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腸管出血性大腸菌感染症の発生について
腸管出血性大腸菌感染症の発生について
1 発生の概要
9月10日(火)に腸管出血性大腸菌感染症患者(O26)の発生届が、豊川市内の医療機関から豊川保健所に提出されました。
これを受け、患者所在地を所管する豊川保健所が調査したところ、本日、当該患者が通っている保育施設の園児2名(2、3人目)及び職員1名(4人目)、更に患者家族3名(5、6、7人目)の計6名から、同一の菌型である腸管出血性大腸菌O26が検出されました。
なお、患者等で入院している者はいません。
また、現在のところ感染原因については特定されていませんが、まん延防止のため施設の消毒、衛生管理指導等を行うとともに、引き続き、感染原因調査、保育施設関係者等の検便を実施しています。
2 施設の概要
(1)保育施設所在地 豊川市内
(2)園児数 7クラス131名(0歳児3名、1歳児10名、2歳児16名、3歳児36名、4歳児35名、5歳児31名)
(3)職員数 30名(うち、調理員2名)
3 患者等の概要
患 者 | 豊川市在住 1歳男児(1人目) | 豊川市在住 0歳女児(2人目) |
---|---|---|
(1)病 名 (2)菌 型 (3)発 病 (4)診 断 (5)症 状 | 腸管出血性大腸菌感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 O26 VT1 発病なし 9月14日 症状なし(無症状病原体保有者) |
備考 | 症状は回復している。 | - |
患 者 | 豊川市在住 1歳男児(3人目) | 豊川市在住 50代女性職員(4人目) |
---|---|---|
(1)病 名 (2)菌 型 (3)発 病 (4)診 断 (5)症 状 | 腸管出血性大腸菌感染症 O26 VT1 発病なし 9月14日 症状なし(無症状病原体保有者) | 腸管出血性大腸菌感染症 O26 VT1 発病なし 9月14日 症状なし(無症状病原体保有者) |
備考 | - | - |
患 者 | 豊川市在住 患者家族(女性)(5人目) | 豊川市在住 患者家族(男児)(6人目) |
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(1)病 名 (2)菌 型 (3)発 病 (4)診 断 (5)症 状 | 腸管出血性大腸菌感染症 O26 VT1 発病なし 9月14日 症状なし(無症状病原体保有者) | 腸管出血性大腸菌感染症 O26 VT1 発病なし 9月14日 症状なし(無症状病原体保有者) |
備考 | - | - |
患 者 | 豊川市在住 患者家族(男児)(7人目) |
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(1)病 名 (2)菌 型 (3)発 病 (4)診 断 (5)症 状 | 腸管出血性大腸菌感染症 O126 VT1 発病なし 9月14日 症状なし(無症状病原体保有者) |
備考 | 初発患者と同じ施設に通園 |
4 県内での腸管出血性大腸菌感染症患者の発生状況
計 | 内訳(菌型別) | ||||||||||
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O157 | O26 | O111 | O121 | O103 | O145 | O165 | O91 | 不明 | |||
愛知県 | 148 | 91 | 35 | 0 | 4 | 7 | 1 | 0 | 0 | 10 | |
内訳 | 愛知県 | 83 | 48 | 22 | 6 | 7 | |||||
名古屋市 | 28 | 20 | 4 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||
豊橋市 | 15 | 10 | 4 | 1 | |||||||
岡崎市 | 10 | 9 | 1 | ||||||||
豊田市 | 12 | 4 | 5 | 2 | 1 |
計 | 内訳(菌型別) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
O157 | O26 | O111 | O121 | O103 | O145 | O165 | O91 | 不明 | |||
愛知県 | 166 | 99 | 36 | 8 | 5 | 4 | 3 | 1 | 1 | 9 | |
内訳 | 愛知県 | 116 | 62 | 33 | 6 | 2 | 3 | 1 | 1 | 8 | |
名古屋市 | 37 | 28 | 3 | 2 | 1 | 2 | 1 | ||||
豊橋市 | 4 | 4 | |||||||||
岡崎市 | 3 | 2 | 1 | ||||||||
豊田市 | 6 | 3 | 3 |
5 予防対策等
(1)食前、用便後には、流水により消毒効果のある石けん等でよく手を洗うこと。
(2)加熱調理食品は中心まで火が通るよう十分加熱すること。
(3)健康状況に異常が生じた場合には、早めに医療機関を受診すること。
(参考) 腸管出血性大腸菌感染症O26とは
大腸菌はO(オー)抗原の違いにより分類されます。O抗原の種類が26番目の大腸菌がO26、157番目がO157と呼ばれており、現在約180まであります。大腸菌のほとんどは無害ですが、なかには下痢を起こすものがあり「病原性大腸菌」と呼ばれています。病原性大腸菌のうち腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生性大腸菌)はベロ毒素というものを出して、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症(けいれんや意識障害)を起こします。感染すると4~8日の潜伏期間ののちに、激しい腹痛を伴った水様便(水っぽい下痢)が頻回に起こり、まもなく血便(血液の混じった下痢)が出ます。成人では感染しても、無症状だったり、軽い下痢で終わることが少なくありません。
問合せ
愛知県 健康福祉部 健康担当局健康対策課
結核・感染症グループ
担当:今井・関
電話:052-954-6626
E-mail: kenkotaisaku@pref.aichi.lg.jp