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特別企画展・企画展・テーマ展示

瀬戸陶芸の黎明

開館40周年記念特別企画展

瀬戸―かく焼き繋ぎ 江戸時代の本業と新製

Seto, Hongyo and Shinse ware: Lasting ceramic industry in Edo period

2018年10月27日(土)~12月16日(日)

毎週月曜日休館
*10月27日(土)は開会式のため、観覧は午前11時からとなります


 

当日割引券付のチラシをダウンロードできます。PDFをA4で印刷し、当日券をお買い求めの際、 裏面下の当日割引券部分をチケット受付にてご提示いただくと、当日割引券として使用できます。
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展覧会の概要

瀬戸においては、江戸時代を迎えると尾張藩の保護の元、まず陶器生産が盛んとなります。その後、新たに、江戸時代後期の享和年間(1801-04)に磁器生産が本格的に開始され、時流に乗って徐々に拡大しました。

 それにより陶器製作者たちは、従来より行ってきた陶器生産を本来の仕事という意味、さらに、それに対する自負を込めて、自らの仕事を「本業」と呼び、磁器生産は「新製」と呼び分けることとなりました。その後、「新製」は、ますますリードを広げ、明治時代には、工芸品の海外輸出が本格化する中で、瀬戸の磁器製品は世界を舞台に脚光を浴びました。瀬戸ではこのように、時に二つに分かれ競い合い、「焼き繋いで」現在の姿を形作ったのです。

 本展は江戸時代を通して瀬戸の本業と新製を取り上げ、その代表的作例、記年銘のある作品などを展示し、現在の窯業地・瀬戸の礎となったやきものづくりを紹介するものです。


展覧会のみどころ


◆開館以来初となる、本業(陶器)と新製(磁器)を一堂に会する展覧会!
 現在に続くオールマイティーな大窯業地「瀬戸」を形作った、江戸時代の本業(陶器)と新製(磁器)を初めて本格的に紹介する展覧会です。


◆同時開催:テーマ展示「愛知うつわ物語」も合わせると、愛知の近世~近代のやきものの理解が深まる!
 同時開催のテーマ展示も合わせてご観覧いただくことで、瀬戸、そして愛知の近世~近代のやきものの全容をご覧いただけます。テーマ展示の詳細は【こちらのページ】から。



展示作品についてのお知らせ


No.134の《陶器集説》は10月27日(土)-11月25日(日)の間のみ展示します。
 No.126の《染付透彫唐草文花瓶》、No.131の《瀬戸村窯之図》は所蔵者の都合により展示されません。


展覧会関連イベント

記念鼎談「瀬戸―かく焼き繋ぎ」

内容:重鎮三名が瀬戸のこれまでとこれからを語る
日時:平成30年11月4日(日) 13時30分から15時
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
講師:仲野泰裕氏(元・愛知県陶磁美術館副館長)・服部文孝氏(瀬戸市美術館長)・前田 博氏(尾張古陶磁研究家)
*参加無料、申込不要

スペシャルギャラリートーク

日時:平成30年11月17日(土) 13時30分から14時30分
会場:愛知県陶磁美術館 本館 展示室
講師:宮内庁管理部庭園課職員
*参加無料(ただし本展観覧券が必要です)、申込不要

ワークショップ「やきものの技法から瀬戸を知る 染付 眞窯・加藤眞也」

日時:平成30年11月18日(日) 13時30分から15時30分
会場:愛知県陶磁美術館 陶芸館
講師:加藤眞也氏(眞窯)
定員:20名(応募多数の場合は抽選)
参加料:大人1,160円、中学生以下1,040円 *参加料と事前申し込みが必要です

 ●ワークショップ「やきものの技法から瀬戸を知る 染付 眞窯・加藤眞也」のお申し込み方法●
 (1)参加ご希望全員のお名前・ご年齢
 (3)返信先ご住所(メールお申込みの方はメールアドレス)
 (4)当日連絡のつくご連絡先(携帯電話など)

