委員会情報
委員会審査状況
教育・スポーツ委員会
( 委 員 会 )
日 時 令和5年12月20日(水) 午前11時9分~
会 場 第5委員会室
出 席 者
河合洋介、平松利英 正副委員長
坂田憲治、川嶋太郎、鈴木雅博、田中泰彦、中村竜彦、宮島謙治、
谷口知美、島 孝則、大久保真一、下奥奈歩 各委員
教育長、教育委員会事務局長、同次長兼管理部長、教育部長、
関係各課長等
委員会審査風景
<付託案件等>
○ 議 案
第166号 令和5年度愛知県一般会計補正予算(第6号)
第1条(歳入歳出予算の補正)の内
歳 出
第9款 教育・スポーツ費の内
第1項 教育総務費
第7項 保健体育費
第2条(繰越明許費の補正)の内
第9款 教育・スポーツ費
(結 果)
全員一致をもって原案を可決すべきものと決した議案
第166号
<会議の概要>
1 開 会
2 議案審査(1件)
(1)理事者の説明
(2)質 疑
(3)採 決
3 委員長報告の決定
4 閉 会
(主な質疑)
《議案関係》
【委員】
文部科学省は、全国で1,000校程度の高校をDXハイスクールに指定し、高校段階のデジタル人材育成の強化に着手するため、2023年度補正予算に高等学校DX加速化推進事業として100億円を計上した。補助上限は、1校当たり約1,000万円である。
対象となる高校について、文部科学省は、情報や数学などの教育を重視するカリキュラムを実施し、ICTを活用した文理横断的で探究的な学びを強化する学校などとしている。本県で、対象となる30校を選ぶ基準は何か。また、いつ、どのように選ぶのか。
【理事者】
愛知県におけるDXハイスクールは、デジタル人材の育成強化が期待できるかどうかで選定していく。選定する時期は、文部科学省への申請期限が来年2月末となることが想定されているため、それに間に合うように選定作業を進める。また、選定に当たっては、各県立高校に希望調査を行った上で、今後、文部科学省から示される基準も踏まえ、審査を行う。
【委員】
国の高等学校DX加速化推進事業に基づく予算は、あいちの教育ビジョン2025ではどう位置づけられているのか。検討もされていないのではないか。
県立高等学校再編将来構想によれば、犬山南高校 がデジタル社会に必要なDX人材育成を掲げており、また、東海樟風高校にデジタル人材を育成する総合情報科を設置するとしている。具体的に構想がある2校は分かるが、30校もすぐに選定し、それにふさわしい人材をそろえることは無理があるのではないか。国の構想と県立高等学校再編将来構想との整合性はとれているのか。
【理事者】
本県の教育振興基本計画であるあいちの教育ビジョン2025では、産業界のニーズを踏まえた人材育成をさらに進めるため、産・学・行政が密接に連携してデジタル人材の育成と確保を積極的に進めるとしている。
また、2021年12月に策定した県立高等学校再編将来構想では、新たな教育ニーズや時代の変化に対応すること、地域における県立高校の役割を踏まえた学校の魅力化・特色化を図ること、そして、大学や企業など外部の専門人材を活用して学校の魅力化・特色化を実効性あるものとすることを掲げている。
社会のデジタル化に対応した教育を実践していくためにも、DXハイスクール事業への参加は、県教育委員会としての方針にかなっている。
【委員】
3Dプリンターなど最先端の機器を導入するとのことだが、今後の維持管理の費用は誰が、どのように負担するのか。また、機器を使いこなせる専門性を持った教職員は確保できるのか。
【理事者】
文部科学省は、DXハイスクール事業を5年間継続し、同一校を継続して補助対象とするとのことであるため、整備した機器の維持管理は、国からの補助を受けて県で行うことができる。
指導する人材については、外部人材を活用して児童生徒の指導に当たることが予算に含まれており、対応できる。
【委員】
外部人材は、教員免許の有無にかかわらず、民間の人材を活用するということか。
【理事者】
そのとおりであり、外部人材確保のための予算が組み込まれている。
【委員】
先進的な機器が配置されることに反対しないが、他の事業や、古くなった校舎や設備の更新、整備とのバランスも気になるところである。また、最先端の機器を導入することにより、教員の多忙化への影響はどうなるのか。長期的な見通しを持って、愛知県の教育計画との整合性をとらないとうまくいかない。DXハイスクール構想について、慎重に検討するよう要望する。