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海面最終処分場でCO2を固定化する実証実験を開始します

ページID:20250919 掲載日:2025年9月19日更新 印刷ページ表示
7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに13 気候変動に具体的な対策を

 愛知県では、カーボンニュートラルの実現などの環境分野の課題解決に向け、愛知発の環境イノベーションを創出・実装するため、昨年度、8つの革新的プロジェクトを採択し、社会実装に向けた伴走支援を実施しています。

 この度、採択プロジェクトの一つである「CO2回収・固定化プロジェクト※(採択者:東洋建設株式会社)」について、効果的なCO2固定化方法を検証する実証実験を9月30日(火曜日)から開始します。

※海面最終処分場(水面を有する場所に設置された廃棄物最終処分場)の保有水等に工場排ガスや大気から回収したCO2を固定化するプロジェクト

1 実験目的

  衣浦港3号地廃棄物最終処分場(以下、「K3最終処分場」という。)の保有水(処分場内に溜まった水)へのCO2固定化技術の向上

2 日程

 2025年9月30日(火曜日)から12月中旬頃まで

3 場所

 ​​K3最終処分場(知多郡武豊町字三号地1)

4 実験内容

 K3最終処分場の保有水に、以下の方法でCO2を溶解させて、CaCO3(炭酸カルシウム)として固定化します。その上で、固定量を分析・評価して、固定技術の改善を図ります。

[方法]
​ 保有水中に沈めた容器にCO2を高濃度に充填し加圧することによって、保有水中にCO2を効率よく溶解させるとともに、バブリングにより溶解したCO2を拡散させます。

実証実験の概略図
            実証実験の概略図

5 取材について

 現地での取材は、安全に取材していただくための準備が必要ですので、9月30日(火曜日)から10月2日(木曜日)までの間で対応させていただきます。

 取材を希望される方は、9月29日(月曜日)までに、問合せ先まで御連絡ください。

6 問合せ先

​ 愛知県環境局環境政策部環境政策課
 環境イノベーション推進グループ(福嶋)
 電話:052-954-6982(ダイヤルイン)
 メール:kankyo@pref.aichi.lg.jp

7 参考

  東洋建設株式会社
  代表者:代表取締役 会長執行役員CEO 吉田 真也
       代表取締役 社長執行役員COO 中村 龍由
  本社所在地:東京都千代田区神田神保町一丁目105番地神保町 三井ビルディング11階
  事業内容:総合建設業(海上・陸上土木、建築)、不動産事業等

8 採択プロジェクト一覧

採択プロジェクト
会社名
[本社所在地・創業年]​
プロジェクト概要
(1)エネルギーの創出・利用モデル
(株)Eサーモジェンテック
[京都府京都市・2013年]
【熱を直接電気に変換する熱電発電システム実装】
 工場等で発生する低温排熱を、タービンを使わずに直接電気に変換する「熱電発電」技術を用いた排熱回収システムを工場等に実装
(株)豊橋バイオマスソリューションズ
[豊橋市・2021年]
【次世代型バイオガス発電システム導入】
 従来比2倍以上の高効率なメタン発酵技術を活用した次世代型バイオガス発電システムを食品工場等に実装
(2)温室効果ガスの吸収・利用等によるカーボンリサイクルモデル
東洋建設(株)
[東京都千代田区・1929年]
【CO2の回収・固定化】
 海面最終処分場※1の保有水※2等に工場排ガスや大気から回収したCO2を固定化するスキームを構築・展開
※1 水面を有する場所に設置された廃棄物最終処分場
※2 最終処分場に溜まっている水
(3)県民と共に進める持続可能な社会の実現モデル
(株)スタジオスポビー
[東京都中央区・2017年]
【県民の環境行動に伴うCO2削減量の見える化】
 公共交通機関の利用などの脱炭素行動に伴うCO2削減量を見える化するアプリを活用し、企業の従業員やその家族等を巻き込んだ県民一体の脱炭素行動を促進
(4)域内資源の有効利用を通じたサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル
(株)fff fortississimo
(エフエフエフ フォルテッシッシモ)
[名古屋市千種区・2013年]
【リサイクル困難なプラスチックリサイクル】
 リサイクルが困難な使用済み炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から取り出された炭素繊維の強度を復元する技術等を活用し、CFRPのリサイクルサプライチェーンを構築
(株)Spacewasp
(スペースワスプ)
[岐阜県岐阜市・2022年]
【100%植物廃棄物由来内装材の製造・リメイク】
 野菜くずや果物の皮、木くずといった植物廃棄物のみを原料とし、樹脂化・加工する技術を使って、建材や家具などの建物の内装材を製造・リメイク
サハシ特殊鋼(株)
[名古屋市港区・1903年]
【使用済み紙おむつのマテリアルリサイクル】
 摩擦熱を利用した粉砕乾燥技術とペアリング消臭技術※3を組み合わせた、使用済み紙おむつのマテリアルリサイクルスキームを構築
※3 香料成分と悪臭成分を融合させ、良い香りに変化させる技術
(5)自然が持つ価値の見える化モデル
​DeepForest Technologies(株)
(ディープフォレスト テクノロジーズ)
[京都府京都市・2022年]
【ドローン・AIによる森林モニタリングシステム構築】
 ドローンで撮影した写真等をもとに、AIで樹種や樹高等を解析し、森林によるCO2固定量を把握可能な森林モニタリング手法の創出

このページに関する問合せ先

愛知県環境局環境政策部環境政策課
環境イノベーション推進グループ
電話:052-954-6982
メール:kankyo@pref.aichi.lg.jp