 以上をご記入の上、「往復はがき」または「メール」にて下記の宛先までお申込みください。

 【往復はがき】 〒489-0965  愛知県瀬戸市南山口町234番地
          愛知県陶磁美術館「やきもの技法から瀬戸を知る」係
 【メール】touji@pref.aichi.lg.jp
 (件名を「やきもの技法から瀬戸を知る 申込」と記入してください。)

 ※お申込み受付期間は、9月20日(木)~11月6日(火)必着です。

 ※メールでお申し込み後、1週間以内に当館から「返信メール」が無い場合、
  お電話(0561-84-7474)にてお問い合わせください。
 ※メール送受信エラーが発生する場合がございます。
  メールお申し込みの方は、必ず当館からの「返信メール」の到着をご確認ください。


ふれる作品鑑賞会「ふれて楽しむ瀬戸」

内容:近世・近代の瀬戸のやきものを手にとってご鑑賞いただきます。(中学生以上向け)
日時:平成30年12月1日(土)【1回目】10時30分から12時 【2回目】13時30分から15時
会場:愛知県陶磁美術館 本館内
講師:仲野泰裕氏(元・愛知県陶磁美術館副館長)
定員:各回15名(応募多数の場合は抽選)
*参加無料、事前申し込みが必要です

 ●ふれる作品鑑賞会「ふれて楽しむ瀬戸」のお申し込み方法●
 (1)参加ご希望の回(1回目もしくは2回目)
 (2)参加ご希望全員のお名前・ご年齢
 (3)返信先ご住所(メールお申込みの方はメールアドレス)
 (4)当日連絡のつくご連絡先(携帯電話など)

 以上をご記入の上、「往復はがき」または「メール」にて下記の宛先までお申込みください。

 【往復はがき】 〒489-0965  愛知県瀬戸市南山口町234番地
          愛知県陶磁美術館「ふれて楽しむ瀬戸」係
 【メール】touji@pref.aichi.lg.jp
 (件名を「ふれて楽しむ瀬戸 申込」と記入してください。)

 ※お申込み受付期間は、9月20日(木)~11月23日(金)必着です。

 ※メールでお申し込み後、1週間以内に当館から「返信メール」が無い場合、
  お電話(0561-84-7474)にてお問い合わせください。
 ※メール送受信エラーが発生する場合がございます。
  メールお申し込みの方は、必ず当館からの「返信メール」の到着をご確認ください。


ギャラリートーク

内容:当館学芸員による展示説明。2回目と4回目のみ、講師として仲野泰裕氏(元・愛知県陶磁美術館副館長)をお迎えします。
日時:【1回目】平成30年10月28日(日)、【2回目】平成30年11月25日(日)、
   【3回目】平成30年12月9日(日)、【4回目】平成30年12月15日(土)
いずれも13時30分から14時30分
会場:愛知県陶磁美術館 本館 展示室
*参加無料(ただし本展観覧券が必要です)、申込不要

展覧会図録ご案内

本館1階ミュージアムショップにて、展覧会開催初日より販売します。

価格:2000円(税込)


