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研究報告第46号-研究ノート002

ページID:0081375 掲載日:2015年6月2日更新 印刷ページ表示

小規模野草地への和牛放牧時における妊娠牛の栄養状態

著者:荻野(白羽)知子1)・佐野敏幸2)・八代田真人3)・大谷 滋3)・大橋秀一2)

摘要:2011、2012年に愛知県農業総合試験場内の小規模野草地(80 a)において6-7月と8-9月に各年2回ずつ約3週間和牛の放牧試験を行った。本報告では、体重と血液成分の値から小規模野草地放牧における妊娠初期から中期の和牛の栄養状態について評価した。
 放牧地における野草の現存量は、2012年8-9月は放牧牛の採食量を上回っていた。野草中の乾物中粗タンパク質含量は、2011年、2012年とも8-9月で、9-10%を下回っていた。また、8-9月は野草中の乾物割合と中性デタ-ジェント繊維含量が高くなり、野草の栄養成分が低下する傾向が認められた。しかし、放牧牛の体重は、放牧開始時から終了時にかけて有意に(P<0.01)増加した。また、血液成分は放牧開始時のBUN、NEFA、TPの低値及び放牧終了時のGOTの上昇以外では、いずれの値もほぼ正常範囲内にあった。このことより、小規模野草地であっても約3週間と短期間で、草量が十分な条件下の放牧では、妊娠初期から中期の和牛において栄養状態に問題は生じないことが示唆された。

キーワード:和牛、妊娠牛、放牧、小規模野草地、栄養状態

本研究は、岐阜大学応用生物科学部との共同研究「アニマルウェルフェアにつながる和牛放牧技術の確立」(2010年から2012年)により実施した。また、本研究の一部は東海畜産学会平成24年度秋季大会(2011年11月)において発表した。
1)畜産研究部(現西部家畜保健衛生所) 2)畜産研究部 3)岐阜大学応用生物科学部

全文:小規模野草地への和牛放牧時における妊娠牛の栄養状態

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