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研究報告第44号-011

ページID:0059301 掲載日:2015年6月2日更新 印刷ページ表示

野菜残さを混合した発酵リキッドフィーディングが肉豚の生産性及び肉質に及ぼす影響

キーワード

三元肉豚、肥育後期、発酵リキッド飼料、野菜残さ、ギ酸添加

摘要

発酵リキッド飼料給与による厚脂を防止するために、発酵リキッド飼料に、発生現場で粉砕し、ギ酸を添加する処理(オンサイト処理)をした野菜残さを原物で15%混合した区(野菜15%区)、30%混合した区(野菜30%区)、発酵リキッド飼料のみの区(リキッド区)及び発酵リキッド飼料の乾物量が約3%低くなるように加水した区(加水区)を比較し、その影響について検討した。

1 1日平均増体量は野菜残さの混合量が増加するに従い、減少する傾向が認められた。また、飼料要求率も同様の傾向であった。発酵リキッド飼料の乾物摂取量は野菜残さの混合量が多くなるに従い、減少する傾向が認められ、野菜30%区はリキッド区に比べ、有意に減少した(P<0.05)。

2 枝肉歩留はリキッド区に比べ、野菜残さの混合量が多くなるに従い、低下し、野菜30%区はリキッド区に比べ有意に低下した(P<0.05)。背脂肪厚は加水区ではリキッド区と変わらず、また、野菜残さの混合量が増加するに従い、減少する傾向が認められた。その他の項目には差は認められなかった。

3 肉質成績及び官能評価成績については、差は認められなかった。

4 格付成績では野菜15%区、野菜30%区ともにリキッド区、加水区に比べて上物率が優れ、経済性では、野菜15%区が最も高かった。

以上のことから、発酵リキッド飼料に野菜残さを原物15%混合することにより、発育成績を損なうことなく、格付成績が向上する可能性が示唆された。

著者

大口秀司:畜産研究部

上田淳一:畜産研究部

三石達夫:JAひまわり

佐伯真魚:日本大学生物資源科学部

饗庭功:(株)オルタナフィード

高橋巧一:(株)小田急ビルサービス

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野菜残さを混合した発酵リキッドフィーディングが肉豚の生産性及び肉質に及ぼす影響

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