ホーム年間スケジュール アール・デコ 光のエレガンス

2012年度の展覧会

アール・デコ 光のエレガンス
Elegant Illumination : Art Deco Lights

アール・デコ 光のエレガンス
特別企画展

2012年10月6日(土)から12月24日(月・祝)



毎週月曜日休館




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展覧会のみどころ

アール・デコとは、1925年にフランス・パリで開催された「現代装飾美術産業美術国際博覧会(通称「アール・デコ博覧会」)に由来する、1910年代から1930年代の装飾美術様式です。

それは、電気、鉄道、自動車などが都市の風景を変貌させた時代の美意識を体現する、新しいデザイン様式でした。

本展では、特に電気照明器具に焦点を当てながら、さまざまな素材を用いたシックでモダンなアール・デコの世界を紹介します。

ジャン・デュナンの漆芸パネル、国立セーヴル製陶所やドイツ・ローゼンタール社製の高級磁器製品、金工家ブラント&ガラス工房ドーム社による金属とガラスを用いたランプ、ラリックのガラス作品で構成するテーブル・セッティングなど、デザイン性豊かな約110作品により、硬質で眩しい電気照明の光彩を優れた芸術感覚によって生活の中に取り入れた、アール・デコの光のエレガンスをご堪能ください。

     

主な展示作品

展示構成

第1章 プロローグ ーカラフル

パート・ド・ヴェール技法(※)による作品のセクションです。
ガブリエル・アルジィ=ルソーやアマルリック・ワルターらの照明器具を中心に、アール・デコ期のカラフルで色鮮やかな作品を紹介します。

※古代エジプトに起源をもつ、砕いたガラスを鋳型に入れて窯の中で溶かして焼き上げる特殊な技法。
 アール・ヌーヴォー期に再興され、1920年代のアール・デコ期に花開きました。


第2章 サロン ーシック

当時のサロン(応接室)の再現展示を中心に、金工家ブラントとドームの共作によるランプや天井灯、フランスのアール・デコを代表する作家ジャン・デュナンの漆芸パネル、また、磁器の透光性を利用した照明器具など、優れたデザイン性と豊かな質感を生かした素材使いの面白さにご注目ください。


第3章 ダイニング・ルーム ーモノトーン

ルネ・ラリックは透明ガラスによるモノトーンでシックな光の演出で、ラグジュアリーの概念を大きく塗り替えました。
本セクションでは、ラリックの照明器具を中心に、初公開の天井灯とガラス・ウェアによるテーブル・セッティングなど、洗練されたハイクラスな食の空間を紹介します。


第4章 エピローグ ーレディエンス

スピードや躍動感をあらわし、同時に雷光や稲妻を連想させる放射状の線やジグザグ文様は、アール・デコ期を象徴するモティーフです。
このセクションは、A.M.カッサンドルのポスターや当時最速の豪華巨大客船ノルマンディー号関連作品など、光とスピードを主題とした展示です。


アール・デコ博覧会 現代装飾美術産業美術国際博覧会

このセクションでは、1925年にフランス・パリで開催され、アール・デコ様式の語源となった「現代装飾美術産業美術国際博覧会」の貴重なオリジナル・ポスターや公式カタログなどを特別に展示します。

ルネ・ラリックの天井灯≪アルジェⅡ≫は、初めて日本国内で公開される作品。当時最新の鋳型成形法により、無色透明のガラスで作り上げています。

フランス銀食器の最高峰・ピュイフォルカの喫茶セットや、旧王立窯・国立セーヴル製陶所の磁器製テーブル・センターピースなど、第1級の作品が集います。

愛知県陶磁資料館でだけ、トヨタ博物館(愛知県長久手市)から特別出品される車輛:フランスの高級自動車メーカー・ブガッティ社製≪タイプ57C≫(1938年製)とカーマスコットは必見です。

展覧会関連イベント

■記念講演会「アール・デコ、あるいはマチエールの誘惑」

池田まゆみ氏(美術工芸史家、本展監修者)
10月20日(土)午後1時30分から3時 愛知県陶磁資料館 本館地下講堂
共催:愛知県陶磁資料館「友の会」
※参加無料(観覧券不要)、申込不要、当日先着順

■当館学芸員による展示解説

10月7日(日)、21日(日)、28日(日)、11月4日(日)、18日(日)、12月2日(日)、16日(日)、23日(日)、24日(月・祝)
いずれも午後1時30分から約1時間程度

※申込不要。企画展観覧券をご用意の上、開始時刻に第1展示室にお集まりください。
※10月28日(日)はトヨタ博物館学芸員による、ブガッティ社車輛およびカーマスコットのトークを予定しています。

