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特別展・企画展・テーマ展

日本陶磁の源・陶邑窯

企画展

日本陶磁の源・陶邑窯

―猿投窯の前に立ちはだかった巨大な壁―

The Mother of Japan Ceramics: from the Suemura Kilns

2021年1月9日(土)~ 3月21日(日)

毎週月曜日休館(ただし1月11日(月・祝)は開館、1月12日(火)は休館)

 

当日割引券付のチラシをダウンロードできます。PDFをA4で印刷し、当日券をお買い求めの際、 裏面下の当日割引券部分をチケット受付にてご提示いただくと、当日割引券として使用できます。
※PDFファイルを閲覧するには、予めAdobe Readerがインストールされている必要があります。 正常に表示されない場合は、こちらより新しいバージョンをダウンロードしてください。

展覧会の概要

古墳時代に始まる国内最古の陶磁器―須恵器(すえき)。それまでの土器とは全く次元の異なる須恵器の登場は、日本史上最大のやきもの革命でした。この革命の地こそ大阪府の陶邑窯で、大和政権傘下の元、須恵器の生産を牽引し、時代の要望に答えながら、奈良時代に到るまで国内最大の陶産地として君臨しました。

 本展では、陶邑窯の作品群を以下二つのテーマから紹介します。
①古代史の潮流をも読み解ける、陶邑窯のダイナミックな作風の軌跡に迫ります。
②陶邑窯に続き、やきもの界の主役へ躍り出る、当県の猿投窯の作品を加えることで、古代のやきもの産地の二大巨頭の魅力を見比べます。

 陶邑窯を軸に古代のやきものの魅力に迫る、全国的にも類を見ない展覧会です。


展覧会のみどころ


◆世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」を擁する大和政権が達成した、古代史上最大の産業革命の地・陶邑窯の展覧会です。


◆古代史好きも必見!陶邑窯のやきものだから見える古代史像をお楽しみいただけます。陶産地の両雄、陶邑窯と猿投窯の主役交代劇も御紹介します。


◆連続講座「甕から亀へ」や窯跡歩き、本物の陶邑窯のやきものにふれる等の体験型企画のほか、担当学芸員の連続講座等、ここでしか味わえない陶邑窯の魅力にしっかり浸れるイベントが盛りだくさんです。


展覧会関連イベント  ⇒イベントチラシダウンロード【PDF】

スペシャル講座①「陶邑窯研究の最前線」

新進気鋭の若手研究者が語る陶邑窯研究の“今”に迫りましょう。
日時:2月6日(土)午後1時30分から3時まで
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
講師:尾崎綾亮氏(愛知県埋蔵文化財調査センター)
*定員50名(事前申込不要、先着順)、聴講無料

スペシャル講座②「陶邑窯衰退以降の須恵器―平安京周辺の須恵器づくり」

新進気鋭の若手研究者と須恵器づくりの継承者たちの物語に迫ります。
日時:2月20日(土)午後1時30分から1時間程度
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
講師:稲本悠一氏(公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター)
*定員50名(事前申込不要、先着順)、聴講無料

学芸員・大西遼による連続講座「古代史×陶邑窯」

陶邑窯から見える躍動的な古代史の世界を担当学芸員と一緒に覗いてみませんか。
日とテーマ:
① 1月10日(日)「古墳時代の産業革命-陶邑窯誕生!」
② 1月24日(日)「海を渡った最新技術、大和政権の傘下に至る」
③ 2月21日(日)「飛鳥時代の食器革命」
④ 3月7日(日)「奈良時代の造形美-陶邑窯最後の隆盛」
⑤ 3月21日(日)「古代やきもの史の両雄-陶邑窯と猿投窯」

時間:いずれも午後1時30分から1時間30分程度
会場:愛知県陶磁美術館 本館1階ロビー
*参加無料、事前申込不要(ただし、企画展観覧券が必要です。)定員50名。
*途中からの講座に参加も可能です。また、各回のみの参加も可能です。

学芸員・井上隼多による最前線研究講座「最新技術で陶邑窯・猿投窯の須恵器に挑む!!―3D技術とAIを駆使した少し未来の考古学―」

最新技術で何が見えるのか?学芸員が新たな視点で御紹介します。
日時:2月14日(日)午後1時30分から1時間30分程度
会場:愛知県陶磁美術館 本館 本館1階展示説明室
*定員50名(事前申込不要、先着順)、聴講無料

連続講座「甕から亀へ―古代のやきものの技でカメを作ろう」 ※事前申込制

叩き技法によって“甕”を作り、その表裏に現れる叩き目文様に着目しながら自由に“甕”を切り出し、“亀”を作ってみましょう。
【1日目】古代のやきものを見る、カメ(甕)を作る
日時:1月23日(土)午前10時30分から午後4時まで
場所:本館3階会議室・陶芸館
※本館1階ロビーに午前10時30分までにお集まりください。
【2日目】カメ(甕)からカメ(亀)を作る
日時:1月30日(土)午後1時30分から午後3時30分まで 場所:陶芸館
※陶芸館に午後1時30分までにお集まりください。

