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研究報告第46号-抄録001

ページID:0081383 掲載日:2015年6月2日更新 印刷ページ表示

深水無落水栽培が水稲の窒素吸収と光合成に与える影響の解明:白未熟粒、深水かんがい、玄米外観品質、高温、窒素濃度、光合成、稲

著者:林 元樹1)・林 智仁2)・久野智香子3)・谷 俊男4)・遠藤征馬5)・東野 敦6)・仲田(狩野)麻奈7)・山内 章2)


出典:Plant Production Science 16(4):309-316


摘要:筆者らは、既報において不耕起V溝直播栽培と深水かんがいを組み合わせた「深水無落水栽培」は、夏季の高温による水稲の白未熟粒発生を抑制すること、この効果はたん水深の深さに起因することを明らかにした。そこで、たん水深が、水稲の窒素吸収と光合成活性に与える影響を検討する目的で、ほ場実験を実施した。2か年(2008年、2009年)の結果から、生育期間をとおし、深水区(かんがい水深20 cm)の葉の窒素濃度は、慣行区(かんがい水深10 cm)に比較して、有意に高かった。生育期間の気孔コンダクタンスと登熟期間の光合成速度は、深水区が慣行区より高く、深水かんがいにより光合成活性が向上していると考えられた。以上の結果から、「深水無落水栽培」で白未熟粒の発生が抑制される要因として、光合成活性の向上(ソース能の向上)が示唆された。

キーワード:白未熟粒、深水かんがい、玄米外観品質、高温、窒素濃度、光合成、稲

1)作物研究部(現園芸農産課) 2)名古屋大学大学院生命農学研究科 3)環境基盤研究部(現企画普及部) 4)企画普及部(現農業大学校) 5)作物研究部(現農業大学校) 6)作物研究部(現農業経営課) 7)名古屋大学農学国際教育研究センター

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