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可搬式太陽追尾発電システムの実証研究

ページID:0227855 掲載日:2019年4月1日更新 印刷ページ表示

(平成30年度で実証研究終了)

実証研究実施者

株式会社五十鈴製作所 

内容

 太陽光発電は再生可能でクリーンなエネルギーとしてだけではなく、災害時のエネルギーシステムとしても注目されています。
 五十鈴製作所では、これまで固定式の太陽追尾集光発電システムを、主に災害避難所へ納入した実績がありますが、これらは避難所限定の非常用発電でした。

 本実証研究は災害等非常時に対応できる可搬式、かつ集光型と平板型併用の太陽追尾発電システムの開発となります。

 太陽光発電システムには集光型と平板型があり、集光型は単位面積当たりの定格出力が高く(平板の約2倍)、一方平板型は定格出力は低いのですが、直達日射がなくても散乱光で発電できるという特徴があります。

 そこで集光型と平板型のそれぞれの特徴を生かし、小型で高効率な災害時等非常時に対応できる可搬式システムの確立を目的に実証研究を進めています。

五十鈴1

原理

 この太陽追尾発電システムは、発電パネルの向きをヒマワリのように太陽の動きに合わせて自動的に変え、常に太陽光を真正面から受け止めることで高効率に発電します。

 太陽への追尾はGPS(グローバル・ポジショニング・システム=全地球測位システム)を使い、設置場所の緯度・経度・時間を正確に実測し、太陽の位置データと組み合わせてコンピュータが制御します。

 また、トラックに載せ停電場所へ運搬し発電できるよう、左右の発電パネルを収納し小型化できる構造となっています。

 追尾する発電パネルのうち中央の6枚は集光型という、レンズ効果により光を約数百倍に集光し、三層構造の特殊な太陽電池を用いて発電できる構造です。虫眼鏡のように光を集めることにより、小さな太陽電池で効率的に発電することができます。

五十鈴2
五十鈴3