特別展・企画展・テーマ展
特別展
海を渡った古伊万里
~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~
The Tragedy of Loosdorf Castle: The Destruction and Rebirth of Exported Old Imari
2021年4月10日(土)~ 6月13日(日)
毎週月曜日休館(ただし5月3日(月・祝)は開館し、6日(木)は休館)
*4月10日(土)は開会式のため、観覧は午前11時からとなります

当日割引券付のチラシをダウンロードできます。PDFをA4で印刷し、当日券をお買い求めの際、 裏面下の当日割引券部分をチケット受付にてご提示いただくと、当日割引券として使用できます。
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展覧会の概要
オーストリア、ウィーン郊外にたたずむ古城ロースドルフ城には、日本の古伊万里を中心とした陶磁器が多数所蔵され、かつてそれらは調度品として城内を美しく飾っていました。
ところが、第二次世界大戦終結直後の混乱期であった1945年に、コレクションの多くが破壊されてしまったのです。城主であるピアッティ家は、城内に残された大量の破片を廃棄するのではなく、現在まで大切に保管し、平和への祈りを込めて一般公開してきました。
本展では、国内にある古伊万里の名品とともに、破片を含むロースドルフ城の陶磁コレクションを日本初公開いたします。さらには、日本における最新の修復技術により破片を修復した作品を展示し、波乱に満ちたロースドルフ城コレクションの全貌を明らかにします。
主な展示作品
第Ⅰ部:日本磁器誕生の地―有田
1.日本磁器の誕生、そして発展

染付唐獅子文大皿
有田窯 1630-40年代
佐賀県立九州陶磁文化館

色絵有職文皿
鍋島藩窯 1660-70年代
今右衛門古陶磁美術館
2.世界を魅了した「古伊万里」

色絵草花鶴文輪花皿
有田 1670-80年代
佐賀県立九州陶磁文化館

色絵窓絵菊文人物鈕蓋付壺
有田 1700-30年代
愛知県陶磁美術館
3. 万国博覧会と有田焼

色絵東屋山水草花蝶文大瓶
有田 久富家 1840-60年代
個人蔵
第Ⅱ部:海を渡った古伊万里の悲劇―ウィーン、ロースドルフ城
1. ウィーン、ロースドルフ城の陶磁コレクション