定員:20名(応募多数の場合は抽選) ※お申し込みは両日参加できる方に限ります。
参加料:1,780円(中学生以下1,540円)
   1月23日(土)の受付時にお支払いいただきます。
・完成した作品は本展会場に展示します(2月23日(火)から3月21日(日)まで)
・作品の引渡しは3月23日(火)以降、陶芸館で行います。

 ●連続講座「甕から亀へ―古代のやきものの技でカメを作ろう」のお申し込み方法●
 (1)参加ご希望全員のお名前・ご年齢
 (2)返信先ご住所(メールお申込みの方はメールアドレス)
 (3)ご年齢
 (4)当日連絡のつくご連絡先(携帯電話など)
 以上をご記入の上、「往復はがき」または「メール」にて下記の宛先までお申込みください。
 【往復はがき】 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
          愛知県陶磁美術館「カメを作ろう 申込」係
 【メール】touji@pref.aichi.lg.jp
 (件名を「カメを作ろう 申込」と記入してください。)
 ※締め切り:1月13日(水)必着
 締切後、当館からの返信が無い場合、お電話(0561-84-7474)にてお問い合わせください。


学芸員・大西遼と行く古代窯跡 ※事前申込制

【コース1】担当学芸員と長久手市内や愛知県陶磁美術館敷地内の窯跡を見学しましょう。
日時:1月16日(土)午前10時30分から午後3時まで
午前中に長久手市内の窯跡(三ヶ峯3号窯跡:平安時代)を見学し、午後 から陶磁美術館敷地内の窯跡を見学します。

【コース2】担当学芸員と日進市内や愛知県陶磁美術館敷地内の窯跡を見学しましょう。
日時:2月26日(金)午前10時30分から午後3時まで
午前中に日進市内の窯跡(香久山古窯:平安時代)を見学し、午後 から陶磁美術館敷地内の窯跡を見学します。

各回とも
定員:20名(応募多数の場合は抽選)
参加料:100円程度(レクリエーション保険加入のため)

 ●「学芸員・大西遼と行く古代窯跡」のお申し込み方法●
 (1)参加ご希望全員のお名前・ご年齢
 (2)参加ご希望のコース(1または2)
 (3)返信先ご住所(メールお申込みの方はメールアドレス)
 (4)ご年齢
 (5)当日連絡のつくご連絡先(携帯電話など)
 以上をご記入の上、「往復はがき」または「メール」にて下記の宛先までお申込みください。
 【往復はがき】 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
          愛知県陶磁美術館「窯から窯へ 申込」係
 【メール】touji@pref.aichi.lg.jp
 (件名を「窯から窯へ 申込」と記入してください。)
 ※締め切り:【コース1】1月9日(土)必着、【コース2】2月19日(金)必着
 締切後、当館からの返信が無い場合、お電話(0561-84-7474)にてお問い合わせください。

学芸員・大西遼と古代のやきものに触れよう!

学芸員と一緒に古代陶邑窯の須恵器を手に取り、間近で見てみましょう。
日とテーマ:
①1月17日(日)「世界遺産『百舌鳥・古市古墳群』の時代の器に触れる」
②1月31日(日)「聖徳太子・天武天皇の時代の器に触れる」
③2月28日(日)「聖武天皇の時代の器に触れる」
④3月14日(日)「古代やきもの史に触れる-土器・陶邑・猿投」

時間:いずれも午後1時から午後4時まで随時受付
会場:愛知県陶磁美術館 本館1階ロビー
*参加無料、事前申込不要

3Dデータを用いた観覧特典

本展では、3D技術を活用した研究を進める名古屋大学考古学研究室に特別協力を得て、陶邑窯・猿投窯の出品作品の3Dデータを用いた観覧特典を用意しています。


3d
3d

展覧会リーフレットご案内

展示室において、展覧会開催初日より無料配布します。数に限りがございますので、ご了承ください。


リーフレット表紙

出陳作品の図版・解説の他、研究者によるコラム等を収録しています。

無料音声ガイド

※新型コロナウイルス感染症予防のため、本展では音声ガイド貸出は見合わせます。

「もう1回展覧会を観たい!」―リピーターにお得な割引をご利用ください

本展を再度観覧いただく場合に通常の観覧料から2割引になる、「同一展リピート割」(本展使用済観覧券を持参により適用)をぜひご利用ください!
詳細はこちらのページでご確認またはお問合せください。
※各割引制度の併用はできません。

