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病害虫に強く、食味の良い水稲新品種「愛知108号」を開発しました

ページID:0005101 掲載日:2007年9月21日更新 印刷ページ表示
平成19年9月20日(木曜日)発表

病害虫に強く、食味の良い水稲新品種「愛知108号」を開発しました

農薬使用を減らしたコメ作りが可能になります

 県農業総合試験場作物研究部は、平成5年度から、複数の重要な病害虫に対して抵抗性を持ち、食味の良い水稲新品種の開発に取り組み、このたび、新品種「愛知108号」を開発しました。

 この品種は、病害では、縞葉枯病、穂いもち、虫害では、セジロウンカ、ツマグロヨコバイに対して抵抗性を持っているため、農薬使用を減らすことができ、安全・安心なコメ生産が可能となるため、普及が期待されます。

 なお、本品種は、本日(9月20日)付けで、農林水産省に、種苗法に基づく品種登録申請を行いました。

開発の経緯

 平成5年に、食味の良い「あさひの夢」に、縞葉枯病、穂いもち、セジロウンカ、ツマグロヨコバイに対して抵抗性を持つ「大地の風」を人工交配しました。その後、選抜を繰り返し、4種類の病害虫に抵抗性を持つ「愛知108号」を開発しました。

新品種の特徴

(1)縞葉枯病、穂いもち、ツマグロヨコバイ、セジロウンカに抵抗性を持ちます。

(2)食味は、同時期に収穫できる「あさひの夢」「祭り晴」より勝ります。

(3)収量は、「祭り晴」より7%多く、「あさひの夢」と同等です。

(4)本県平坦部では、9月下旬~10月上旬頃に収穫できます。

 

関連説明

(1)縞葉枯病

  ヒメトビウンカにより伝搬されるウィルス病で、発生すると、新葉が細くなって巻いたまま垂れ下がって枯れ上がります。

(2)穂いもち

  稲で最も恐ろしい「いもち病」のうち穂に感染するもので、穂が枯れて収量が低下します。

(3)ツマグロヨコバイ

  稲の茎などに口吻を刺して吸汁するほか、萎縮病などを媒介します。

(4)セジロウンカ

   中国大陸からやってくる飛来害虫で、稲の茎などに口吻を刺して吸汁するため、イネの下葉や茎が黄化し、分げつが抑えられて生育不良となり、出穂が遅れたりします。

問合せ先

愛知県農業総合試験場 作物研究部作物グループ 加藤 満

住所 愛知郡長久手町大字岩作字三ケ峯1-1

電話 0561-62-0085

愛知108号の草姿

愛知108号の草姿

問合せ

愛知県農業総合試験場
作物研究部作物グループ
担当 加藤・工藤
電話 0561-62-0085(内線501)