色絵唐獅子牡丹文亀甲透彫瓶
(部分修復)
有田 1700-30年代
ロースドルフ城

五彩花卉文皿(修復)
景徳鎮窯 18世紀前半
ロースドルフ城

色絵花卉美人文盆器
(組み上げ・部分修復)
ヨーロッパ 18-19世紀
ロースドルフ城
2.ロースドルフ城の悲劇

五彩・色絵花卉文碗皿(破片)
景徳鎮窯・有田窯 18世紀前半
ロースドルフ城
3.「破壊」から「再生」へ

色絵松竹梅鶴文八角大皿(修復)
有田窯 1700-20年代
ロースドルフ城

白磁大壺(組み上げ修復)
ドイツ・マイセン窯
20世紀初頭
ロースドルフ城
展覧会のみどころ
◆波乱に満ちた悲劇のロースドルフ城コレクション、日本初公開!
◆世界を魅了した「古伊万里」。従来の研究に一石を投じる新資料も!
◆「破壊」から「再生」のアイコンへ。日本の最新修復技術によって、ロースドルフ城コレクションが蘇りました。
本展特別協力「一般社団法人古伊万里再生プロジェクト」
本展は「一般社団法人古伊万里再生プロジェクト(ROIP)」に特別協力をいただいています。
◆一般社団法人古伊万里再生プロジェクト公式サイトはこちら → 「オーストリア・ロースドルフ城 古伊万里再生プロジェクト」
展覧会公式Twitter
「#海を渡った古伊万里」でツイート歓迎!
本展公式Twitterでは、展覧会の作品紹介や修復動画など、ここでしか見られない様々な情報を日々アップしています!ぜひご覧ください。
◆展覧会公式Twitterはこちら → 「海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~展覧会公式」
展覧会関連イベント
記念講演会Ⅰ「破壊された陶磁の語る宮廷文化」
本展監修者の荒川正明氏による記念講演です。古伊万里を中心に、ロースドルフ城の陶磁器の歴史や特徴について、現地および本展における調査報告を交えてお話しいただきます。
日時:4月10日(土)午後1時30分から3時まで
講師:荒川正明氏(本展監修者、学習院大学教授)
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
*定員100名(事前申込不要、先着順)、聴講無料
特別対談「陶磁器修復の世界」
現地に渡ったお二人に、ロースドルフ城の破壊された陶磁器の状況や修復作業について、その工程や修復作業を経ての考察などをお話しいただきます。修復に用いる道具などもご持参いただきます。
日時:4月11日(日)午後1時30分から3時まで
講師:繭山浩司氏(修復家)・荒川正明氏(本展監修者、学習院大学教授)
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
*定員100名(事前申込不要、先着順)、聴講無料
記念講演会Ⅱ「ウィーン万国博覧会とロースドルフ城の陶磁コレクション」
本展企画協力者の森谷美保氏による記念講演です。幕末から明治期に海を渡った有田焼の歴史を中心に、ロースドルフ城コレクションにおける明治のやきものについてお話しいただきます。
日時:5月1日(土)午後1時30分から3時まで
講師:森谷美保氏(本展企画協力者、美術史家)
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
*定員100名(事前申込不要、先着順)、聴講無料
学芸員による連続講座「入門編!海を渡った陶磁器」
本展では日本・中国・ヨーロッパなど各地の陶磁器が登場します。展示作品への理解をより深めていただくべく、それぞれの地域から輸出された陶磁器を中心に、その歴史や特色の基礎知識をやさしくお話しします。
全ての回にご参加頂いてもOK、ご興味のある回のみにご参加もOKです。
日とテーマ:
(1)4月18日(日)「古伊万里、西洋へ 青・赤・金」 伊藤嘉章(当館総長)
(2)5月9日(日)「輸出の華・幕末明治の陶磁」 大槻倫子(当館学芸課長)
(3)5月30日(日)「海を渡った明清陶磁」 田畑潤(当館学芸員)
(4)6月6日(日)「ヨーロッパの磁器 白への憧れ」 宮川菜々子(当館学芸員)
時間:いずれも午後1時30分から3時まで
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
*定員100名(事前申込不要、先着順)、聴講無料
学芸員・佐久間真子によるギャラリートーク
担当学芸員が展覧会の見どころをお話しながら会場をご案内します。
日時:5月4日(火・祝)、※5月23日(日)、※6月13日(日)
時間:いずれも午後1時30分から1時間程度
会場:愛知県陶磁美術館 本館 第1展示室
*聴講無料(ただし本展観覧券が必要です)、事前申込不要、先着15名。
※5月23日(日)及び6月13日(日)のギャラリートークは、愛知県における緊急事態宣言発出を受け、本館地下講堂でのスライドトークに変更いたします。
時間:午後1時30分から40分程度
会場:愛知県陶磁美術館 本館 地下講堂
*定員100名(事前申込不要、先着順)、聴講無料(観覧券不要)
ワークショップ「重ねて描く」
磁器の文様作りと染付・色絵を体験する全3回の講座です。 お申し込みは3日間ともに参加できる方に限らせていただきます。作品の引渡しは後日、陶芸館で行います。
(1)4月24日(土)「文様」:本展を鑑賞し、作品の文様作りを行います
(2)5月8日(土)「染付」:陶芸館にて、磁器の生地に染付を行います
(3)5月22日(土)「上絵」:(2)の染付素地に上絵を行います
いずれも午後1時30分から3時30分まで
会場:愛知県陶磁美術館 (1)本館、(2)(3)陶芸館
定員:20名(応募多数の場合は抽選)
参加料・お申し込み方法は、こちらのページにてお知らせします。
無料音声ガイド
※新型コロナウイルス感染症予防のため、本展では音声ガイド貸出は見合わせます。「もう1回展覧会を観たい!」―リピーターにお得な割引制度をご利用ください
本企画展から、同一の展覧会を再度観覧いただく場合に観覧料が割引になる、「同一展リピート割」(本展使用済観覧券を持参により適用)をぜひご利用ください!
詳細はこちらのページで御確認またはお問合せください。
※各割引制度の併用はできません。
展覧会図録ご案内

出陳作品の図版・解説の他、研究者による論文等を収録しています。
図録は本館ショップ(売店・軽食)にてお求めください。販売時間は、9:30~16:30までです。
価格:2750円
- 会期
- 2021年4月10日(土)から6月13日(日)まで
- 会場
- 愛知県陶磁美術館 第1・第2・第8展示室
- 開館時間
- 午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
※4月10日(土)は開会式のため、観覧は午前11時より
- 休館日
- 毎週月曜日(ただし5月3日(月・祝)は開館し、6日(木)は休館)
- 観覧料
- 一般900円(720円)・高校・大学生700円(560円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※上記観覧料で常設展示も併せてご観覧いただけます。
※各種割引制度あり。詳しくは下記をご確認ください
- 割引制度
-
さまざまな割引制度がございます。割引一覧はこちらのページをご覧ください。※各割引制度の併用は不可。
- 主催
- 愛知県陶磁美術館、中日新聞社
- 後援
- 愛知県教育委員会、愛知高速交通株式会社(リニモ)、 オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム、日墺協会
- 特別協力
- ロースドルフ城ピアッティ家、一般社団法人古伊万里再生プロジェクト、 佐賀県立九州陶磁文化館
- 企画協力
- 株式会社キュレイターズ
- 問い合わせ先
- 愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932
担当:佐久間真子、宮川菜々子
- 報道機関の皆様へ
- 2021年2月18日(木)県政・中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ発表
プレス・リリース資料2021年2月18日(木)付)のダウンロードはこちら