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第48回教育研究論文最優秀賞及び優秀賞受賞者について

 最優秀賞及び優秀賞受賞者を紹介しています。

 論文については、平成27年2月発行予定の「<教育愛知>愛知県教育研究論文集」に掲載します。

最優秀賞

個人研究の部

・自分も仲間も大切にする生徒の育成を目指して

 -人間関係づくりの活動と自他尊重の自己表現の活動を取り入れた学級経営を通して-

 

 稲沢市立稲沢西中学校   岩田 晃治

 

【短評】

 自他をともに尊重し,良好な人間関係を築くことができる生徒の育成を目指した,中学校1年生の学級経営における研究である。構成的グループエンカウンターとアサーショングループワークを中心とした人間関係づくりの活動を,学校行事と関連付けた詳細な年間計画に基づいて,丁寧かつ熱心に実践している点がよい。効果を検証する際には,学級全体のQ-U(楽しい学校生活を送るためのアンケート)やシェアリングの結果とともに,抽出生徒の変容について分析しており,量と質の両面から検証を試みている点において,客観性が高い。生徒の実態に合わせて実践計画を柔軟に変更し,よりふさわしい活動に改善するなどの工夫もしており,温かい雰囲気の学級がつくられていく過程と,生徒たちがいきいきと活動に取り組んでいる様子とがよく分かる。多くの学校で実践可能な汎用性の高い研究である。

共同研究の部

・獲得した知識を進んで生かし,主体的に働きかけようとする子どもの育成

 -5年生社会科「日本の食を考えよう!~フードアクションODAKA2013~」の実践を通して-

 

 刈谷市立小高原小学校 5年 代表 宮川 麻衣子

 

【短評】

 社会の事象について学んだことを,自分の問題として考え,適切な行動に移すことができる児童の育成を目指した,小学校5年生の社会科における共同研究である。単元を「入力」「出力」「振り返り」という明快な3段階で組み立て,スーパーのチラシ,デジタル教科書,討論,発表などの多様な教材や活動によって,児童の思考が段階的に深まるよう丁寧な指導を行っている点がよい。「入力」に該当する知識の習得についても,指導者が教え込むのではなく,課題を投げかけ,考えさせることによって定着を図っており,児童の主体性が育つよう配慮をしていることが分かる。学んだことを生かし,「マイアクション」として社会に働きかけることによって,児童の自信や達成感の高まることが,抽出児の変容によって検証されており,説得力がある。多くの学校で実践することが望まれる研究である。

優秀賞

個人研究の部

・よりよい投げ方を身に付け,投げる能力を高める体育科授業

 -単元構成を工夫した,楽しく学ぶ体つくり運動の指導を通して-

 

 稲沢市立稲沢西中学校   清水 康太

 

【短評】

 投げる能力を高め,ボールを使って楽しく運動できる児童の育成を目指した,小学校6年生の体育科における研究である。研究の領域を「投げる力の向上」に焦点化し,多くの先行研究に学び豊富な手だてを考案して,さまざまな実践を積み上げている点がよい。投げ方を改善するドリルゲームと創意を凝らしたメインゲームにより,児童の投げる力が向上するだけでなく,投げることを楽しむようになっていく様子が丁寧に記述されている。先行研究を基に投げ方に関する観察的評価基準を作成し,統計的手法によってその信頼性を担保するなど,科学的な研究の姿勢をもっていることも,本研究の特長の一つである。実践により,抽出児童だけでなく,学級全体としても投げる力が向上し,手だての有効性が明らかとなっている。

 なお,本研究における実践は前任校におけるものである。

・分かりやすく伝える力を身に付け,自信をもって生き生きと交流活動に取り組む子の育成

 -「なぞなぞ屋さんになろう」の実践を通して-

 

 刈谷市立日高小学校   瀧波 啓子

 

