本館 常設展

フィギュリン＜Home again やっと帰ってきたよ＞

ロイヤル ドルトン（イギリス）
1955 年制作
当館蔵（高円宮妃久子殿下コレクション）

「おかえりなさい！」という声が聞こえてきそう
帰宅した少女と犬の再会の一瞬をとらえたフィギュリン。足元に帽子を置き、着替えもそこそこに寄り添う様子から、互いに一刻も早く会いたかった気持ちが伝わってきます。
ロイヤル ドルトンは、1815 年にイギリスのロンドンで創業された世界的な製陶所です。

子犬と小鳥のトレイ

プフェファー磁器ファイアンス工場（ドイツ）
1900－1934 年制作
当館蔵（高円宮妃久子殿下コレクション）

知られざるドイツの名窯の品
好奇心旺盛な子犬が、小鳥に気付かれないようそっと近づく愛らしいモチーフの器で、アクセサリートレイまたは灰皿であると考えられます。
プフェファー磁器ファイアンス工場は、1882 年にドイツのゴーダで創業したメーカー。フィギュリンの制作で成功を収めましたが 1943 年頃に閉鎖となりました。本コレクションには、世界的な名窯だけではなく、操業期間が短く日本ではあまり知られていない製陶所の品も含まれています。

フィギュリン＜ボルゾイ＞

ビング オー グレンダール(デンマーク)
1915-1947 年制作
当館蔵（高円宮妃久子殿下コレクション）

大型犬ボルゾイの凛々しい姿
妃殿下の祖母の友田盛子様は、愛犬家として知られていましたが、中でも幼い頃から大型犬に親しまれたといいます。このため本コレクションにはボルゾイやシェパードなど大型犬のフィギュリンが多く含まれており見所の一つとなっています。
ビング オー グレンダールは、1853 年にデンマークで創業した製陶所で、ロイヤル コペンハーゲンと共にデンマーク磁器の双璧といわれる世界的メーカーです。