ホーム年間スケジュール 煎茶の主な展示作品

主な展示作品

主な展示作品

朱泥茶銚 銘紅顔少年

朱泥茶銚 銘紅顔少年
中国・宜興窯(玉川珍銘)
清時代後期
個人蔵



明治時代を代表する文人の奥蘭田が自身の著『茗壺図録』において紹介した中国・宜興窯の作品。たたずまいの美しさから、美少年になぞらえて紅顔少年と名付けられている。

竹編提梁式提籃

竹編提梁式提籃
(伝)売茶翁・高遊外所持
個人蔵



煎茶中興の祖として、今日の煎茶道の礎を築いた売茶翁・高遊外が所持していたとされる提籃。この中に種々の煎茶具を入れて持ち歩き、煎茶の手前に用いた。非常に精巧な造りであり、さりげなさの中に工芸の粋が凝縮している。

桐陰煎茶図 山本梅逸

桐陰煎茶図 山本梅逸
江戸時代
個人蔵



名古屋出身の文人画家、山本梅逸の画。梅逸は、その絵が煎茶界の中で高く評価されただけでなく、自らも煎茶に造詣が深く、煎茶を語るうえで欠かせない一人。本図は、煎茶を嗜む中国の文人の姿が描かれたもので、梅逸の煎茶趣味を窺い知ることのできる一点。

涼炉 霞傾宝鼎 八橋売茶翁遺愛

涼炉 霞傾宝鼎 八橋売茶翁遺愛
江戸時代
個人蔵



八橋売茶翁は、福岡に生まれ、京都で参禅、売茶流煎茶の奥義を相国寺の大典禅師から伝授された。その後、江戸に出たのち、愛知県の八橋で在原寺を再興、次いで無量寿寺を再建した。  この涼炉は、八橋売茶翁が愛用したものである。舌のように突き出た灰受は、煎茶が屋外から屋内で嗜まれるようになったために設けられたものである。