第1章.海岸の保全に関する基本的な事項

1.三河湾・伊勢湾沿岸の概要

 三河湾・伊勢湾沿岸は、愛知県渥美町伊良湖岬を起点とし、三重県二見町神前岬に至る海
岸延長約687km(愛知県部分約541km、三重県部分146km)の区域であり、沿岸市町村は、愛知県側は11市11町1村、三重県側は6市9町となっています。
 当沿岸は、伊勢志摩国立公園、三河湾国定公園、その他県立自然公園の指定や河口干潟
等、豊かな自然環境と優れた景観、貴重な文化財等が数多く分布している貴重な空間となって
います。
 一方、当沿岸には東海地方の主要都市が位置し、背後では土地利用の高度化・都市化によ
る人口・資産の集積が進展している。しかし、昭和28年から38年にかけて高潮対策事業等に
より築造された海岸堤防が築後30〜50年を経過し、一部、老朽化が著しくなっている箇所も見
られるとともに、阪神・淡路大地震による被害を教訓として、海岸保全施設の耐震性の向上、
近い将来に発生が予測される東海・東南海・南海地震に対する防災体制の確立などの対策が
必要となっています。



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2-1防護面から見た現況と課題
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