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呼吸器内科部

呼吸器内科部紹介

 呼吸器内科では肺がん、胸膜中皮腫、縦隔腫瘍などの胸部腫瘍の診断と治療を担当しています。専門性の高い最新の治療を、患者さんにやさしい医療、最適な医療として提供できるようチームを組み頑張っています。

スタッフ紹介

樋田 豊明
樋田 豊明
(ひだ とよあき)
部長

患者さんへのことば

 当部は呼吸器腫瘍の診断・治療を専門としています。関連他部と密接に連携し、診断確定を最短期間で行い、概ね2週間以内には最新の治療を、最適な医療として、またやさしい医療として提供します。

資格

日本癌学会、日本肺癌学会、日本がん分子標的治療学会、日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本感染症学会、日本内科学会認定医、日本臨床腫瘍学会暫定指導医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、New York Academy of Science会員、American Association for the Advancement of Science会員、American Society of Clinical Oncology会員

堀尾 芳嗣
堀尾 芳嗣
(ほりお よしつぐ)
外来部長
兼地域医療連携
・相談支援センター長

患者さんへのことば

 平成21年4月より外来部長です(外来部ホームページも参照下さい)。兼任であった相談支援部長は、平成26年4月より地域医療連携・相談支援センター長となりました。当院へのがん患者さんの受診のタイミングは、早めが望ましいですが、いつの時点でも病院間の連携室を通じて予約が可能です。
 患者さんに対してわかりやすい丁寧な診察を行う医師であること、同業の医師から信頼される医師であることを心がけています。

資格

日本内科学会・指導医・総合内科専門医・認定内科医、日本臨床腫瘍学会・指導医・がん薬物療法専門医・評議員、日本呼吸器学会・呼吸器学会指導医・呼吸器学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会・気管支鏡指導医・気管支鏡専門医、日本肺癌学会・評議員、日本医師会認定産業医、日本癌学会・会員

清水 淳市
清水 淳市
(しみず じゅんいち)
医長

患者さんへのことば

 それぞれの患者さんに合った、適切な医療ができるように心がけております。よろしくお願いします。

資格

日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本肺癌学会、日本臨床腫瘍学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本感染症学会、日本アレルギー学会

吉田 達哉
吉田 達哉
(よしだ たつや)
医長

患者さんへのことば

 肺がんを中心に呼吸器悪性腫瘍の診断・治療(主に抗がん剤治療)を担当しています。 患者さんごとに最善の治療ができるように心がけております。病状や治療内容についてわからないことがありましたら、遠慮なくお尋ねください。

資格

日本内科学会認定内科医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医

渡辺 尚宏
渡辺 尚宏
(わたなべ なおひろ)
医長

患者さんへのことば

 治療を受けて頂く上で大事なのはまず治療内容について十分ご納得いただく事です。分からないことがあれば遠慮なくご質問ください。それぞれの患者さんにとって最善の治療を一緒に考えていきましょう。

資格

日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本内科学会認定内科医

診療内容

 肺がん、胸膜中皮種、縦隔腫瘍などの胸部腫瘍の診断と内科的治療を行っています。診断においては放射線診断部、治療においては胸部外科、放射線治療部と密接に連携をとり集学的治療を行っています。化学療法の適応は、がん細胞の種類、がんの進行度、および患者さんの体力に基づいて決められます。難治性の肺がんですが、着実に治療の進歩もみられています。最近では、肺がんの発生や増殖のメカニズムについて急速に知見が蓄積されつつあり、がん細胞の増殖を抑える分子標的薬による新しい治療法も開発されています。呼吸器内科では新しい分子標的薬の適応について、遺伝子病理診断部、研究所分子腫瘍学部と共同研究し、いち早く患者さんに提供しています。

 非小細胞肺がんに対する内科治療として、局所に限局している時期(III期)には、化学療法と放射線療法の同時併用療法が、進展している時期(IV期)には、化学療法が標準治療と考えられています。抗がん剤の種類として、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン等のプラチナ製剤とペメトレキセド、ドセタキセル、パクリタキセル、ビノレルビン、イリノテカン、ゲムシタビン、TSI、アムルビシン等の新しい抗がん剤を併用するのが一般的です。抗がん剤の中には肺がんの組織型により効果が異なるものもあり、個別化治療が重要と考えられています。さらに、最近では分子標的薬を用いた治療法が進歩しており、有効性が事前に予測される患者さんには、最初から分子標的薬を使用することも検討されています。従来の抗がん剤に比べて、がん細胞特有の増殖メカニズムに特異的に作用する、多くの分子標的薬が開発されており当院ではいち早く患者さんに使用できる体制を整えています。

