1.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
2011年に初めて特定された、ウイルス(SFTSウイルス)に感染することによって引き起こされる病気です。
これまで日本国内で重症熱性血小板減少症候群の報告はなく、2013年1月に報告された山口県の症例が初めての報告であり、続いて2例の報告がありました。
潜伏期間は6日から2週間で、主な症状は発熱と消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)です。稀に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識症状、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。重症化した場合、死亡することもあります。
2009年以降複数の症例が報告されている中国では、多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しています。今回、日本で確認された患者には、最近の渡航歴はなかったため、日本国内でウイルスに感染したと考えられています。 |