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研究報告第43号-012

ページID:0051989 掲載日:2015年6月2日更新 印刷ページ表示

2種類の生菌剤を添加した無投薬飼育が名古屋種の生産性及び免疫能に及ぼす影響

キーワード

無投薬飼育、生菌剤、生産性、免疫能、名古屋種

摘要

名古屋種に対する生菌剤(枯草菌製剤Bacillus subtilis C-3102株)を用いた無投薬飼育は、抗菌性飼料添加物を用いた慣行飼育と比べて生産性(増体量)が同等で高い効果を示すが優ることがないこと、寄生虫感染に対する防除効果がないこと及び鶏肉に対して価格面での還元がないこと等によりあまり普及していない。

そこで、無投薬飼育における付加価値を高め普及を拡大させるため、今回、生産性(増体量)の更なる向上を目的に、抗菌性飼料添加物の代替として枯草菌製剤の他、新たに乳酸菌+オリゴ糖混合製剤(Lactobacillus casei + dextransucrase)を加えた2種類の生菌剤添加が名古屋種の生産性及び免疫能に及ぼす影響について検討した。

生産性(増体量)は、複合区(2種類の生菌剤を添加した区)が、抗菌区及び枯草菌区と同等で有意な差はなかったが最も高くなる傾向であった。

正肉歩留り及び可食内臓割合は試験区間で差はなく同等であった。

液性免疫(羊赤血球及びBrucella melitensisi凝集抗体価)は、いずれも生菌剤を添加した区が抗菌区及び対照区同等であったが優る傾向であった。

細胞性免疫(遅延型過敏反応)は、枯草菌区を除く各区がいずれも対照区に比べ有意に優った。

以上のことから、名古屋種の無投薬飼育において2種類の生菌剤を添加することにより、免疫増強効果は抗菌区同等、生産性(増体量)は抗菌区及び枯草菌区同等であったが、最も高くなる傾向が認められたことから、増体量の向上につながることが期待された。

著者

美濃口直和:畜産研究部(現西部家畜保健衛生所)

石代正義:畜産研究部(現農業大学校)

安藤学:畜産研究部

内田正起:畜産研究部

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2種類の生菌剤を添加した無投薬飼育が名古屋種の生産性及び免疫能に及ぼす影響

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