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平成27年度公共用水域及び地下水の水質調査結果について

ページID:0191193 掲載日:2016年6月15日更新 印刷ページ表示

平成28年6月15日(水曜日)発表

平成27年度公共用水域及び地下水の水質調査結果について

 愛知県では、国土交通省中部地方整備局及び水質汚濁防止法に定める6政令市(名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市、春日井市及び豊田市)とともに、県内の河川、湖沼、海域の公共用水域及び地下水の水質調査を実施しております。
 調査結果の概要は次のとおりです。

水質調査結果の概要

○公共用水域の水質調査結果の概要

  • 健康項目

    河川、湖沼、海域の139地点で調査をした結果、名古屋市内水域の1地点1項目を除き、すべての地点、すべての項目で環境基準を達成しました。

  • 生活環境項目

  河川におけるBODの環境基準の達成率は98%で、長期的な推移をみると改善傾向にあります。

  湖沼(油ヶ淵)におけるCODの環境基準は達成しておりませんが、水質は長期的な推移をみると改善傾向にあります。

  海域における環境基準の達成率は、CODが64%、全窒素が83%、全燐が67%であり、長期的な推移をみるといずれの項目においても概ね横ばいです。

  また、水生生物の保全に係る環境基準の達成率は、基準項目である全亜鉛、ノニルフェノール、LASについて、それぞれ河川で90%、100%、95%、湖沼及び海域で100%、100%、100%でした。

○地下水の水質調査結果の概要

 県内の全体的な地下水質の概況を把握するため114地点で調査をした結果、107地点ではすべての項目で環境基準を満たしており、7地点では環境基準を超過した項目がありました。

 環境基準を超過した7地点のうち、新たに超過が判明した4地点については、汚染井戸周辺地区調査を行うとともに井戸所有者に対する飲用指導を実施しました。環境基準を超過した7地点については、今後も調査を継続していきます。

1 公共用水域の水質調査結果

(1)健康項目(人の健康の保護に関する環境基準項目)

  • 河川、湖沼、海域の139地点で調査した結果、138地点はすべての項目で環境基準を達成しました。
  • 名古屋市内水域の荒子川の荒子川ポンプ所で1,2-ジクロロエタン(年間平均値0.016mg/L)が環境基準(基準値0.004mg/L)を達成しませんでした。

(2)生活環境項目(生活環境の保全に関する環境基準項目)

  • 河川の有機汚濁の代表的な指標であるBOD、湖沼及び海域の有機汚濁の代表的な指標であるCOD、海域の富栄養化の代表的な指標である全窒素及び全燐、水生生物の保全に係る環境基準項目である全亜鉛、ノニルフェノール及びLASの調査結果について、それぞれの環境基準の達成状況を評価しました。
  • 達成率の長期的な推移をみると、河川のBODについては改善傾向にあり、湖沼のCOD、海域のCOD、全窒素及び全燐については、概ね横ばいです。
環境基準の達成水域数及び達成率

 

 

 

調査項目

類型指定水域数

環境基準達成水域数

環境基準達成率

河川

 

 

BOD

49(注1)

48

98%

水生生物保全環境基準

 

 

全亜鉛

42(注1)

38

 90%

ノニルフェノール

42

100%

LAS

40

 95%

湖沼

 

 

COD

  1

 0

  0%

水生生物保全環境基準

全亜鉛

  1

 1

100%

ノニルフェノール

 1

100%

LAS

 1

100%

海域

 

 

COD

11(注2)

 7

 64%

全窒素

6(注2)

 5

83%

全燐

 4

67%

水生生物保全環境基準

全亜鉛

4(注2)

 4

100%

ノニルフェノール

 4

100%

LAS

 4

100%

(注1) 河川の類型指定水域数について、調査項目により数は異なるが、対象河川は同一である。

(注2) 海域の類型指定水域数について、COD、全窒素及び全燐については、伊勢湾(三河湾を含む。)であり、水生生物保全基準については、伊勢湾(三河湾を除く。)である。

2 地下水の水質調査結果

(1)概況調査

  県内の全体的な地下水質の概況を把握するために、メッシュ調査を95地点、定点調査を19地点で調査した結果、メッシュ調査は4地点、定点調査は3地点で、環境基準を超過した項目がありました。

    そのうち新たに環境基準の超過が判明したメッシュ調査の4地点については、汚染井戸周辺地区調査を行うとともに井戸所有者に対する飲用指導を実施しました。

(2)定期モニタリング(継続監視)調査

  過去の概況調査及び事業者からの報告等で地下水汚染が判明した地域の継続的な監視を行うため、167地点295本の井戸で調査を実施しました。その結果、105地点147本で環境基準を超過しました。

(3)汚染井戸周辺地区調査

  汚染範囲等を確認するため、(1)の概況調査において新たに環境基準を超過した4地点23本、(2)の定期モニタリング(継続監視)調査において新たな項目で環境基準を超過した、もしくは汚染範囲の拡大が確認された3地点22本及び事業者からの報告等により地下水汚染のおそれがあると判断した16地点60本の計23地点105本の井戸で調査を実施しました。その結果、7地点12本で環境基準を超過しました。このうち、継続的な監視が必要と考えられる地点については、平成28年度以降も調査を実施します。

環境基準の超過地点数

調査区分

調査地点数

環境基準超過地点数

概況調査

メッシュ調査

95(95)

4(4)

定点調査

19(19)

3(3)

定期モニタリング調査

167(295)

105(147)

汚染井戸周辺地区調査

23(105)

7(12)

           (注) ( )内は井戸の本数を示す。

3 今後の対応

 引き続き常時監視に努め、環境基準の達成状況を把握するとともに、水質汚濁防止法、県民の生活環境の保全等に関する条例等に基づき、事業者指導、生活排水対策等を総合的に推進し、環境基準の達成・維持に努めていきます。

平成27年度公共用水域及び地下水の水質調査結果

問合せ

愛知県 環境部 水地盤環境課
調査・計画グループ 元山、夏目
内線 3058・3044
電話 052-954-6221(ダイヤルイン)
規制・土壌グループ 柘植、宮本
内線 3045・3050
電話 052-954-6225(ダイヤルイン)
E-mail: mizu@pref.aichi.lg.jp

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