ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 分類からさがす > しごと・産業 > 農林水産業 > 農業 > 「いもち病」に強く、食味の優れた水稲の新品種「中部111号」を開発しました

本文

「いもち病」に強く、食味の優れた水稲の新品種「中部111号」を開発しました

ページID:0003615 掲載日:2007年8月10日更新 印刷ページ表示

平成19年8月9日(木)記者発表

「いもち病」に強く、食味の優れた水稲の新品種「中部111号」を開発しました

~農薬散布を減らした安全・安心なコメ作りが可能になります~

  県農業総合試験場山間農業研究所は、稲の重要病害である「いもち病」に抵抗性を持つ水稲の新品種の開発に平成8年度から取り組み、このたび、同病に極めて強く、食味の優れた新品種「中部111号」を開発しました。

  この新品種は、いもち病の発生が多い中山間地域での普及が期待され、減農薬栽培が可能となり、安全・安心なコメ生産が可能となります。

  なお、本品種の開発は、農林水産省の指定試験事業において実施しました。

1 開発の経緯

  山間・中山間地域は、いもち病の発生が多く、米生産が不安定であるため、いもち病抵抗性品種の開発が求められていました。このため、平成8年度から、中国雲南省の稲品種「豪乃煥(ハオナイファン)」が持ついもち病に強い特性を、人工交配により日本品種に導入することにより、「中部111号」の開発に成功しました。

 なお、本品種は、本日(8月9日)付けで、種苗法に基づく品種登録申請を行いました。 

2 新品種の特徴

  1. 本品種は、いもち病に極めて強い品種であるため、いもち病の薬剤防除は、ほとんど必要なく、安全・安心なコメ生産に適しています。
  2. 本品種は、中山間地域では9月15日頃収穫できる早生品種です。
  3. 本品種の収量は、本県中山間地域で栽培されている「ミネアサヒ」より多く、10a当り700kgです。
  4. 食味は、柔らかく粘りがあり、「ミネアサヒ」とほぼ同等です。

3 関連説明

  いもち病は、葉や穂に発生し品質や収量が低下するため、米生産にとって最も被害が大きい病気です。

4 問合せ先

愛知県農業総合試験場 山間農業研究所稲作グループ 坂 紀邦

住所 豊田市稲武町スソガエト11

電話 0565-82-2029

いもち病の発病状況
左 新品種「中部111号」
右 「ミネアサヒ」(対照)

問合せ

愛知県農業総合試験場
山間農業研究所稲作グループ
担当 坂・加藤
電話 0565-82-2029
nososi@pref.aichi.lg.jp