ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 分類からさがす > 健康・福祉 > 健康・医療 > 健康管理 > 腸管出血性大腸菌感染症の発生について

本文

腸管出血性大腸菌感染症の発生について

ページID:0064939 掲載日:2013年9月14日更新 印刷ページ表示

腸管出血性大腸菌感染症の発生について

1 発生の概要

 9月10日(火)に腸管出血性大腸菌感染症患者(O26)の発生届が、豊川市内の医療機関から豊川保健所に提出されました。

 これを受け、患者所在地を所管する豊川保健所が調査したところ、本日、当該患者が通っている保育施設の園児2名(2、3人目)及び職員1名(4人目)、更に患者家族3名(5、6、7人目)の計6名から、同一の菌型である腸管出血性大腸菌O26が検出されました。

 なお、患者等で入院している者はいません。

 また、現在のところ感染原因については特定されていませんが、まん延防止のため施設の消毒、衛生管理指導等を行うとともに、引き続き、感染原因調査、保育施設関係者等の検便を実施しています。

 

2 施設の概要

(1)保育施設所在地 豊川市内

(2)園児数 7クラス131名(0歳児3名、1歳児10名、2歳児16名、3歳児36名、4歳児35名、5歳児31名)

(3)職員数 30名(うち、調理員2名)

3 患者等の概要

患者等の概要(1人目及び2人目)
患  者豊川市在住
1歳男児(1人目)
豊川市在住
0歳女児(2人目)
(1)病 名
(2)菌 型
(3)発 病
(4)診 断
(5)症 状

腸管出血性大腸菌感染症
O26 VT1
8月31日
9月10日
水様性下痢

腸管出血性大腸菌感染症
O26 VT1
発病なし
9月14日
症状なし(無症状病原体保有者)
備考症状は回復している。 -
患者等の概要(3人目及び4人目)
患  者豊川市在住
1歳男児(3人目)
豊川市在住
50代女性職員(4人目)
(1)病 名
(2)菌 型
(3)発 病
(4)診 断
(5)症 状
腸管出血性大腸菌感染症
O26 VT1
発病なし
9月14日
症状なし(無症状病原体保有者)
腸管出血性大腸菌感染症
O26 VT1
発病なし
9月14日
症状なし(無症状病原体保有者)
備考 -
患者等の概要(5人目及び6人目)
患  者豊川市在住
患者家族(女性)(5人目)
豊川市在住
患者家族(男児)(6人目)
(1)病 名
(2)菌 型
(3)発 病
(4)診 断
(5)症 状
腸管出血性大腸菌感染症
O26 VT1
発病なし
9月14日
症状なし(無症状病原体保有者)
腸管出血性大腸菌感染症
O26 VT1
発病なし
9月14日
症状なし(無症状病原体保有者)
備考
患者等の概要(7人目)
患  者豊川市在住
患者家族(男児)(7人目)
(1)病 名
(2)菌 型
(3)発 病
(4)診 断
(5)症 状
腸管出血性大腸菌感染症
O126 VT1
発病なし
9月14日
症状なし(無症状病原体保有者)
備考初発患者と同じ施設に通園

4 県内での腸管出血性大腸菌感染症患者の発生状況

平成25年度(9月14日現在:本日発表分含む)                (単位:人)
 内訳(菌型別)
O157O26O111O121O103O145O165O91不明
愛知県148913504710010
内訳愛知県834822  6   7
名古屋市28204 111  

1 

豊橋市15104 1     
岡崎市109       1
豊田市1245 2    1
平成24年度                      (単位:人)
 内訳(菌型別)
O157O26O111O121O103O145O165O91不明
愛知県16699368543119
内訳愛知県11662336231 18
名古屋市372832 12  1
豊橋市44        
岡崎市32     1  
豊田市63  3     

5 予防対策等

  汚染された食品、水、手指等を通じて口から腸管出血性大腸菌が入ることによって感染(経口感染)しますので、次のことに注意してください。

 (1)食前、用便後には、流水により消毒効果のある石けん等でよく手を洗うこと。

 (2)加熱調理食品は中心まで火が通るよう十分加熱すること。

 (3)健康状況に異常が生じた場合には、早めに医療機関を受診すること。

 

(参考) 腸管出血性大腸菌感染症O26とは

 大腸菌はO(オー)抗原の違いにより分類されます。O抗原の種類が26番目の大腸菌がO26、157番目がO157と呼ばれており、現在約180まであります。大腸菌のほとんどは無害ですが、なかには下痢を起こすものがあり「病原性大腸菌」と呼ばれています。病原性大腸菌のうち腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生性大腸菌)はベロ毒素というものを出して、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症(けいれんや意識障害)を起こします。感染すると4~8日の潜伏期間ののちに、激しい腹痛を伴った水様便(水っぽい下痢)が頻回に起こり、まもなく血便(血液の混じった下痢)が出ます。成人では感染しても、無症状だったり、軽い下痢で終わることが少なくありません。

問合せ

愛知県 健康福祉部 健康担当局健康対策課
結核・感染症グループ
担当:今井・関
電話:052-954-6626
E-mail: kenkotaisaku@pref.aichi.lg.jp