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愛知県文化芸術振興条例(平成30(2018)年3月制定)
愛知県文化芸術振興条例
この条例は、文化芸術の振興に関し、基本理念を定め、県の責務を明らかにするとともに、施策の基本となる事項を定め、その総合的・計画的な推進により、心豊かな県民生活と活力ある社会の実現を目指すため、制定しました。
1.前文
本県の文化芸術のこれまでの歩みと、山車からくり等の技術が「愛知のモノづくり文化」の源流になっていることも踏まえ、文化芸術の持つ幅広い可能性に着目して、県民が心の豊かさを実感し、地域の魅力を向上させるために、県として、文化芸術の振興に取り組む強い決意を表明しています。
2.基本理念
次の8つを基本理念として定めています。
〇 文化芸術活動を行う者の自主性及び創造性の尊重
〇 県民が、年齢、障害の有無等にかかわらず等しく、文化芸術を鑑賞、参加、創造できる環境の整備
〇 地域の特色ある文化芸術の継承
〇 多様な文化芸術の保護及び発展
〇 愛知の文化芸術の国内外への発信と交流
〇 広く県民の意見を反映
〇 学校、家庭、地域等の連携
〇 モノづくり等の愛知の特色を生かし、観光、福祉、教育、産業等その他の関連分野との連携
3.基本計画の策定
県では、この条例に基づいて、文化芸術の振興に関する基本計画を策定します。
4.県の基本的な施策等
県では、この条例に基づいて、次の施策等を実施します。
〈文化芸術の振興〉
〇 芸術、メディア芸術の振興
〇 伝統芸能、民俗芸能の継承及び発展
〇 芸能、生活文化の振興、国民娯楽の普及
〇 伝統工芸の継承及び発展
〈交流の推進等〉
〇 地域間交流、国際交流の推進を図るため、芸術祭を開催
〇 愛知芸術文化センターで新たな芸術を創造し、国内外に発信
〇 観光やスポーツ等の事業との連携
〈人材育成〉
〇 文化芸術の担い手の育成
〇 文化芸術に関する教育研究の充実
〈鑑賞、参加及び創造する機会の充実〉
〇 県民の鑑賞等の機会の充実
〇 子ども、高齢者及び障害者等の文化芸術活動の充実
〈環境の整備〉
〇 学校教育における文化芸術活動の充実
〇 文化芸術に関する施設の充実
〈その他〉
〇 顕彰
5.施行日
公布の日(平成30(2018)年3月27日)