 小細胞肺がんは進行度により、限局型と進展型に分けられます。限局型の治療では、化学療法(シスプラチン・エトポシド)と放射線治療の同時併用療法が第一選択であり、進展型では、シスプラチン・イリノテカンを用いた化学療法を中心に行っています。進展型の長期予後の改善はまだ十分ではなく、さらに治療法を検討しています。

 アスベスト曝露によって生じる疾患として、肺には石綿肺、肺がん、胸膜には胸膜中皮腫があり、良性疾患として良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚、胸膜肥厚斑(胸膜プラーク)、円形無気肺があります。中皮腫は胸膜以外に、腹膜、心膜、精巣鞘膜に発生しますが、石綿曝露の客観的証拠としては、壁側胸膜に石灰化も伴う局所的な肥厚である胸膜プラークが見られる事や、アスベスト繊維がフェリチンで被覆された石綿繊維が喀痰、気管支肺胞洗浄液や肺組織から検出される事があります。悪性疾患である胸膜中皮腫の平均潜伏期間が40年以上である事より、戦後工業製品を中心にアスベストを汎用してきた日本において胸膜中皮腫の急増が予測されています。悪性胸膜中皮種に対しては、新規抗がん剤であるペメトレキシドを用いた治療を中心に行っていますが、手術可能例では完治を目指して、化学療法、手術療法、放射線療法を用いた集学的治療も行っています。

 診断では適応を厳密に考慮した上で、患者さんの負担を最小限にすべく超音波気管支鏡や極細径気管支鏡を用いた最新の診断法を取り入れています。また、食道からの超音波内視鏡による診断や、末梢の極小病変に対してはCTガイド下生検法を取り入れて確実に診断を行っています。

 研究では、患者さんへの最良の医療提供を目指して、がんの遺伝子解析や、分子標的薬・新規抗がん剤によるがん細胞増殖抑制に関する検討等の取り組みを、病院・遺伝子病理診断部や研究所・分子腫瘍学部と共同で行っています。

外来診療

月〜金の午前中とセカンドオピニオン(午後)

診療実績

 日本では、年間6万人以上の方が肺がんにより死亡され、近い将来10万人を越えることが予測されています。がん死亡原因の第1位を占めています肺がんの治療は、外科手術、放射線療法、抗がん剤による化学療法が3本柱とされていますが、全身療法である化学療法の占める割合が大きくなっています。その理由は早い時期より肺がんは転移をすることが多いためです。全身へ早期より転移する事が死亡原因の第1位を占める大きな原因にもなっていますが、肺がんの発生や増殖のメカニズムについて急速に知見も蓄積されつつあり、それにより着実に治療の進歩もみられています。がん細胞の増殖を選択的に抑える分子標的薬による新しい治療法も開発され、劇的な効果の見られる症例も出てきています。

 愛知県がんセンター中央病院は、都道府県がん診療拠点病院として地域医療の中核を担っており、呼吸器内科の年間の新規内科治療対象症例数は約300例です。最新の治療を、患者さん個々に最適な医療として提供できるようチームを組み頑張っています。肺がんは腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、小細胞がんの4種類の組織型に大別されますが、それぞれ固有の発育進展様式を示し、抗がん剤、放射線に対する感受性にも差が認められています。それに加えて最近では、治療の個別化が重要と考えられ、肺がんの遺伝子変化を調べることにより、治療法が選択される時代にもなってきました。特記すべき進歩の一つは、従来の治療法では効果が殆ど認められなかった患者さんにも、適切な分子標的薬を選択することにより劇的な治療効果がもたらされる事があるという点です。治療の感受性や効果を組織型で判断していた時代から、個々の患者さんの遺伝子の変化によりテーラーメイドの治療を行う時代になってきました。

 新規の分子標的薬は製薬会社の臨床治験としていち早く効果の期待される患者さんへ投薬しています。 診断・治療では、放射線診断部・遺伝子病理診断部・放射線治療部・胸部外科と、最適医療への研究では、遺伝子病理診断部・分子腫瘍学部とタッグを組み診療を行っています。また、厚生労働省肺がん研究班(JCOG)や西日本がん研究機構(WJOG)のメンバーとして新規標準治療法の開発を目指した臨床研究も行っています。

研究・学会活動

 呼吸器内科論文:2009年20編 (英文15、和文5)

治験・臨床試験

 呼吸器内科の治験は分子標的薬を中心に10試験以上、臨床試験はJCOG、WJOG等で約10試験

平成28年5月改訂

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