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2021年愛知県農業総合試験場の10大成果

ページID:0373620 掲載日:2021年12月24日更新 印刷ページ表示

2021年愛知県農業総合試験場の10大成果

  農業総合試験場では、新品種や技術の開発などの試験研究について、広く県民の皆様に理解を深めていただくため、研究成果の中から、特に優れたものや社会的関心の高いものを各界からの選定委員に選んでいただき、10大成果として公表しております。

 2021年の10大成果は以下のとおりです。

2021年愛知県農業総合試験場の10大成果一覧
順 位 課  題  名
第1位 大果・多収・良食味のイチゴ新品種「愛経(あいけい)4号」を開発
第2位 スプレーギクの新品種「スプレー愛知夏3号」を開発
第3位 白系ばら新品種「愛知2号」を開発
第4位 レンコンの簡易品種識別法を開発
第5位 カンキツ「夕焼け姫」の高品質栽培マニュアルを作成
第6位 小麦「きぬあかり」における赤さび病被害低減技術を開発
第7位 濃いピンク色で日持ちが良いスプレーカーネーション新品種
「カーネフジ愛農(あいのう)1号」を開発
第8位 竹を乳用牛の飼料として利用する技術を開発
第9位 ウズラの飼養衛生管理マニュアルを改訂
第10位 新品種開発に向けたアジサイ(鉢花)のニーズを解明
選定委員名簿
氏 名 職  名
浅川 晋 名古屋大学大学院生命農学研究科 教授
伊藤 博康 株式会社CBCテレビ報道局報道部 参事
平光 佐知子 生活協同組合コープあいち 副理事長
井上 孝司 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 基盤技術研究所 所長
仲井 靖 愛知県農業総合試験場長
各成果の概要と詳しい内容は以下を御覧ください。
2021年愛知県農業総合試験場の10大成果の概要
順 位 課 題 名 概     要
第1位 大果・多収・良食味のイチゴ新品種「愛経(あいけい)4号」を開発 イチゴ新品種「愛経4号」を愛知県経済農業協同組合連合会と共同で開発しました。
本品種は、需要が多い11月~2月の収穫量が多く、4月末までの収穫量は県内主要品種の「章姫(あきひめ)」と同程度です。平均一果重が21gと「章姫」に比べて重く、果実糖度は「章姫」、「紅ほっぺ」に比べて高い、大粒で甘くておいしい品種です。
品種登録出願(2021年1月)
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/521KB]
第2位 スプレーギクの新品種「スプレー愛知夏3号」を開発 スプレーギク産地では夏季の高温による開花の遅れや生育障害の発生が問題となっています。
そこで、高温に強い品種開発に取り組んだ結果、耐暑性に優れ、純白の花弁と緑色の花芯とのコントラストが鮮やかな夏秋系品種「スプレー愛知夏3号」を開発しました。
品種登録出願(2021年3月)
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/491KB]
第3位 白系ばら新品種「愛知2号」を開発 商品性の高い本県独自のオリジナル品種の開発に取り組みました。
開発した「愛知2号」は、(1)花色が温かい印象を与えるやや黄みを帯びた白系で一年を通じ安定している、(2)高温期にも芳香性がある、(3)花冠にボリュームがある、(4)トゲが極めて少ない、などの特徴があります。
品種登録出願(2021年5月)
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/467KB]
第4位 レンコンの簡易品種識別法を開発 県内のレンコン産地では、産地ブランド化推進のため、種ハスの管理などによる栽培品種の均一化が求められています。品種を見分けることが難しいため、現場でも実施可能な簡単な遺伝子検査法であるLAMP法を用いた簡易品種識別法を開発しました。この方法により在来品種「備中(びっちゅう)」と近年栽培が増加している「ロータスホワイト」を識別できます。
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/482KB]
第5位 カンキツ「夕焼け姫」の高品質栽培マニュアルを作成 2010年に当場が開発したカンキツ品種 「夕焼け姫」は果皮が赤橙色で11月上旬に出荷できる特性が評価され、これまでに約4,300本の苗が豊川市を始めとした県内産地に導入されています。また、普及促進のためブランド化チームを立ち上げ、糖度12%以上、着色はチャート値10以上の達成に向けたマニュアルを作成しました。
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/567KB]
第6位 小麦「きぬあかり」における赤さび病被害低減技術を開発 当場が開発した小麦「きぬあかり」はおいしい麺ができる品種ですが、2015年、2016年産は赤さび病が多発し、収量の低下が問題となったため、対策技術を開発しました。赤さび病は2月と3月の感染好適日(かんせんこうてきび)(1mm以上の降雨かつ日平均気温12℃以上の日)が4日以上あると多発する危険性が高くなりました。また、茎立10日後から止葉抽出期(とめばちゅうしゅつき)に1回、開花期に1回の防除をすることで病気の発生を抑えることが可能でした。これらの技術をICTツールに組み込み、リアルタイムで赤さび病の多発危険度や防除に最適な日を小麦の播種日ごとに確認できるようになりました。
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/622KB]
第7位 濃いピンク色で日持ちが良いスプレーカーネーション新品種「カーネフジ愛農(あいのう)1号」を開発 本品種は、2015年に当場と農研機構が開発した「カーネアイノウ1号」から発見された濃いピンク色の花色の枝変わりを、選抜、開発したスプレーカーネーションです。日持ちが良く、早生性で10月下旬から収穫できるため収量が多く、秋期でも茎が硬い、などの特徴があります。
イノチオ・フジプランツ(株)、農研機構※と共同で品種登録出願(2021年5月)
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/465KB]
第8位 竹を乳用牛の飼料として利用する技術を開発 地域の未利用資源である竹を乳用牛のえさとして有効利用する技術を開発しました。
粉砕した竹に酢粕を20%添加することで、pHが低下し、長く保存することが可能となりました。乳用牛の代表的なえさであるスーダングラスに代えての代替として、完全混合飼料に10%程度(乾物)配合して乳用牛に給与したところ、乳量(4%脂肪補正)と乾物摂取量が増加しました。
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/444KB]
第9位 ウズラの飼養衛生管理マニュアルを改訂 本県は全国一のウズラ卵生産県です。ウズラの生産農家の経営安定を図るため、種卵の保存条件、種卵消毒、産卵調整技術等について新たに9つの研究成果を加えて、内容の充実を図りました。本マニュアルは、ヒナの安定生産に寄与するとともに、本県のみならず全国のウズラ産業の発展にも貢献できると考えられます。
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/614KB]
第10位 新品種開発に向けたアジサイ(鉢花)のニーズを解明 消費者、流通関係者と生産者に対して、アジサイに関するニーズをアンケート調査しました。AIを活用した解析により、消費者の購入目的や花色やガクの形状の好み、流通関係者と生産者が求める商品性や栽培特性等を解明しました。これらを基に、新品種を開発する上での目標を設定するためのコンセプトを策定しました。
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/636KB]

※国立研究開発法人農業・食品産業技術研究総合機構

問合せ先

愛知県農業総合試験場
研究戦略部 企画調整室
電話: 0561-62-0085 内線323
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp

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