母親の子育ての負担が重い
現代社会では核家族化・都市化が進行し、祖父母や親戚の助けや、近所の方々からの助けが得られにくくなってきました。家庭や地域社会の子育て力は、昔に比べ低下していると考えられます。
乳幼児を抱えた若い夫婦が、周囲とのつながりを持たず、特に母親が育児に対して孤立感や疲労感を抱くと、場合によっては育児ノイローゼや児童虐待などの悲しい結果を引き起こすことにもつながります。家事と仕事を両立させている共働き世帯の妻よりも、いわゆる専業主婦のほうが孤立しやすく、子育てに対する負担感を感じている人が多いという現実もあります。
妻の就労の有無に関わらず、夫(父親)が親としての役割を積極的に果たすことが、子育て家庭の育児ストレスや不安の解消だけでなく、子どもの健全な育ちのためにも重要です。