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愛知の元気を支える公共施設整備の取組み ~魅力的な地域づくりへの貢献~
〇愛知県立にしお特別支援学校
安城特別支援学校の児童生徒数の増加に伴う学校規模の過大化や、岡崎特別支援学校の児童生徒の長時間通学を解消するため、知的障害のある児童生徒と肢体不自由のある児童生徒の双方に対応した県内初の特別支援学校を新たに西尾市に建設しました。

外観(正門前)
建 物 名:愛知県立にしお特別支援学校
所 在 地:愛知県西尾市須脇町地内
用 途:特別支援学校
事 業 者:愛知県
設 計 者:株式会社安井建築設計事務所名古屋事務所
構 造:鉄骨造
階 数:地上2階
敷地面積:26,058.65平方メートル
建築面積:8,306.64平方メートル
延床面積:12,726.93平方メートル
工 期:令和2年7月~令和4年3月
施 工 者
建 築:錢高・アイサワ特定建設工事共同企業体
電 気:小野電気株式会社
受 変 電:株式会社イクス
管 :辻村工業株式会社
空 調:中央プランテック株式会社
EV :三菱電機株式会社中部支社
環境整備:株式会社成瀬組
植 栽:葵造園有限会社
施設の特徴
本施設は、知的障害のある児童生徒と肢体不自由のある児童生徒に対応した「新しいタイプ」の学校として、児童生徒の一人一人のニーズに対応し、児童生徒が家族、教職員と共に育つことのできる施設を目指しています。小学部、中学部、高等部(普通科)で構成され、開校時は、知的障害学級が37、肢体不自由学級が25の計62学級、児童生徒数は計251人となります。
北側に、大型バスや送迎車両に対応した駐車場、校舎を中央、南側にグラウンドを配置しています。校舎は地上2階建てで、1階は昇降口から各教室への動線上に、円形スロープを沿わせた「ふれあいホール」を設け、南側は普通教室(小中学部)を、北側には職員室や会議室などの管理諸室を配置しています。2階は「ふれあいホール」の吹き抜けを取り囲むように自立活動諸室や特別教室を配置し、南側は普通教室(中学部・高等部)を配置しています。また、7~8室の普通教室、トイレ及び教材庫を1ユニットとして構成し、それぞれ中庭を介して配置することで、十分な採光と通風が確保でき、児童生徒の利便性にも配慮した計画となっています。知的障害のある児童生徒と肢体不自由のある児童生徒では、児童生徒の実態や学習する内容が大きく異なるため、明快な回遊型構成により双方の児童生徒が交わることなく、学校生活を送ることができるよう配慮しました。
北側に、大型バスや送迎車両に対応した駐車場、校舎を中央、南側にグラウンドを配置しています。校舎は地上2階建てで、1階は昇降口から各教室への動線上に、円形スロープを沿わせた「ふれあいホール」を設け、南側は普通教室(小中学部)を、北側には職員室や会議室などの管理諸室を配置しています。2階は「ふれあいホール」の吹き抜けを取り囲むように自立活動諸室や特別教室を配置し、南側は普通教室(中学部・高等部)を配置しています。また、7~8室の普通教室、トイレ及び教材庫を1ユニットとして構成し、それぞれ中庭を介して配置することで、十分な採光と通風が確保でき、児童生徒の利便性にも配慮した計画となっています。知的障害のある児童生徒と肢体不自由のある児童生徒では、児童生徒の実態や学習する内容が大きく異なるため、明快な回遊型構成により双方の児童生徒が交わることなく、学校生活を送ることができるよう配慮しました。

交流拠点となる「ふれあいホール」

ふれあいホールに面する中庭
ふれあいホールに面して中庭を設けることで、外部とのつながりを生む計画とし、自然採光を取り入れた明るい空間となるよう配慮しました。
また、普通教室にもユニット毎に中庭を設けることで、児童生徒にとって身近な屋外学習空間となるよう配慮するとともに、教室周りで様々な活動がコンパクトに行えるような計画としました。
また、普通教室にもユニット毎に中庭を設けることで、児童生徒にとって身近な屋外学習空間となるよう配慮するとともに、教室周りで様々な活動がコンパクトに行えるような計画としました。
地盤対策
計画地は従前農地であり、軟弱地盤対策として、西尾市施工による先行造成工事において、プラスチックボードドレーンとプレロードによる圧密沈下対策工事を実施しました。建設工事では、全長約38mの239本の杭により、建築物を支持し、校舎周囲のスロープをはじめ階段等の犬走りや中庭も、同様に構造スラブによる杭支持とし、沈下が発生しない計画としました。外構との境界は、アスファルト舗装等、容易に擦り付けが可能な仕上げとし、残留沈下による影響にも対応可能としました。
〇愛知県武道館天井改修工事
2011年3月に発生した東日本大震災により、建物の構造体のみならず、天井材などの非構造部材や建設設備が脱落する被害が生じました。
その後、2014年に大規模なつり天井の脱落防止を目的に建築基準法が改正されたことなどを踏まえ、本県では、県有施設の非構造部材や建築設備の耐震対策を推進しています。
本施設は、1993年に建設された運動施設で、エントランスホールの吹き抜け部分の天井が、面積約540平方メートル、天井高さが約10.2メートル、また、大道場の天井が面積約1,600平方メートル、天井高さが最も高い部分で約14.3メートルあるため、これらの部分が大規模なつり天井に該当します。
その後、2014年に大規模なつり天井の脱落防止を目的に建築基準法が改正されたことなどを踏まえ、本県では、県有施設の非構造部材や建築設備の耐震対策を推進しています。
本施設は、1993年に建設された運動施設で、エントランスホールの吹き抜け部分の天井が、面積約540平方メートル、天井高さが約10.2メートル、また、大道場の天井が面積約1,600平方メートル、天井高さが最も高い部分で約14.3メートルあるため、これらの部分が大規模なつり天井に該当します。

改修前の大道場
建 物 名:愛知県武道館
所 在 地:愛知県名古屋市港区丸池地内
用 途:運動施設
事 業 者:愛知県
設 計 者:株式会社協和設計事務所
構 造:鉄骨鉄筋コンクリート造
階 数:地上5階地下1階
敷地面積:9,515.90平方メートル
建築面積:6,778.18平方メートル
延床面積:17,752.49平方メートル
工 期:令和3年3月~令和4年1月
施 工 者
建 築:株式会社木津工務店
電 気:カシワギ電気株式会社
空調・管:宝工業株式会社
改修工事の概要
大道場の改修は、既設天井下地及び仕上げ材共に撤去し、地震に耐えられる天井下地を新たに設け、仕上げ材については、音響面等から既設と同様の仕様としました。
また、天井内は空調などの設備が複雑に配置されているため、これらに干渉しないよう新たに設ける下地材の設置箇所を十分調整しました。
また、天井内は空調などの設備が複雑に配置されているため、これらに干渉しないよう新たに設ける下地材の設置箇所を十分調整しました。

改修後の大道場