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研究報告第45号-008

ページID:0069965 掲載日:2015年6月2日更新 印刷ページ表示

キク矮化ウイロイド(CSVd)の蔓延を防ぐ鋏等器具の消毒方法

著者:中村恵章 1)・福田至朗 2)・桒山幸子 3)・服部裕美 4)・平野哲司 4)・大石一史 5)

摘要:本研究ではCSVdを保毒した植物の汁液にふれた鋏等の器具の消毒方法を検討した。火炎によってCSVdの付着した昆虫針の表面が赤化するまで加熱することでRT-PCR/ハイブリダイゼーション法でCSVdは検出されなくなった。同様の昆虫針を薬液に5秒間浸漬したところ、消毒効果が認められたのは次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度5%)のみであり、エタノール(99%)、ホルマリン(2%)、第三リン酸ナトリウム(5%)では認められなかった。次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度5%)により消毒効果が現れた浸漬時間は15秒以上であり、さらに2分以上浸漬することで、RT-PCR/ハイブリダイゼーション法でCSVdは検出されなくなった。次亜塩素酸ナトリウムは有効塩素濃度が3%よりも下がると消毒効果は低下した。次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度5%)を明条件と暗条件に置いて安定性を比較したところ、暗条件に置いた次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度5%)では7日後にも安定していたが、明条件では有効塩素濃度が半分程度に減少していた。薬液は暗所で保存して安定性を維持することが重要である。

キーワード:器具の消毒、加熱、次亜塩素酸ナトリウム、濃度、安定性

本研究は「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」により実施した。
1)園芸研究部(現園芸農産課)  2)環境基盤研究部  3)環境基盤研究部(現豊田加茂農林水産事務所)  4)園芸研究部  5)園芸研究部(現企画普及部)

全文:キク矮化ウイロイド(CSVd)の蔓延を防ぐ鋏等器具の消毒方法

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