分から、第33回「ゆとりある住まい講演会」を開催します。

  • 講師   網野禎昭(あみの よしあき)氏(法政大学 デザイン工学部建築学科教授)

  • 演題   山がよろこぶ建築 住の豊かさと持続性について

※緊急事態宣言が発出されている場合は、会場開催を中止し、動画配信のみとします。動画配信11月中旬予定。

5.新型コロナウイルス感染拡大防止対策

 ・当日はマスクを御着用ください。
 ・会場では手指消毒・入場時の検温に御協力をお願いします。
 ・体温が37.5度以上の場合や体調が優れない場合等は、参加を御遠慮ください。