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愛知県陶磁美術館 企画展 異才 辻晉堂の陶彫 を開催します

愛知県陶磁美術館 企画展

 

異才 辻晉堂(つじしんどう)の陶彫(とうちょう)

The Ceramic Sculpture of Shindo Tsuji

陶芸であらざる の造形から

 

 

会期:2020年4月11日(土)~5月31日(日)

 

愛知県陶磁美術館では、陶彫(※1)による抽象作品で国際的に活躍した彫刻家、辻晉堂(1910~1981)の生誕110周年を記念する企画展「異才 辻晉堂の陶彫」を開催します。
 本展では、辻が陶彫を制作した京都時代に焦点を当て、1958年の第29回ヴェネツィア・ビエンナーレ出品作品を始めとする陶彫作品と版画・素描作品から、その表現の世界を御紹介します。
※1 陶土を用いた彫刻作品
辻晉堂

 鳥取県日野郡溝口町二部(にぶ)村(現・西伯郡(さいはぐん)伯耆町(ほうきちょう)二部(にぶ))に生まれた辻晉堂は、昭和8(1933)年に写実に基づく力強い肖像彫刻を日本美術院展に発表して一躍脚光を浴び、彫刻家としてのキャリアをスタートさせました。戦後に京都市立美術専門学校(現 京都市立芸術大学)の教授に就任してからは、イメージに基づく抽象的な造形を目指す一方、やきものづくりが身近な京都という土地柄もあって、「陶彫」と呼ばれる陶土を用いた彫刻作品を手がけはじめました。既存の概念に捉われないその造形は、ヴェネツィア・ビエンナーレなど海外でも高い評価を獲得、また同時代の陶芸家たちにも大きな影響を与え、やきものと彫刻の領域を横断する新たな表現の地平を切り拓いたといえます。

1 会  期   2020年4月11日(土)から5月31日(日)まで

休館日:毎週月曜日(ただし5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館)

 

2 開館時間   午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)

          ※ただし、4月11日(土)は開会式のため観覧は午前11時から

 

3 会  場   愛知県陶磁美術館本館1階 第1展示室・第2展示室

(瀬戸市南山口町234番地 電話:0561-84-7474(代表))

 

4 主  催   愛知県陶磁美術館

 

5 共  催   朝日新聞社

 

6 監   修     三谷(みたに) 巍(たかし)(フリーキュレーター・元鳥取県立博物館学芸員)

 

7 企   画     イムラアートギャラリー

 

8 後  援   愛知県教育委員会、愛知高速交通株式会社(リニモ)、

                公益財団法人日本グラフィックデザイナー協会

 

9 主な展示作品 別紙のとおり

 

みどころ

◆日本を代表する彫刻家、辻晉堂の陶彫を大々的に紹介する、愛知県では初の展覧会です。生誕100周年を記念する展覧会が辻晉堂の出身地である鳥取県などで開催されて以来、10年ぶりの記念企画展です。

◆第29回ヴェネツィア・ビエンナーレ出品作品など大型の陶彫を中心に、辻晉堂の代表的な作品52点、版画と素描25点を紹介します。
◆ミナ ペルホネンのアートディレクション(※2)、青森県立美術館のVIデザインなどを手がける気鋭のデザイナー菊地敦己(きくちあつき)氏による記念講演会や、陶彫づくりが体験できるイベントを開催します。
 ※2 ファッションブランド「ミナ ペルホネン」のブランド計画

10 関連事業

(1) 記念講演会1「陶彫・制作の背景と芸術性」

日 時:4月11日(土)午後1時30分から3時まで

場 所:本館地下1階講堂

講 師:三谷 巍氏(フリーキュレーター・元鳥取県立博物館学芸員)

*聴講無料、事前申込不要。定員200名

 

(2) 記念講演会2「彫刻と陶芸、デザイン」

日 時:5月9日(土)午後1時30分から3時まで

場 所:本館地下1階講堂

講 師:菊地敦己氏(グラフィックデザイナー/アートディレクター/

東北芸術工科大学客員教授)

*聴講無料、事前申込不要。定員200名

 

 

(3) ワークショップ「似顔(にがお)彫刻(ちょうこく) -写真から陶彫へ-」

本展覧会を鑑賞後、写真をもとに粘土で似顔彫刻づくりをしていきます。

日 時:4月25日(土)午後1時から3時30分まで

場 所:本展展示室で作品を鑑賞後、陶芸館へ移動

*本館1階ロビーに午後1時までにお集まりください。

【申込方法・注意事項等】

・参加費(税込み):1,640円(中学生以下1,520円)

当日受付時にお支払いいただきます。

要事前申込み定員20名

・住所(メールでお申込みの方はメールアドレス)、氏名、年齢、電話番号を御記入の上、「往復はがき」又は「メール」にて以下の宛先まで御応募ください。

往復はがき:〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地

愛知県陶磁美術館「似顔彫刻」係

メール:touji@pref.aichi.lg.jp

*件名を「似顔彫刻 申込」としてください。

※4月14日(火曜日)必着(応募者多数の場合は抽選となります。参加の可否は、お申し込みいただいた方法により、全員に4月16日(木曜日)までに発送します。)

