平成26年度 生産高度化研修（カンキツ） 【終了しました】

 参加者の多くが蒲郡市の生産者ということで、会場は蒲郡市民会館東ホールで研修を開催しました。

　講演と事例紹介3題の発表があり、内容は以下のとおりでした。

講演「カンキツ「夕焼け姫」高品質生産技術」

　愛知県農業総合試験場園芸研究部常緑果樹研究室　主任研究員　栗田　恭伸　氏

「夕焼け姫」は平成25年3月に品種登録した愛知県の育成品種で、果皮が赤く減酸が早い特徴があり、11月中旬に収穫できる。この「夕焼け姫」の貯蔵方法、貯蔵用資材についての検討結果とマルチ使用栽培による品質向上試験の結果を各種データを基に発表された。また、試食アンケートを実施した結果、消費者には評判が良いことが確認された。

事例紹介

1「天敵・近紫外線除去フィルムを利用したハウスミカンのミカンハダニ防除技術」

　　愛知県農業総合試験場園芸研究部常緑果樹研究室　主任研究員　鈴木　寛之　氏

　①近紫外線除去フィルムを利用したハウスミカンのミカンハダニ防除効果

　②天敵（ミヤコカブリダニ）を利用したミカンハダニの防除効果

　以上2つの試験結果を発表した。近紫外線除去フィルムを利用することにより、殺ダニ剤の散布回数を減らすことができたこと、8月下旬にミヤコカブリダニ放飼することにより、11月上旬までミカンハダニ生息数を抑制できたことが示された。

2「天敵を利用したハウスミカンのミカンハダニ防除技術」

　　東三河農林水産事務所農業改良普及課　技師　浅井　信吾　氏

　蒲郡市農協管内のハウスミカン農家36名（91園地）の協力を得て、スワルスキー製剤「の実証調査を実施した結果を発表した。スワルスキー放飼時にハダニが発生していなければ防除効果が高いことなどが示された。

3「天敵を利用したハウスミカンのミカンハダニ防除技術」

　　東三河農林水産事務所田原農業改良普及課　専門員　長崎　晋作　氏

　田原市のハウスミカン農家5戸5園地においてスワルスキー製剤の実証調査を実施した結果を発表した。スワルスキー放飼前に農薬を使用する場合、スワルスキーに影響の少ない薬剤を選択することや農薬散布からスワルスキー放飼までの日数を長くとると良いこと、花洗いや樹上かん水が農薬の影響を小さくすることが示された。

以上の発表に引き続き、「夕焼け姫」と宮川早生の試食があり、その後愛知県農業総合試験場

企画普及部広域指導室の本美善央主任専門員の司会で総合質疑が行われました。

1　日時

　　平成26年10月27日（月）午後1時30分から午後4時まで

2　場所

　　蒲郡市市民会館　東ホール

　　　蒲郡市栄町3－30

3　対象

　　県内の果樹生産者等

4　定員

　　200名

5　内容

 (1)　講演　「カンキツ「夕焼け姫」の高品質生産技術」

　　　講師　愛知県農業総合試験場園芸研究部常緑果樹研究室

　　　　　　　　主任研究員　栗田　恭伸　氏

 (2)　事例紹介　「天敵、近至芸線除去フィルムを利用したハウスミカンのミカンハダニ防除技術」

　　　講師　愛知県農業総合試験場　園芸研究部落葉果樹研究室

　　　　　　　　主任研究員　鈴木　寬之　氏

　　　講師　東三河農林水産事務所農業改良普及課

　　　　　　　　技師　　　　浅井　信吾　氏

　　　講師　東三河農林水産事務所田原農業改良普及課

　　　　　　　　専門員　　　長崎　晋作　氏　

 (3)　総合質疑

　　 　　　　愛知県農業総合試験場　企画普及部広域指導室

　　　　　　　主任専門員　本美　善央　氏

6　参加費

　　無料

7　申込み方法

　　往復はがきに下記の事項を御記入のうえ、愛知県立農業大学校までお申込みください。

　　＊往信はがき：課題名・氏名（ふりがな）・郵便番号・住所・電話番号

　　＊返信はがき：表面はお申込み者の郵便番号・住所・氏名

　　　　　　　　　　　　裏面は何も書かないでください。

8　郵送でのお申込み先

　　愛知県立農業大学校 研修部研修科 研修グループ

　　〒444-0802　岡崎市美合町字並松1-2

9　申込期限

　　10月14日（火）まで（必着）

　　電話、ファクシミリでの受付はいたしておりませんので、御理解ください。

10　共催

　　愛知県果樹振興会、愛知県農業総合試験場