
あいちトリエンナーレ2016特別連携事業/特別企画展
人が大地と出会うとき
When Man Meets Earth
2016年9月10日(土)~10月23日(日)
毎週月曜日休館(ただし9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館、9月20日(火)、10月11日(火)は休館)
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表面下の当日割引券部分をチケット受付にてご提示いただくと、当日割引券として使用できます。
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展覧会の概要
「銀河鉄道の夜」などで知られる宮沢賢治は、大地に生きる人の営みと宗教が融合し、それが芸術となり、その全体において宇宙が形成される世界観を提示しました。また、原始・古代に目を向けると、今日では美術的に高い評価を得ている縄文土器や土偶(どぐう)、埴輪(はにわ)は、呪術性と信仰、装飾性、造形性が一体となったものだと考えることができます。
本展では、宮沢賢治の思想を出発点に置き、国宝や重要文化財を含む縄文土器や土偶、埴輪の名品に加えて、原始・古代の造形に触発されることで芸術的活動を展開させた岡本太郎の写真とイサム・ノグチの彫刻、装飾や土、暮らしをテーマに制作活動を行った濱田庄司をはじめ、伊藤慶二、栗木達介、尹熙倉(ユン・ヒチャン)、丹羽康博の作品を紹介します。
展覧会のみどころ
◆国宝や重要文化財を含む縄文土器の名品を紹介します。
教科書などで紹介されることの多い新潟県十日町市の笹山遺跡出土の《火焔型(かえんがた)土器》をはじめ、国宝2点、重要文化財14点を含む甲信越地方で制作されたものを中心に37点の縄文土器・土偶の名品を一堂に紹介します。また、縄文研究の第一人者である小林達雄氏(國學院大學名誉教授)による講演会並びにスペシャルギャラリートークを開催します。
◆岡本太郎が日本全国を旅して撮影した写真60点を紹介します。
前衛芸術家の岡本太郎は、戦前のパリ時代に最先端の民族学を学んだ知識人でもありました。その感性をもとに、縄文土器の美の発見、日本の伝統の再発見など、美術史的にも重要な仕事を数多く残しましたが、その過程で人々の暮らしや信仰を真正面から撮影した写真を多く残しています。本展では岡本太郎の写真60点を一堂に紹介します。
◆風土や装飾、「土」、暮らしをテーマとした芸術家の作品を紹介します。
縄文土器など原始・古代の造形、岡本太郎の写真に加えて、宮沢賢治(童話、詩、思想)やイサム・ノグチ(彫刻)、濱田庄司(陶芸)、伊藤慶二(陶芸)、栗木達介(陶芸)、尹熙倉(ユン・ヒチャン)(陶芸・現代美術)、丹羽康博(現代美術)の作品を通じて、人が大地の上で作り上げてきた豊かな芸術文化を紹介します。
展覧会関連イベント
陶磁の魅力丸ごと体験事業:縄文時代を知るための講演会と野焼き体験
「土、歴史、縄文土器」
◆記念講演会「縄文人と自然との共鳴共感」
講師:小林達雄氏(國學院大學名誉教授)
日時:9月10日(土) 午後1時30分から3時まで
会場:本館地下講堂
*参加費無料、予約不要
◆スペシャルギャラリートーク
講師:小林達雄氏(國學院大學名誉教授)
日時:9月11日(日) 午前11時から12時まで
会場:本館第1展示室(縄文土器展示コーナー)
*中学生以下無料、高校生以上は観覧券が必要。予約不要
◆縄文土器を焼こう
※受付は終了いたしました。
講師:岡安雅彦氏(安城市教育委員会)/鴻義成氏(陶芸家)
日時:制作:9月19日(月・祝)/野焼き:10月9日(日)*雨天時の予備日:10月16日(日)
各日午後1時から4時まで
会場:制作:陶芸館/野焼き:西駐車場
定員:高学年の子どもとその保護者 10組20名(先着順)
参加費:無料
●「縄文土器を焼こう」の申込方法●
・参加ご希望全員のお名前、年齢 (付き添いの方はその旨を記入)
・住所、電話番号、返信先ご住所 (メールお申込の方はメールアドレス)
・当日のご連絡先 (携帯電話など)
以上をご記入の上、「往復はがき」または「メール」にて下記の宛先までご応募ください。
[往復はがき] 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
愛知県陶磁美術館 「縄文土器を焼こう」 係
[メール] touji@pref.aichi.lg.jp
(件名を「縄文土器を焼こう」と記入してください。)
※受付は終了いたしました。
メール申込後、一週間以内に当館から「返信メール」が無い場合、お電話にてお問い合わせください。
※メール送受信エラーが発生する場合がございます。
メールお申し込みの方は、必ず当館からの「返信メール」到着のご確認をお願い申し上げます。
瀬戸の土・街・探索ツアー(瀬戸の街や定光寺、採土場見学などを行います)
※受付は終了いたしました。
日時:10月2日(日)午前10時から午後4時まで
定員:25名 (応募者多数の場合は抽選 ※ただし子ども、子どもを含むグループを優先します)
参加費:無料
●「瀬戸の土・街・探索ツアー」の申込方法●
・参加ご希望全員のお名前、年齢 (付き添いの方はその旨を記入)
・住所、電話番号、返信先ご住所 (メールお申込の方はメールアドレス)
・当日のご連絡先 (携帯電話など)
