木曽川用水受託事業

　木曽川用水事業（昭和44～昭和57年度）で建設した濃尾第二施設の通水開始から40年以上が経過し、長年に亘る地盤地下や経年劣化により、支線水路流下能力の低下、揚水機場配管の変位、建屋の劣化、ポンプ・受変電設備の突発的な故障、吸水槽側壁の余裕高の不足など、施設の機能低下が顕在化しています。また、支線水路の一部には石綿セメント管が使用されており、地震等で破損した場合には、石綿（アスベスト）の飛散による農業者等への健康被害が懸念され、早急に対策を講じる必要があります。
　このため、(独)水資源機構において、施設の改修を行うために木曽川用水濃尾第二施設改築事業が令和4年度に着手され、令和18年度に完了する予定です。そのうち県営事業と施工区域が重複する路線を愛知県が、令和5年度から受託します。　
　これにより、(独)水資源機構と愛知県は一体的に施設の改修を行い、引き続き農業用水を安定的に供給することで、農業生産性の維持・向上及び農業経営の安定化を図ります。