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研究報告第45号-010

ページID:0069967 掲載日:2015年6月2日更新 印刷ページ表示

黒毛和種大型種雄牛産子の去勢牛の肥育期における高粗蛋白濃厚飼料の給与が増体重に及ぼす影響

著者:佐野敏幸 1)・清 健太郎 2)・長渕政広 1)・大橋秀一 1)

摘要:増体性に優れた黒毛和種種雄牛(大型種雄牛)産子の去勢子牛を用いて、肥育前期及び中期の飼料中粗蛋白質(CP)含量を高めた濃厚飼料を給与し1日当たり体重増加量(DG:Daily Gain)を増やすことにより、肥育期間を短縮(目標値:24か月齢)させることを検討した。
 CP含量を高めた濃厚飼料を給与した牛群(高CP飼料区)の発育成績は、肥育中期及び後期で体重及びDGの目標を大きく下回り、平均出荷体重は慣行の濃厚飼料を給与した牛群(慣行飼料区)より小さかった。枝肉成績は、平均枝肉重量で高CP飼料区は慣行飼料区より有意に小さくなり(P<0.05)、肉質は各項目で有意差は認められなかったが、高CP飼料区は慣行区を下回った。また経済性も、枝肉販売額、素畜費、及び飼料費からの試算で、粗利益は高CP飼料区が慣行区を下回った。
 以上のことから、大型種雄牛産子を用いて、肥育前期及び中期にCP含量を高めた濃厚飼料を多給しても、第一胃の発達が抑えられるため、設定体重に到達せず、また枝肉成績も低下することから、出荷月齢を24か月に短縮させることはできなかった。肥育期間を短縮させる技術ついては、濃厚飼料単独ではなく、粗飼料を含めた給与割合を検討する必要があると考えられた。

キーワード:黒毛和種去勢牛、大型種雄牛、肥育期間短縮、粗蛋白質

1)畜産研究部  2)畜産研究部(現農林水産部畜産課)

全文:黒毛和種大型種雄牛産子の去勢牛の肥育期における高粗蛋白濃厚飼料の給与が増体重に及ぼす影響

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