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研究報告第47号-012

ページID:0122583 掲載日:2016年3月23日更新 印刷ページ表示

気象要素、特に降水量から見たサシバエの発生消長

著者:柳澤淳二1)・山本 行2)・河野朋之3)・中村和久1)

摘要:粘着方式の捕獲器を用いて、2013年と2014年に愛知県農業総合試験場(愛知県長久手市)の育成牛舎と隣接するパドック周辺において、2013年に愛知県立農業大学校(愛知県岡崎市)の酪農牛舎周辺において、それぞれ1週間ごとにサシバエの発生消長を調べた。その結果、発生消長はいずれも同様な傾向が見られた。7月、9月、11月に発生のピークがあり、夏から秋、晩秋と季節が進むにつれて発生数が急激に増加した。1週間ごとのサシバエ捕獲数は、その前週までの降水量と関連しており、2013年は農総試・農大ともに前5週間の積算降水量、2014年の農総試では前6週間の積算降水量と最も高い正の相関関係(R=0.7286-0.8078、P<0.01)があった。このことから、羽化以前の降雨がサシバエの発生消長に影響しており、降雨の直接的な影響を受ける野外でサシバエは繁殖していることが示唆された。また、発生開始期の最低気温が15℃を超える週に捕獲数が急増することが確認できた。同時期にはさらに、気温が20℃以上の時間帯で成虫の活動が活発化することも明らかとなった。

キーワード:サシバエ、発生消長、降水量、最低気温


本研究は、(株)タケダとの産官共同研究「放牧に伴う衛生害虫対策技術の確立」により実施した。
本研究の一部は、平成26年度実用化技術研究会(2014年11月)において発表した。

1)畜産研究部 2)(株)タケダ 3)農業大学校(現新城設楽農林水産事務所)

 

全文ダウンロード気象要素、特に降水量から見たサシバエの発生消長 [PDFファイル/256KB]

 

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