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研究報告第45号-015

ページID:0069975 掲載日:2015年5月28日更新 印刷ページ表示

全粒籾米の飼料への配合量が肉用名古屋種の生産性および肉質に及ぼす影響

著者:大口秀司 1)・安藤学 2)・井田雄三 1)・内田正起 3)

摘要:肉用名古屋種における全粒籾米の飼料への配合量が発育、肉質等に及ぼす影響について検討する目的で、飼料中の全粒籾米の配合量を0%、15%、30%、45%とした4試験区を設け、10から18週齢までの8週間給与した。なお、試験飼料の代謝エネルギー(ME)、粗蛋白質(CP)及びアミノ酸水準はすべて同じになるように設計した。MEの調整は油脂を添加せず、コーングルテンミールで行った。
1 増体量及び生産指数は籾米30%までは籾米の配合量が増加するに従い、優れる傾向がみられ、籾米30%区及び籾米45%区が対照区に比べ有意に優れた(P<0.05)。また、飼料要求率も同様の傾向で、籾米45%区が対照区に比べ有意に優れた(P<0.05)。1羽当たりの収益性は籾米30%区及び籾米45%区が最も優れた。
2 正肉割合は試験区間に差はなかったが、筋胃及び可食内臓割合は籾米45%区が対照区に比べ有意に高かった(P<0.05)。
3 肉色については、むね肉で黄色度が籾米の配合量が増加するに従い、高くなる傾向を示した。脂肪色については、もも肉、むね肉とも試験区間に差はなかった。
4 官能評価については、もも肉及びむね肉のいずれも籾米45%区が最も好ましいと評価され、籾米30%区及び籾米15%区は籾米45%と対照区の中間の評価であった。
 以上の結果から、肉用名古屋種に全粒籾米を給与することにより、慣行飼料と比べて遜色ない発育をし、食味性が改善できることが示唆された。

キーワード:全粒籾米、増体量、飼料要求率、肉色、肉用名古屋種

本研究は「耕畜連携水田有効活用事業」により実施した。
1)畜産研究部 2)畜産研究部(現西三河農林水産事務所) 3)畜産研究部(現畜産総合センター種鶏場)

全文:全粒籾米の飼料への配合量が肉用名古屋種の生産性および肉質に及ぼす影響

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