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特別展・企画展・テーマ展

The 備前 土と炎から生まれる造形美

特別展

The 備前

-土と炎から生まれる造形美-

The Bizen From Earth and Fire, Exquisite Forms

2020年8月8日(土)~ 9月27日(日)

毎週月曜日休館(ただし8月10日(月・祝)と9月21日(月・祝)は開館、8月11日(火)と9月23日(水)は休館)

 

当日割引券付のチラシをダウンロードできます。PDFをA4で印刷し、当日券をお買い求めの際、 裏面下の当日割引券部分をチケット受付にてご提示いただくと、当日割引券として使用できます。
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展覧会の概要

岡山県備前市伊部地域を中心に作られてきた備前焼は、釉薬を施さない土と炎の造形から生まれるやきもので、古くから日本人に愛されてきました。

 『窯変(ようへん)』『緋襷(ひだすき)』『牡丹餅(ぼたもち)』『胡麻(ごま)』『桟切(ざんぎり)』など、薪窯による焼成で生み出される変化に富んだ景色はほかのやきものにはない見どころとなっています。

 本展では桃山時代に茶人たちに見出され用いられた古備前の名品、その古備前に魅せられ制作に取り組んできた近代の陶芸家たちの作品、そして重要無形文化財保持者(人間国宝)や若手陶芸家の作品まで幅広くご紹介し、多彩な表現を生む備前の魅力を探ります。


展覧会のみどころ


◆備前焼は釉薬を掛けず、長時間にわたり薪窯で焼成することで独特な景色が生まれます。その魅力的な世界をぜひご堪能ください。


◆桃山時代の名品から、近代の陶芸家の作品だけでなく、重要無形文化財保持者(人間国宝)や若手陶芸家の作品までを一堂に集めて紹介する、県内初の展覧会です。


◆監修者である国立工芸館長 唐澤昌宏氏の講演会や、備前焼の特徴を実感できるワークショップなどを開催します。


展覧会関連イベント

記念講演会「備前焼の魅力と作風の展開―桃山時代から現代まで―」

本展監修者の唐澤昌宏氏による記念講演会です。
日時:8月8日(土)午後1時30分から3時まで
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
講師:唐澤昌宏氏(国立工芸館館長/本展監修者)
*定員100名(事前申込不要、先着順)、聴講無料

隠崎隆一氏(本展出品作家)による作品ビデオトーク [放映]

本展出品作家の隠崎隆一氏による作品ビデオトークを放映します。事前に録画した内容を放映します。隠崎氏の当日出席はありません。
日時:8月15日(土)午後1時30分から1時間程度
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
*定員100名(事前申込不要、先着順)、聴講無料

連続講座(3回)

当館総長と担当学芸員が、備前焼について様々なテーマでお話しします。
日とテーマ:
(1)8月29日(土)「源流としての備前焼」伊藤嘉章(当館総長)
(2)9月5日(土)「近代の陶芸家と備前焼」佐藤一信(当館副館長)
(3)9月19日(土)「現代の備前焼」入澤聖明(当館学芸員)
時間:いずれも午後1時30分から1時間程度
会場:愛知県陶磁美術館 本館1階展示説明室
*定員40名(事前申込不要、先着順)、聴講無料

ワークショップ「炎で描く抜き絵の世界~牡丹餅の技法から~」

本展を鑑賞後、「牡丹餅」の技法を用いて器に抜き絵を施す体験を行います。
作品の引渡しは後日、陶芸館で行います。
日時:9月20日(日)午後1時30分から3時30分まで
会場:愛知県陶磁美術館 陶芸館
定員:20名(応募多数の場合は抽選)
参加料:1,640円(中学生以下1,520円)
別途で本展観覧料も含め、当日受付時にお支払いいただきます。本展覧会を鑑賞後、体験に移ります。

 ●ワークショップ「炎で描く抜き絵の世界~牡丹餅の技法から~」のお申し込み方法●
 (1)参加ご希望全員のお名前・ご年齢
 (2)返信先ご住所(メールお申込みの方はメールアドレス)
 (3)ご年齢
 (4)当日連絡のつくご連絡先(携帯電話など)

