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愛知県庁西庁舎(Aichi Prefectural Office West Annex)
西庁舎解説
昭和39年(1964年)6月完成。鉄骨鉄筋コンクリート造、地上10階地下3階。建築面積3,704平方メートル、延べ面積33,705平方メートル、高さ41.50メートル。
第二次世界大戦後、中部経済圏の中核として愛知県勢は急速に伸展した。県の機構、事務量及び職員数は急速に増加し、本庁舎以外にも5つの分庁舎が設置されることとなったため、県民にとっても事務能率の面からも不便が増してきた。
このため昭和37年6月に行政機能の合理化を図ることを目的とし、総建築費19億5千5百余万円を投じて西庁舎の建設に着手した。地下3階、地上10階、高さ41メートル余、完成当時は、名古屋市内で最も高い建築物であった。
屋上には、この地方では初めてのヘリポートがおかれ、警察のヘリコプター発着を中心に大きな役割を果たしていた。なお、現在は愛知県警察本部にヘリポートが設置されているため、使用されていない。
建設当時には、本庁舎との比較により「スマートで高くそびえる白亜の姿は明るい庁風活動にも貢献するだろう」と言われていた。