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低コスト防護柵を設置しました!

シカ対策!低コスト防護柵を設置しました!

 シカの個体数が増え、林業被害が深刻となっています。植林をしたあとは、苗木がシカによる食害に合わないよう、植栽地の周りにシカ防護柵を設置する等の対策をとります。
 現在よく使われているシカ防護柵は獣による噛み破り防止のためステンレス入りの資材を使用しており、強度が高いものが中心となっています。一方でコストが高いという課題もあります。また、安価な防護柵としてよく使われてきたのり網柵については、網目が大きくノウサギが侵入したり、高さが低くシカが乗り越えたりという問題があります。
 今回、ホームセンター等でも購入できる安価なネットを用いた低コスト防護柵を森林・林業技術センターと共同で試験的に設置したので紹介します!

設置前の現場です!

 今回は指導林家の方の協力を頂き、所有する山林で既存ののり網柵と置き換えて新たに低コスト防護柵を設置します。
のり網の撤去前の状況

木曽五木とコウヨウザンの植栽地です。のり網柵が設置されています。

のり網

のり網は海苔養殖用の網を再利用したものです。

高さは1.2m程度と低く、網目も約15cmと大きいものです。

シカの侵入を許し、ヒノキ等の植栽木が食害を受けています。

のり網撤去

のり網柵を撤去したところです。

いよいよ!低コスト防護柵、設置!!

 のり網柵を撤去して、いよいよ低コスト防護柵を設置していきます!
低コスト柵の資材

低コスト防護柵の資材です。

支柱の設置

支柱を立てて・・・

ネットの設置

ネットを張って・・・

裾部分のくい打ち

ネットの下部分に杭を打って・・・

1辺、設置完了

1辺、設置し終えました!

ネットを張り終えました

ネットを張り終えました!あとは仕上げのみ!

低コスト柵、設置完了

シカに下からもぐり込まれないように杭を打って、無事、設置完了です!

おわりに

 防護柵は設置して単に終わりではなく、その後の見回りによる獣の侵入状況のチェックやメンテナンスも必要になります。今後、設置した低コスト防護柵について経過観察を行いその耐用年数についても検討していきたいと考えています。
 この低コスト防護柵については、主流である高規格のものより耐用年数は短いことが想定されますが、他県の事例では5年程度不具合がないということが報告されています。5年で植栽木が良好に成長すると、シカに成長点を食べられることも減ると考えられます。
 また、植栽木の防護には防護柵以外にも、単木保護や忌避剤の散布などもあります。それぞれの防護方法の長所や短所、またいつまで防護したいか,防護した後の資材はどうするかなど、しっかりと検討して防護方法を選択することが望ましいと考えられます。

【低コスト防護柵の概要】

防護柵の構造と素材

 構造:高さ1.8m+裾0.2m

 支柱:直径25mm×2.1mの被覆鋼管を2~3m間隔

    強度不足のとき:1本を基礎支柱(2本セット)

 支柱支え:直径6mmのロープとアンカー

 ネット:16mm目の2m×50m

          素材強度は弱いが目が細かく噛まれにくい

 留め具:結束バンド

 アンカー:L400mmのプラアンカーを0.5m間隔