以上をご記入の上、「往復はがき」または「メール」にて下記の宛先までご応募ください。
[往復はがき] 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
愛知県陶磁美術館 「瀬戸の土・街・探索ツアー」 係
[メール] touji@pref.aichi.lg.jp
(件名を「瀬戸の土・街・探索ツアー」と記入してください。)
※受付は終了いたしました。
※10月2日(日)「瀬戸の土・街・探索ツアー」のお申し込み締切りは、9月20日(火)必着 です。
応募者多数の場合は抽選となります。ただし、子ども、子どもを含むグループを優先させて頂きます。
メール申込にて、9月22日(木)までに当館から「返信メール」が無い場合、お電話にてお問い合わせください。
※メール送受信エラーが発生する場合がございます。
メールお申し込みの方は、必ず当館からの「返信メール」到着のご確認をお願い申し上げます。
担当学芸員による展示解説(3回)
日時:9月17日(土)、10月1日(土)、10月15日(土)
会場:本館 ロビー・第1展示室・第2展示室・特別展示室他
*各日午後1時30分から1時間程度
*参加費無料(ただし観覧券が必要)、予約不要
展示作品
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国宝 火焔型土器(国宝5)
笹山遺跡出土 縄文時代中期
十日町市博物館蔵
新潟県十日町市の笹山遺跡より出土した国宝の縄文土器です。火焔型土器と呼ばれるもので、鶏のとさかを思わせる突起と波うつような粘土紐の繰り返しなど形態、技術、優美さなどを備えた縄文土器を代表する1点です。なお、これら火焔型土器も煮炊きに用いた生活の道具であったことがわかっています。 -
重要文化財 深鉢
殿林遺跡出土 縄文時代中期
山梨県立考古博物館蔵
山梨県甲州市の殿(との)林(ばやし)遺跡より出土した重要文化財の縄文土器です。新潟、長野、山梨など甲信越地域からは華やかな縄文土器が多数出土しています。本品は、縄文土器の中でも大型でハープのような模様、洗練された形が特徴です。海外での評価も高く、「日本陶磁器の源流」(ニューヨーク 1990)をはじめとして、多くの国際展に出品されています。 -
けら(簑)を編む-八郎潟町 秋田
岡本太郎 1957年2月13日撮影
川崎市岡本太郎美術館蔵
岡本太郎は1957年に『芸術新潮』での連載企画「芸術風土記」のために日本中を旅して取材、撮影を行い、紀行文を執筆しています。秋田はその第1回目の訪問地です。岡本の写真は、本作品からもわかるとおり、風土性や生活、文化的問題を手掛かりにその土地に生きる人々を正面から写しだしたものが多くあります。岡本は写真を専門的に学んだわけではありませんが、その写真は発表当時から高い評価を受けています。 -
白釉黒流描大鉢(しろゆうくろながしがきおおばち)
濱田庄司 1967年
川崎市市民ミュージアム蔵
民芸運動を牽引した一人として国際的にも評価の高い濱田庄司は、1951年に「民芸陶器」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。濱田は豊富な科学的知識を持ち、最先端の美術動向にも敏感でありながらも、地元の原料や暮らしに根付いたもの作りを探求し、その姿勢は今なお世界中に大きな影響を与えています。本作は「十五秒プラス60年」と述懐した釉薬の流し掛けの手法が用いられた濱田を代表する大鉢です。
会期 | 2016年9月10日(土)-10月23日(日) |
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会場 | 愛知県陶磁美術館 本館 ロビー・第1展示室・第2展示室・特別展示室他 |
開館時間 | 午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで) ただし、9月10日(土)から9月30日(金)は午後5時まで(入館は午後4時30分まで) ※9月10日(土)は開会式のため、観覧は午前11時より |
休館日 | 毎週月曜日(ただし9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館、9月20日(火)、10月11日(火)は休館) |
観覧料 | 一般900円(720円)・高大生700円(560円)・中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金 ※上記観覧料で常設展示も併せてご観覧いただけます。 ※各種割引制度あり。詳しくは下記をご確認ください |
割引制度 | 《割引制度》 |
主催 | 愛知県陶磁美術館、中日新聞社 |
後援 | 愛知県教育委員会、愛知高速交通株式会社(リニモ) |
問い合わせ先 | 愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地 TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932 担当:大長智広・佐藤一信 |
報道機関の皆様へ | 2016年8月18日(木)県政・中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ発表 プレス・リリース資料(2016年8月18日付)のダウンロードはこちら |