図録表紙

出陳作品の図版・解説の他、研究者による論文、技法解説等を収録しています。

主な展示作品

瀬戸陶業之図(せととうぎょうのず)
[絵画資料]
瀬戸陶業之図
亀井半二
天保十四(1843)年(19世紀)
個人蔵
名古屋を中心に活躍した絵師の亀井半二が瀬戸の窯場の風景を詳細に描いたものである。そこにはまさに本業と新製の時代に生きた人々がそれぞれの役割に従って働く瀬戸ならではの姿がリアルに描かれている。
麦藁手(むぎわらで)片口(かたくち)
[本業]
麦藁手片口
瀬戸
江戸時代後期(19世紀)
個人蔵
瀬戸は江戸時代をとおして、様々なくらしの器を作り続けた。麦藁手は、江戸時代後期に流行し、現在でも人気の高い文様で、縦方向に連続して線文を引いたものである。本品では鉄(2色)と呉須(1色)の3種の線を交互に引いている。
染付(そめつけ)唐草(からくさ)文(もん)茶(ちゃ)臼(うす)
[新製]
染付唐草文茶臼
瀬戸 加藤吉右衛門
江戸時代後期(19世紀)
個人蔵
瀬戸の新製(磁器)の名品。磁器製の実用の茶臼であり、大変珍しい。茶を挽くという性質から重い粘土の塊である茶臼を破損することなく焼成することは、非常に難しいが、本品は破損、変形もない。その上、器体全面に描かれた唐草文が繊細で見事である。
瑠璃釉(るりゆう)貼付(はりつけ)稲穂(いなほ)雀(すずめ)文(もん)鉢(はち)
[新製]
瑠璃釉貼付稲穂雀文鉢
瀬戸 瀧藤萬次郎
明治時代前期(19世紀)
宮内庁蔵
明治期の新製(磁器)の大型植木鉢の優品。当時の皇居の宮殿内で実際に用いられていたと推測される。瑠璃釉と貼付文の精巧さは、瀬戸の優れた技術をうかがわせる。本作は名古屋の陶器商・瀧藤萬次郎が明治26(1923)年にシカゴ万国博覧会で配布した引札(広告)にも登場しており、同社が国内外に誇る最高級品であったことがわかる。
牡丹文碧瓷(へきじ)鉢
[新製]
獅子座文殊型香炉
瀬戸 川本半助(六代)
明治時代中期(19世紀)
宝泉寺蔵
染付(そめつけ)太鼓(たいこ)胴(どう)花生(はないけ)
[本業]
染付太鼓胴花生
外山(戸山)焼
江戸時代前期(17世紀)
東京国立博物館蔵
戸山焼は、尾張藩江戸藩邸の戸山下屋敷で作らせた御庭焼であり、瀬戸から陶工を招請し、また土を取り寄せて製作された。大きく開いた四方形の開口部や太鼓胴、猿の人形などの造形には緊張感があり、また染付で頸部に葵紋、太鼓胴には巴文を描いている。
会期 平成30年10月27日(土)から12月16日(日)まで
会場 愛知県陶磁美術館 第1・第2展示室
開館時間 午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
※10月27日(土)は開会式のため、観覧は午前11時より
休館日 毎週月曜日
観覧料 一般900円(720円)・高校・大学生700円(560円)・中学生以下無料 
※( )内は20名以上の団体料金
※上記観覧料で常設展示も併せてご観覧いただけます。
※各種割引制度あり。詳しくは下記をご確認ください
割引制度

《割引制度》
リニモ「藤が丘」「愛・地球博記念公園」「陶磁資料館南」「八草」各駅に設置の割引チラシ(リニモ利用者に限る。)/リニモ「一日乗車券」/名古屋市交通局「一日乗車券」及び「ド二チエコきっぷ」/モリコロパーク駐車場再入場券/名都美術館有料観覧券の半券(2か月以内)を持参の方は、観覧料が2割引となる。
※チラシ等の割引引換券又はJAF会員証、「ミュージアムぐるっとパス・関西2018」掲載の割引券、「愛知ふるさと大使」の名刺を持参の方は、観覧料が100円引となる。
※身体等に障がいのある方及び付添者は手帳を受付にて呈示すると、観覧料の割引制度が適用される。(割引要件があります、詳しくはこちらをご覧ください。)
※各割引制度の併用は不可。

主催 愛知県陶磁美術館
共催 中日新聞社
後援 愛知県教育委員会、愛知高速交通株式会社(リニモ)
問い合わせ先 愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932
担当:佐藤一信、佐久間真子、入澤聖明
報道機関の皆様へ 2018年9月20日(木)県政・中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ発表
プレス・リリース資料(2018年9月20日付)のダウンロードはこちら
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認証事業
本展はbeyond2020の認証事業です。beyond2020プログラムは日本文化の魅力を発信するとともに、2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラムです。
詳しくは下記バナーからのリンク先(内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局の公式WEBサイト)を御覧ください。
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