 以上をご記入の上、「往復はがき」または「メール」にて下記の宛先までお申込みください。

 【往復はがき】 〒489-0965  愛知県瀬戸市南山口町234番地
          愛知県陶磁美術館「抜き絵 申込」係
 【メール】touji@pref.aichi.lg.jp
 (件名を「抜き絵 申込」と記入してください。)

 ※締め切り:9月9日(水)必着
 ※参加の可否は郵送もしくはメールでお知らせします(9月14日(月)までに発送します)。
 当館からの連絡が無い場合、お電話(0561-84-7474)にてお問い合わせください。


展覧会図録ご案内

本館1階レストランにて、展覧会開催初日より販売します。販売時間は、午前10時30分から午後5時までです。

価格:未定


図録表紙

出陳作品の図版・解説の他、研究者による論文等を収録しています。

無料音声ガイド

※新型コロナウイルス感染症予防のため、本展では音声ガイド貸出は見合わせます。

「もう1回展覧会を観たい!」―リピーターにお得な割引をご利用ください

本展を再度観覧いただく場合に通常の観覧料から2割引になる、「同一展リピート割」(本展使用済観覧券を持参により適用)をぜひご利用ください!
詳細はこちらのページでご確認またはお問合せください。
※各割引制度の併用はできません。

主な展示作品

耳付花入
耳付花入 銘 太郎庵
桃山時代(16-17世紀) 個人蔵

 耳付の筒形の花入で上部がやや扁平になっており、ちょうど耳のところには溝状の篦削りがめぐらされ、そしてそれより上には檜垣文と斜線が同じく篦削りで施されていて、全体にどっしりと重厚な印象を与えています。
器全体に薪窯焼成により現れた黄色の『胡麻』や、中央下部2か所に見られる楕円状の赤茶色の『牡丹餅』などの景色が見事です。
江戸時代中期の名古屋の茶人高田太郎庵が箱書に記したとされる「太郎庵」が銘の由来となっています。


混淆陶筥
隠﨑隆一
混淆陶筥
2016年 個人蔵
(写真:渞忠之)

「混淆」とは、良質なものから粗悪なものまで種々のものが入り交じった状態を指す作者独自の言葉です。
作者は良質の陶土を選りすぐって用いるのでなく、敢えて従来は用いなかった土もあわせ、数種の土をプレスし固めた土の塊をくりぬいて筥状にしています。表面には混ざり合わず拮抗する異種の土がマーブル状の模様を生み出しています。


東山にて
ネズミノカップル
1983年
個人蔵

2匹のネズミが互いの身体をつかむことで円相を描いています。作者は回し車を走るネズミの姿から着想を得ました。ネズミのしなやかな動きをユニークな視点で現すだけでなく、尻尾のアーチを焼成によって、たわむことなく作り上げた技の高さも示されていると言えます。
江戸期に隆盛した備前焼細工物は布袋や獅子を題材にした置物でした。現代的な視点・考察に根ざした作者の制作は備前焼細工物の今日の姿を現しています。
会期 2020年8月8日(土)から9月27日(日)まで
会場 愛知県陶磁美術館 第1・第2・第8展示室
開館時間 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(ただし8月10日(月・祝)と9月21日(月・祝)は開館、8月11日(火)と9月23日(水)は休館)
観覧料 一般900円(720円)・高校・大学生700円(560円)・中学生以下無料 
※( )内は20名以上の団体料金
※上記観覧料で常設展示も併せてご観覧いただけます。
※各種割引制度あり。詳しくは下記をご確認ください
割引制度 さまざまな割引制度がございます。割引一覧はこちらのページの下部にある一覧をご覧ください。
※各割引制度の併用は不可。
主催 愛知県陶磁美術館
共催 NHK名古屋放送局、NHKエンタープライズ中部
後援 愛知県教育委員会、愛知高速交通株式会社(リニモ)
問い合わせ先 愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932
担当:佐藤一信、入澤聖明
報道機関の皆様へ 2020年7月16日(木)県政・中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ発表
プレス・リリース資料(2020年7月16日(木)付)のダウンロードはこちら
beyond2020
認証事業
本展はbeyond2020の認証事業です。beyond2020プログラムは日本文化の魅力を発信するとともに、2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラムです。
詳しくは下記バナーからのリンク先(内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局の公式WEBサイト)を御覧ください。
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