■Free Hills Jazz Orchestraによるジャズ・ライブ

11月11日(日) 第1部:午前11時から 第2部:午後2時から いずれも約30分 
愛知県陶磁資料館 本館中庭
名古屋市内の有志小学生・中学生・高校生による実力派ビッグ・バンドが、
「A列車で行こう」「Sing!Sing!Sing!」といった1930年代スウィング・ジャズの名曲を演奏します。

※雨天の場合は本館内へ変更いたします。参加無料、事前申込不要。
くわしくはこちら

■映画「グランド・ホテル」(1932年、アメリカ)上映 (c)IVC

愛知県陶磁資料館 本館1階ビデオ・コーナー
原題:GRAND HOTEL
監督:エドマンド・グールディング
原作:ヴィッキー・バウム( 『ホテルの人々』)
出演:グレタ・ガルボ/ジョン・バリモア/ジョーン・クロフォード ほか
製作:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
上映時間:112分(モノクロ)

1932年アカデミー賞作品賞受賞

ベルリンのグランド・ホテルに偶然集った男女たち。
華やかにみえてそれぞれに抱える孤独が、つかのま交差し、また別れてゆく。
「グランド・ホテル形式」とよばれる群集劇の先駆けとなった名作です。
当時最先端だったアール・デコ・スタイルのインテリアもこの映画のみどころとなっています。

※常時上映。視聴無料、観覧券不要。お気軽にどうぞ。

協力館へのリンク

  

【重要】ご観覧のみなさまへのお願い

作品管理上、いかなる理由であっても展示室内での以下の行為を禁止いたします。

ルネ・ラリックの天井灯≪アルジェⅡ≫は、初めて日本国内で公開される作品。当時最新の鋳型成形法により、無色透明のガラスで作り上げています。

・作品、展示室内での撮影行為(静止画、動画いずれも不可)
・鉛筆以外の筆記用具の使用
・結界内への立ち入り行為
・日傘、雨傘の持ち込み
 ※屋外の傘立をご利用ください。折り畳み傘はカバン内かロッカーへお入れください。
 ※身体補助具としてのご利用はお断りいたします。
・そのほか、他観覧者への迷惑行為

すべての方に気持ちよくご観覧いただくためのマナーです。何卒ご理解ご協力をお願い申し上げます。

展覧会図録ご案内

本館1階ミュージアムショップにて、本展覧会図録を販売しております。

価格:2,200円(税込)
※送料別にて郵送も承っております。送料は書籍の重量等により異なります。
詳しくはミュージアムショップまでお電話にてお問い合わせください。TEL:0561-84-7474 (代表)


図録表紙

開催概要

会期

2012年10月6日(土)から12月24日(月・祝)まで

会場

愛知県陶磁資料館 本館1階 第1・第2・特別展示室

開館時間

午前9時30分から午後4時30分まで(入館は閉館の30分前まで)
※10月6日は開会式のため、観覧は午前11時から。

休館日

毎週月曜日

観覧料

一般900円(前売・団体720円)・高校/大学生700円(前売・団体560円)・中学生以下無料 
※( )内は20名以上の団体料金。

割引制度

身体等に障がいのある方、および付き添いの方には割引制度があります。手帳を受付にてご呈示ください。

上記観覧料で常設展示も併せてご観覧いただけます。

以下のご呈示で団体料金を適用します。各種割引の併用はできません。
リニモ「藤が丘」「愛・地球博記念公園」「陶磁資料館南」「八草」各駅に設置の割引チラシ(リニモ利用者に限ります。)/リニモ「1日乗車券」/名古屋市交通局「1日乗車券」および「ドニチエコきっぷ」/モリコロパーク駐車場再入場券/名都美術館観覧券半/ヤマザキマザック美術館常設展観覧券半券または同館友の会カード(本展会期中のみ有効、1枚につき1回限り有効)

チラシ等付属の割引引換券1枚につき100円引となります。

本展チケットをヤマザキマザック美術館チケット売場でご呈示いただくと、同館常設展示の当日料金が団体料金(200円引)になります。 (本展会期中のみ有効、1枚につき1回限り有効。他割引との併用はできません。)

前売券の販売期間:9/15-10/5 本館受付にてお求めください。 一般:720円 高校・大学生:560円

主催

愛知県陶磁資料館・中日新聞社

後援

フランス大使館・ドイツ連邦共和国総領事館・愛知県教育委員会・愛知高速交通株式会社

協力

トヨタ博物館・ヤマザキマザック美術館

お問い合わせ先

愛知県陶磁資料館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932
担当:長久智子、田村哲、森達也

報道機関の皆様へ

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