主な展示作品
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主な展示作品

「灰釉蕨手唐草文手付水注」
瀬戸
鎌倉時代(14世紀)
愛知県陶磁美術館蔵
北大路魯山人旧蔵の 古瀬戸の名品 模様をスタンプのように押しつける「印花技法」によって、花や蕨手の唐草文など華やかな装飾が施されていいます。古瀬戸を代表する優品であり、昭和初期には、篆刻(てんこく)や書、陶磁、漆工芸、絵画、料理など様々な分野において独創的な芸術活動を展開した芸術家・北大路魯山人が所蔵していました。

「赤絵花鳥文細水指」
犬山
江戸時代後期(19世紀)
愛知県陶磁美術館蔵
犬山城下に花開いた・犬山焼 犬山焼は宝暦年間(1751~64年)に始まり、尾張地方で唯一本格的に色絵陶器が焼かれた窯として知られています。京焼風の華やかな色絵意匠が特徴です。本品は、花鳥を主体とした窓絵と四つの割花菱の地文に赤玉が描かれた、犬山焼の典型的な呉州赤絵写の作品です。

「染付雪に子犬図花瓶」
瀬戸・川本桝吉
明治時代(19世紀)
愛知県陶磁美術館蔵
海外にわたった瀬戸のやきもの、里帰り
青の濃淡のみで雪景色を表現した瀬戸染付の名品です。コロコロとしたかわいい三匹の子犬が雪に戯れる姿が描かれています。19世紀後半の瀬戸では、国内向けだけでなく多くの輸出用陶磁器を生産していました。川本桝吉は瀬戸で初めて輸出用陶磁器の洋食器を制作しました。

ノベルティ「レース人形 (アン王女)」
瀬戸・テーケー名古屋人形製陶株式会社
1995年
愛知県陶磁美術館蔵
細部まで見てほしい レース人形の傑作
瀬戸で生産された陶磁器製のおきものは「瀬戸ノベルティ」と呼ばれ、主に海外へ向けて生産されました。瀬戸ノベルティなど愛知産のやきものは海外でも高い人気を博し、愛知の戦後復興を支える一因となりました。 本作品はテーケー名古屋人形製陶株式会社が制作するレース人形の最高傑作であり、王女が身につける豪華なドレスは、レース部分までやきもので作られています。

「ロスオリベ土瓶」
鈴木五郎
2003年
愛知県陶磁美術館蔵
オリベ 伝統と革新
鈴木が1993年に手がけ始めた「ロスオリベ」は、これまでとは異なる作者独自の織部焼です。 本作は「古田織部がもし飛行機で外国に行ったら何をつくるか?」という自由な発想のもと制作されており、黒・紫・青・朱・黄・緑・ピンクの顔料を使ったポップな色彩と形状が特徴です。胴部には六箇所の窓に烏、把手には五箇所の渦巻文様が描かれています。