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研究報告第47号-011

ページID:0122582 掲載日:2016年3月23日更新 印刷ページ表示

肥効調節型肥料によるミカン樹育成期の年1回施肥技術の確立

著者:栗田恭伸1)・光部博雄1)・黒田貴信2)

摘要:ミカン樹育成期の施肥作業の省力化と安定した肥効を得るため、新たに肥効調節型肥料を試作した。肥効調節型肥料は、年1回の全量施肥が可能で、窒素の溶出が地上部生育中に途切れないよう設計した。栽培試験では、窒素量を慣行と同等とした区と慣行の20%削減した区を設け慣行施肥と比較した。
 溶出試験では、肥効調節型肥料は窒素を3月から11月まで途切れることなく溶出することがわかった。栽培試験で窒素量を慣行と同量施用したとき、慣行と比べ、土壌のpHは高く、ECは低く、硝酸態窒素はやや低く、リン及びカリウムは同等であった。葉内成分は、窒素、リン、カリウムは同程度であった。生育に差は見られなかった。一方、窒素量を慣行の20%削減したとき、慣行と比べ土壌中のpHは高く、ECは低く、硝酸態窒素はやや低く、リン及びカリウムに差は見られなかった。葉内成分は、窒素が低くリンとカリウムは同程度であった。生育では、総葉数、主枝長、樹冠容積に差は無く、根量は少なくなった。

キーワード:ミカン、被覆尿素、肥効調節型肥料、苗木、省力、施肥


本研究は愛知県経済農業協同組合連合会との資金供与型共同研究「肥効調節型肥料によるミカン樹育成期の年1回施肥技術の確立」(2012年から2014年)により実施した。

1)園芸研究部(現東三河農林水産事務所) 2)園芸研究部

 

全文ダウンロード肥効調節型肥料によるミカン樹育成期の年1回施肥技術の確立 [PDFファイル/310KB]

 

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