主な展示作品

プロローグ
須恵器とは何か?陶邑窯とは何か?それまでの土器が900℃以下で焼かれるのに対し、須恵器は1100℃以上の高温で焼かれます。これは本格的な窯や技術があって初めて可能となるもので、古代最大の産業革命の一つと言え、日本陶磁の萌芽をも意味しました。 これを先導したのが時の大和政権であり、その革命の地こそ陶邑窯でした。

はそう
はそう
須恵器(陶邑窯産)
古墳時代中期(5世紀)
愛知県陶磁美術館
(村瀬敏治氏寄贈)


テーマ1 陶邑窯の歴史から見る古代日本
須恵器のテクノロジーは、高句麗・百済・新羅の三国と加耶が群雄割拠する三国時代の朝鮮半島から技術移植されました。時は倭の五王の時代、大和政権と朝鮮半島の交流の中で、技術移植が図られました。

列(れっ)点(てん)文(もん)有(ゆう)蓋(がい)高(たか)杯(つき)
列点文有蓋高杯
韓国 陶質土器(加耶)
三国時代(5世紀)
愛知県陶磁美術館
(李吉秀コレクション)

飛鳥時代には、陶邑窯の作風に大転換が行われました。とりわけ食器は、革命と呼べるほどデザインや機能が一新され、急速に世代交代が進みました。今に続く平底の食器の始まりは飛鳥時代に生まれました。

蓋杯(ふたつき)
蓋杯
須恵器(陶邑窯出土)
飛鳥時代(7世紀)
愛知県陶磁美術館
(本多静雄コレクション)

奈良時代は、聖武天皇による国分寺建立の詔や天平文化に代表されるように、仏教とかかわりの深い時代です。拡大する仏教関連の器の需要に、陶邑窯では本来の金属器を模した須恵器をも作り上げました。

水瓶(すいびょう)
水瓶
須恵器(陶邑窯出土)
奈良時代(8世紀)
愛知県陶磁美術館
(本多静雄コレクション)


テーマ2 古代やきもの史の両雄・陶邑窯と猿投窯
日本古代のやきものの主役を二つ挙げるならば、陶邑窯と猿投窯が挙げられます。より踏み込めば、古代の前半は陶邑窯の時代、後半は猿投窯の時代です。 大和政権傘下で開かれた陶邑窯は、奈良時代まで最先端かつ最大の窯として走り続けます。猿投窯は尾張氏傘下の地方窯として始まりますが、奈良時代には陶邑窯に拮抗(きっこう)する水準へと成長していきます。

須恵器(陶邑窯出土)
陶邑窯と猿投窯の長頸瓶
須恵器(陶邑窯出土)
奈良時代~平安時代初期(8世紀)
(右)猿投窯産 個人蔵
(左2点)陶邑窯出土
愛知県陶磁美術館
(本多静雄コレクション)

奈良時代に陶邑窯は最後の隆盛を迎えますが、長岡京・平安京への遷都という主要な消費先の移転もあり、平安時代には衰退へ向かいます。 一方猿投窯は、「ポスト陶邑」の座につくように台頭し、日本のやきものを牽引するようになります。器面を釉で覆うという新たな付加価値が、猿投窯を確固たるものとしました。古代陶磁史の主役が、ここに交代したのです。

須恵器(陶邑窯出土)
陶邑窯と猿投窯の蓋付短頸壺
須恵器(陶邑窯出土)
奈良時代(8世紀)
(右)猿投窯岩崎地区出土(日進市)
(左)陶邑窯出土
いずれも愛知県陶磁美術館
(本多静雄コレクション)
会期 2021年1月9日(土)から3月21日(日)まで
会場 愛知県陶磁美術館 第1・第2展示室
開館時間 午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
※1月9日(土)は開会式のため、観覧は午前11時より
休館日 毎週月曜日(ただし1月11日(月・祝)は開館、1月12日(火)は休館)
観覧料 一般600円(480円)・高校・大学生500円(400円)・中学生以下無料 
※( )内は20名以上の団体料金
※上記観覧料で常設展示も併せてご観覧いただけます。
※各種割引制度あり。詳しくは下記をご確認ください
割引制度 さまざまな割引制度がございます。割引一覧はこちらのページの下部にある一覧をご覧ください。
※各割引制度の併用は不可。
主催 愛知県陶磁美術館
後援 愛知県教育委員会、愛知高速交通株式会社(リニモ)
問い合わせ先 愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932
担当:大西遼、宮川菜々子、井上隼多
報道機関の皆様へ ◇2020年10月15日(木)県政・中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ発表
◇2020年12月17日(木)中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ追加発表
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認証事業
本展はbeyond2020の認証事業です。beyond2020プログラムは日本文化の魅力を発信するとともに、2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラムです。
詳しくは下記バナーからのリンク先(内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局の公式WEBサイト)を御覧ください。
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