ホーム年間スケジュール 陶成雅器 中国陶磁の技術

2016年度の展覧会

陶成雅器 中国陶磁の技術:小川徳男コレクション
The Ogawa Tokuo Collection of Chinese Ceramics

陶成雅器 中国陶磁の技術:小川徳男コレクション
テーマ展示

2016年4月16日(土)から6月19日(日)



毎週月曜日休館




出品リストは、こちらからダウンロードいただけます。

右作品写真
青磁片(せいじへん)汝窯・南宋官窯 中国・宋 11から13世紀 特別展示室

展覧会概要

平成26年(2014年)年度、犬山市在住の小川徳男氏より、96件の中国陶磁を含む合計114件の陶磁コレクションが当館へ寄贈されました。 自動車産業の第一線で長く活躍された小川氏は、偉大な歴史を有する中国陶磁に魅せられ、その後、中国古陶磁を愛好するコレクターたちのグループとともに、原始・古代から明・清時代に至るまで系統立てて収集してきました。
小川氏のコレクションは、エンジニア(技術者)の視点から、技術的な側面に注目したユニークな中国陶磁の魅力を私たちに示してくれます。 本テーマ展示は、小川氏によるコレクション寄贈を記念し、コレクションの中核をなす中国陶磁約80件を、製作技法の側面からご紹介します。

作品は、本館1階特別展示室および2階常設展示室(第3、第6展示室内)で展示いたします。

展覧会のみどころ

【原始・古代から明清時代に至るコレクションを小テーマごとにご紹介します。】

Ⅰ 彩陶×彩陶
中国古代を象徴する「彩陶」、時代も地域も離れた器にみる芸術と技術に迫ります。

Ⅱ 金属器への憧憬・前
金属器(青銅器)が出現する前にみられる高度な技術による土器に焦点を当てます。

Ⅲ 中国大陸 異文化コミュニケーション
広大な中国大陸の中で、中央の王朝文化と異なる文化圏の器に注目し、その特殊性と交流についてみていきます。

Ⅳ 金属器への憧憬・後
金属器(青銅器)に迫る原始青磁や印文硬陶をはじめ、金属器(青銅器)に取って代わった陶製礼器から、土器の発展を追っていきます。

Ⅴ 陶成雅器・序
漢代にみられる鉛釉陶器や加彩の表現、原始磁器の発展から、土器が雅な器へと進化していく序章を捉えます。

Ⅵ 青磁 鉄が生み出す「あお」
わたし達の身近に存在する鉄という金属が生む様々な「あお」い釉調を紹介します。

Ⅶ 三彩 色の饗宴
低火度釉(鉛釉)が中国陶磁に与えた装飾性に注目し、その展開を概観します。

Ⅷ 白磁 銀の白、雪の白
西アジア由来の銀器、ガラス器に影響されて生まれた白磁の釉調・技法をみてゆきます。

Ⅸ 化粧掛け 白との対比
化粧土という「めっき」の技法を逆手にとって生み出された加飾技法(掻落)を紹介します。

Ⅹ 彩画 筆のあそび
鉄、コバルト顔料を使用した、筆による絵画的表現を紹介します。



【展示作品】

◆特別展示室:60点
◆第3展示室入り口(日本古代:猿投窯との比較コーナー):1点
◆第3展示室:1点
◆第6展示室手前:17点(中国陶磁)
◆第6展示室奥:6点(東南アジア)・1点(ヨーロッパ)
計86点


     

主な展示作品

展覧会関連イベント

■担当学芸員による展示解説

日時:4月29日(金・祝)、5月4日(水・祝)、6月19日(日)

各日午後1時30分から1時間程度
*開始時間までに特別展示室にお集まりください。
*参加無料(ただし常設展観覧券または特別企画展観覧券が必要)、事前申込不要


開催概要

会期

2016年4月16日(土)から6月19日(日)まで

会場

愛知県陶磁美術館 本館1階 特別展示室および2階 常設展示室(第3・第6展示室内)

開館時間

午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)

休館日

毎週月曜日

観覧料

一般400円(320円)・高校/大学生300円(240円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※テーマ展示は特別企画展の観覧券でご覧いただけます。

主催

愛知県陶磁美術館

お問い合わせ先

愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932
担当:長久智子

報道機関の皆様へ

2016年3月17日(木)県政・中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ発表
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