・お問合せ:0561-84-7474(担当:岩渕、入澤)

・焼成後、完成した作品は本館展示説明室に展示します。

(5月12日(火)から5月24日(日)まで)

・作品の引渡しは展覧会会期終了後、陶芸館で行います。

 

(4) 学芸員・入澤(いりざわ)聖明(まさあき)によるスライドレクチャー「辻晉堂の野外彫刻、陶壁」

担当学芸員が展示説明室でスライドレクチャーを行います。

日 時:5月10日(日)午後1時30分から1時間程度

場 所:本館1階展示説明室

*聴講無料、事前申込不要。定員40名

 

(5) 学芸員・入澤聖明によるギャラリートーク

担当学芸員が展示室でギャラリートークを行います。

日 時:4月12日(日)、4月26日(日)、5月3日(日)、5月24日(日)

各回いずれも午後1時30分から1時間程度

場 所:本館1階第1展示室・第2展示室

【注意事項等】

・各回とも、午後1時30分までに第1展示室前にお集まりください。

・事前申込不要。定員50名。ギャラリートークへの参加には本展観覧券が必要です。

●各プログラムの詳細については、当館公式Webページを御覧ください。
公式WEBページ https://www.pref.aichi.jp/touji/
11 観覧料(税込み)
一般 600円(団体480円)、高大生 500円(団体400円)、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金

12 リピーターにお得な割引制度の新設
本企画展から、同一の展覧会を再度観覧いただく場合に観覧料が割引になる、同一展リピート割(本展使用済観覧券を持参)を新たに設けます。
詳細は公式WEBページ(https://www.pref.aichi.jp/touji/use_guidance/)で御確認またはお問合せください。
※各割引制度の併用はできません。
とうじっち

主な展示作品

(*高解像度の広報用画像がございます。担当までお問い合わせください。)
時計
1 時計                     昭和31(1956)年
京都国立近代美術館蔵 (写真:渞(みなもと)忠之(ただゆき))       高さ40cm 幅34cm 奥行き10cm
本作は、1956年の日本美術院展で発表され、翌年に開催された第4回サンパウロ・ビエンナーレにも出品されました。
胴部の中心に大きく空いた円筒形の空洞には、くさび形のモチーフが多数取り付けられ、時計の針の動きが表現されています。そしてその周囲にはクランクや歯車を連想させる大小のモチーフが配置され、作品全体にリズム感を与えています。また、中空構造の複雑な形態からは、しっかりと素材の特性を理解し、造形に結びつけている様子がうかがえます。
寒山
2 寒山(かんざん)               昭和33(1958)年
鳥取県立博物館蔵  (写真:渞(みなもと)忠之(ただゆき))         高さ112cm 幅84cm 奥行き28cm
第29回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品された7作品のうちの一つです。作品タイトルの寒山は中国・唐代の僧の名で、しばしば禅画の画題として取り上げられ、経巻(きょうかん)を手にした様子が描かれます。本作もその慣例に倣い、経巻を両手で広げる様子が表されています。
また、その広げた経巻には寒山が詠んだとされる詩が刻まれているのがわかります。自らも禅僧として得度(出家)した辻の世界観が遺憾無く発揮された作品です。
東山にて
3 東山にて                   昭和37(1962)年
個人蔵  (写真:渞(みなもと)忠之(ただゆき))             高さ68cm 幅118cm 奥行き15.5cm
辻は初期の作品群を手がけながら、外へ張り出す形は土の性質上、意図しない困難を抱えることに気づきました。そしてこの頃から扁平な形に空間の深まりを表す作風へ転換していきます。本作では壁状の造形に6箇所穴を空け、平面のなかに暗い穴を出現させることで、結果的に立体物としての確固たる量感を獲得しているのがわかります。タイトルの東山は、辻が戦後に活動拠点とした京都・東山のことで、周囲には登り窯が多数存在しました。この環境があったからこそ、数多くの陶彫は生み出されたのです。
緑陰讀書
4 緑陰讀書(りょくいんどくしょ)        昭和54(1979)年
信州高遠美術館蔵  (写真:渞(みなもと)忠之(ただゆき))         高さ17cm 幅48cm 奥行き17cm
環境問題によって京都の登り窯規制が進み、作品が焼けなくなった辻は、しばらく陶彫づくりから離れることになります。ふたたび陶彫を手がけるようになったのは電気窯を導入した昭和49(1974)年のことでした。この頃になると、身近な人物や自身の肖像を題材に、粘土遊びのような小型の作品をつくりました。本作も一見すると簡素なつくりで牧歌的な印象ですが、人の表情や動きを的確に捉えており、辻の造形感覚の鋭さを感じさせます。

お問い合わせ

愛知県陶磁美術館
〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
電話:0561-84-7474(代表)
FAX:0561-84-4932
メール:touji@pref.aichi.lg.jp