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夏に黄色の大きな花が咲く一輪ギクの新品種を開発しました
平成21年3月26日(木曜日)発表
夏に黄色の大きな花が咲く一輪ギクの新品種を開発しました
愛知県農業総合試験場東三河農業研究所は、本県の一輪ギク生産者で組織する愛知県花き温室園芸組合連合会きく部会と共同で、夏に大きくて輝くような黄色の花が咲く一輪ギク「愛知夏黄1号(あいちなつき1ごう)」を開発しました。
余分な蕾の発生が少なく、花を咲かせるための日長を短くする操作は不要で、栽培の難しい6月~8月の出荷に適した品種として期待されます。
記
1 開発の経緯及び内容
愛知県の一輪ギクは、全国で第1位の生産量を誇る本県の農業生産を支える重要な品目で、主に白色と黄色の品種が生産されています。
一輪ギクは、夏期の高温、長日条件での栽培が難しいため、生産者からは、出荷が不安定になる6月~8月に、黄色の花が安定して咲く新品種の開発が強く要望されてきました。
そこで、農業総合試験場東三河農業研究所では、愛知県花き温室園芸組合連合会きく部会と共同で、平成15年度から新品種の開発に取り組み、本年度、多くの優れた性質を持つ「愛知夏黄1号」を開発しました。
なお、本品種は、本日(平成21年3月26日)付けで、種苗法に基づく品種登録出願を行いました。
2 新品種の特徴
(1)輝くような黄色で、形の良い大きな花が咲きます。
(2)生育が旺盛で、花や茎葉にボリューム感があります。
(3)余分な蕾の発生が少ないため、一輪の花を大きく咲かせるために必要な「蕾を取る作業」が省力化できます。
(4)6月~8月でも、花を咲かせるための日長を短くする操作が不要で、現在栽培されている品種よりも早く安定して花を咲かせることができます。
3 関連説明
(1)愛知県の一輪ギク出荷量は年間4億2,190万本で、全国第1位(全国出荷量10億1,200万本、愛知県シェア41.7%)です。県内の主な産地は田原市、稲沢市、豊川市です。
(2)本県の一輪ギク産地では、周年生産を行っており、10月~6月に出荷する「秋ギク」と6月~9月に出荷する「夏秋ギク」が栽培されています。4 問合せ先
愛知県農業総合試験場東三河農業研究所花きグループ 主任 青木 献
所在地 豊橋市飯村町高山11-48
電話 0532-61-6293
開発した一輪ギク新品種「愛知夏黄1号」
問合せ
愛知県農業総合試験場
東三河農業研究所花きグループ
担当 青木・山本
電話 0532-61-6293
愛知県農林水産部農業経営課
技術・営農グループ
担当 恒川・須田
内線 3662・3673
ダイヤルイン 052-954-6410