主な展示作品
主な展示作品

重要文化財 赤彩土器・壺
朝日遺跡出土
弥生時代後期 1世紀~2世紀
愛知県教育委員会蔵
説朝日遺跡では、赤彩と櫛描文によって飾られた、華やかな土器が多く作られました。これらは、古代ギリシアの宮殿で用いられた器のように華やかなことから、パレススタイルとも称される、弥生土器屈指の造形美を持っています。

重要文化財 銅鐸
朝日遺跡出土
弥生時代後期 1世紀
愛知県教育委員会蔵
銅鐸は青銅製の祭器で、弥生時代の遺物の中でも極めて謎に包まれたものの一つです。当時の墓に埋められることは稀で、弥生時代を特徴づける農耕祭祀に用いられたものと考えられていますが、朝日遺跡でも発見され注目されています。

甕(かめ)
(赤彩櫛目文大形壺(せきさいくしめもんおおがたつぼ)の胴部上部)
長野市出土
弥生時代後期~終末期 2世紀~3世紀
日本民藝館蔵
弥生時代後期から終末期にかけて、長野県でも赤彩土器の優品が作られました。大正~昭和時代にかけて、無名の工人の制作品に美を見出す「民藝運動」を展開した柳宗悦が収集し、弥生土器の“静の美”として紹介しています。

花文手付瓶(かもんてつけへい)
(緑釉陶器素地(りょくゆうとうきそじ))
猿投窯 黒笹89号窯出土
平安時代前期 9世紀
愛知県陶磁美術館蔵
現在の名古屋市から豊田市におよぶ広範囲に操業した猿投窯は、長い歴史の中で多くのやきものを生み出しました。平安時代には、中国陶磁を模倣した製品が作られ、日本全国で使用されました。本器は釉薬をかける前のものです。