ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織からさがす > 水資源課 > よくある質問に答えます(Q&A) 【もっと詳しく】

本文

よくある質問に答えます(Q&A) 【もっと詳しく】

ページID:0284705 掲載日:2020年5月1日更新 印刷ページ表示

Q 水道用水の需要量はどのように推計するのですか?

A:
 水道用水の水需要の推計値は、当該地域の水道や実績値などの統計値等のデータをもとに、水道施設設計指針などに定まられた手法により「地域の人口」や「水道普及率」、「1人あたりの使用水量」などを算定して求められます。

 具体的な算定については、より実態に近い想定を行うため、各家庭で使う「家庭用水」、学校や病院、飲食店、事業所などで使う「都市活動用水」、工場で使う「工場用水」の3つの用途に分け、それぞれの需要の傾向をとらえて使用水量(1日平均有収水量※1)を算定し、その値を川から各家庭に水が届くまでのロス等を見込むため「利用量率※2」、「負荷率※3」などの各種係数で除して推計値(1日最大取水量※4)が求められます。

<補足>
家庭用水:
 一般家庭で使われる水で、「飲料・洗面・手洗い」、「トイレ」、「風呂」、「洗濯」、「その他」の5項目に分けてそれぞれの需要の傾向をとらえた原単位(1人が1日で使う水の量)を算定し、それに「国立社会保障・人口問題研究所」が公表した将来人口を乗じて、家庭用水の1日平均有収水量が算定されます。
 各水量の算定には、節水型家庭用品の普及はもとより、風呂の残り湯を洗濯に使うことや、単身世帯の動向なども考慮されています。

都市活動用水:
 学校や役所などの公共施設、病院や介護センターなどの医療・福祉施設、飲食店、ショッピングセンター、ホテル、事業所など、様々な社会活動の場で使われる水量を算定するもので、実績データの水位から見た「トレンド(時系列傾向分析)」から原単位(1人1日に使う水の量)を算定し、それに「国立社会保障・人口問題研究所」が公表した将来人口を乗じて都市活動用水の1日平均有収水量が算定されます。
 都市活動用水は、地域が発展し活発化するほど使用水量が大きくなる傾向があります。

工場用水:
 工場で使われる水量を算定するもので、実績データの推移から見た「トレンド(時系列傾向分析)」から工場用水の1日平均有収水量が算定されます。
 都市活動用水と同様に、地域が活性化するほど使用水量が大きくなる傾向があります。

※ 各種係数等
 水道施設を設計する上で用いられる「一日最大取水量」を求めるため、「一日平均有収水量」を除す係数で、「有収率」、「負荷率」、「利用量率」の3つがあります。

1 1日平均有収水量:
 各用途に1日あたり使用される水量の年平均値です。
 公園用水(噴水等)や消防用水などの料金対象とならない水を見込むための係数を有収率といい、1日平均有収水量を有収率で除したものが1日平均給水量となります。

2 利用量率
 河川から供給地点までの送水や浄水場の中でロスが発生することから、施設の設計にはあらかじめこのロスを見込んでおく必要があります。
 このロスを見込むための係数が、利用量率であり、浄水場等の施設管理者は、ロスを設定した利用量率の範囲内に収めるため、日夜メンテナンス等を行っています。

3 負荷率:
 水道の使用水量は、気象や生活の状況により日々変動するため、平均値で水道施設を作った場合、十分に水が供給されない日が発生してしまうことから、水道施設の設計にあたっては、水を多く使う日を加味する必要があります。
 負荷率とは、日々の使用量の変動を見込み、一日平均給水量を一日最大給水量に変換するための係数、いわゆる安全率です。
 この安全率は、小さく見込んでしまうと給水出来ない日が発生してしまう恐れがある一方、大きく見込みずしぎると施設が過大設計となってしまうことから、愛知県は過去10ヶ年のうち下位3ヶ年の平均値を負荷率として利用しています。

4 1日最大取水量
 1日に川から取水する水量の最大値です。

 

よくある質問に答えます(Q&A)【もっと詳しく】目次に戻る

問合せ

愛知県 建設局 水資源課
水資源計画グループ
電話 052-954-6121
E-mail: mizushigen@pref.aichi.lg.jp