【短評】

 伝える能力を高めることにより,自信をもって交流活動に取り組む児童の育成を目指した,小学校3年生の特別支援教育における研究である。交流学級での学習活動において受け身になりがちな特別支援学級の児童が,積極的に発信する喜びを味わい自信をもつことを願いつつ,なぞなぞ遊びを使った段階的な単元構想を組み立てることで,児童の意欲を高め,力を引き出している点がよい。話し方の改善や交流学級へのなぞなぞの出前など,やや難しい課題に児童が積極的に取り組めたのは,なぞなぞ遊びという教材の魅力に拠るところが大きい。またICレコーダーの利用,家庭との密な連携なども,児童の意欲を高めるのに役立っている。抽出児童が交流学級の児童に認められ,自信をもって話せるようになっていく姿が印象に残る。

・動きや材料の面白さから発想して,自分らしい表現を追求する子どもの育成

 -2年図画工作科「コロコロエンジンでゴー!」の実践を通して-

 

 西尾市立一色西部小学校  稲垣 修一

 

【短評】

 物体が転がる時の動きの違いに着目させ,素材の違いに興味をもたせて,児童の表現意欲を高めることを図った小学校2年生の図画工作科における研究である。たくさんの坂道を設けた図工室のレイアウトや,いろいろな動きをする教材の提示,「名前カード」の利用など,児童の関心を高めるアイディアを豊富に盛り込んで授業実践を行っている点がよい。児童には試行錯誤の場と時間,材料が豊富に与えられ,高まった意欲が熱心な課題追究に向けられている。作品制作の後に鑑賞活動,作ったおもちゃで遊んだり交流したりする活動などを設定し,児童がよりよい表現について考えを深めるよう工夫している点もよい。仮説・手だてが整理され,抽出児童の観察・記録が丁寧で,成果がよく分かる研究となっている。

算数の楽しさを実感し,自分の学びをすすんで生活の中で生かそうとする子の育成

 -子どもの学びを通して家庭と学校をつなげる,第1学年算数「大そうじ大作戦!」の実践を通して-

 

 豊橋市立岩西小学校   尾﨑 奈保子


 

【短評】

 算数の有用性を理解しながら学習を楽しむ児童の育成を目指した,小学校1年生の算数科における研究である。「学習通信」「宿題通信」の発行により家庭との連携を深め,児童の学びの定着を図った研究の手法に独創性がある。児童及び家庭の実態を的確に捉え,ほうきやひも,コップなどの身近な素材を,児童の思考の流れに沿って教材化していく単元構想もユニークであり,児童が高い関心をもって学習に取り組んでいる様子がよく分かる。児童の学びは学校と家庭を往復しながら深まっており,この手法が児童の関心や意欲を高めるのに役立ったことが明らかになっている。効果の検証についても,抽出児童の学ぶ姿や振り返りの記録を丁寧に分析して行っており,説得力がある。

・追究することのよさを感じられる子の育成を目指して

 -6年生社会科「長く続いた戦争と人々のくらし~大林よし子さんはなぜ死んだのか~」の実践を通して-

 

 豊川市立八南小学校  波多野 菜美子

 

【短評】

 自ら課題を追究し,生き方を考える児童の育成を目指した小学校6年生の社会科における研究である。児童が主体的に学習に取り組むよう,体験談を聞いたり海軍工廠跡地を見学したりする体験学習と,調べ学習,発表などを組み合わせ,児童の思考に沿って無理なく学びが深まるよう工夫している点がよい。中でも「大林よし子さんの日記」という地域の素材を教材化し,児童が共感をもって学べるようにしたことが,この研究を独創的なものにしている。地域の歴史や戦争について知識がなく,興味をもてなかった児童が,学習をきっかけに主体的に考える姿勢を養っていく様子がいきいきと記述されており,抽出児を中心とした児童の変容から,この研究の有効性がよく分かる。

共同研究の部

該当論文なし

問合せ

愛知県 教育委員会事務局 総務課
総務・広報グループ
担当:寺西、川田
電話:052-954-6757
内線:3810、3811
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