愛知県衛生研究所

水道水のかび臭について

厚生労働省(旧厚生省)の調査によると、毎年、各地で異臭味被害が発生しています。その異臭味被害の大部分は水道水にかび臭がするというものです。その原因となる物質は、下に写真を示したアナベナ属やフォルミジウム属などの藍藻類や放線菌が産生するジェオスミンや2-メチルイソボルネオ−ル(2-MIB)です。これらは極微量(0.01μg/l)でも嗅覚で感知される物質です。

愛知県ではかび臭被害はほとんど発生していませんが、昭和54年に下山村の羽布ダム(三河湖)で異臭味が発生し、この水を原水としている水道でかび臭が発生したことがあります。その後、数回にわたり発生したことがありましたが、昭和63年以降は湖水の循環ばっ気を行なうことによりかび臭の発生はみられなくなりました。

Phormidium tenueの顕微鏡写真
2-MIBを産生するPhormidium tenueの顕微鏡写真
Anabaena planktonicaの顕微鏡写真
ジェオスミンを産生するAnabaena planktonicaの顕微鏡写真