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研究報告第43号-018

ページID:0051997 掲載日:2015年6月2日更新 印刷ページ表示

牛ふん堆肥または豚ぷん堆肥を連用する黄色土野菜畑における5年間の養分動態

キーワード

家畜ふん堆肥連用、養分動態、化学肥料減肥、余剰窒素、窒素溶脱、リン、カリウム

摘要

2005年から5年間10作、牛ふん堆肥または豚ぷん堆肥を連用する黄色土野菜畑(冬作:キャベツ、夏作:スイートコーン)における養分動態を調査した。

最初の3年間6作は、堆肥施用区も化学肥料の減肥を行わずに養分動態を把握し、第7〜10作は、堆肥施用量に応じて化学肥料を減肥した。

キャベツ、スイートコーンともに、堆肥施用によって堆肥無施用区より多収となり、化学肥料減肥を始めた第7作以降もその傾向が維持された。

土壌のTN、可給態窒素含量は、堆肥無施用区では漸減したが、両堆肥区では当初の水準で維持された。

堆肥施用区で窒素減肥を行わないと、夏季を中心に大量の硝酸態窒素が溶脱したが、堆肥由来窒素の利用率に基づく窒素減肥を行うことによって、窒素溶脱量は堆肥無施用区と同等程度に低減した。

牛ふん堆肥、豚ぷん堆肥ともに、窒素肥料については、堆肥由来窒素の利用率に基づいて減肥量を決定すること、リン酸とカリウムについては、堆肥施用後の作では無施肥とすることが妥当と考えられた。

さらに豚ぷん堆肥標準量の施用では、リン酸の施肥はキャベツ、スイートコーンの両作ともに必要ないと判断された。

著者

糟谷真宏:東三河農業研究所

荻野和明:東三河農業研究所(現園芸農産課)

廣戸誠一郎:東三河農業研究所(退職)

石川博司:東三河農業研究所(現環境基盤研究部)

鈴木良地:東三河農業研究所

本文は下記からダウンロードできます。

牛ふん堆肥または豚ぷん堆肥を連用する黄色土野菜畑における5年間の養分動態

本研究は、農林水産省指定試験の一環として実施した。

本研究の一部は、2009年度土壌肥料学会中部支部会および2011年度土壌肥料学会つくば大会で発表した。

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問合せ

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電話: 0561-62-0085

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