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平成30年度 生産高度化研修(作物部門):コムギの安定生産【終了しました】
研修を終えて
愛知県内のコムギ生産者及び関係機関職員を対象に、コムギの安定生産技術に関する研修を開催し、県内各地から48名の参加がありました。
まず、愛知県農業総合試験場作物研究部水田利用研究室の尾賀俊哉主任から「きぬあかり」における生育診断について講演がありました。茎立期の草丈、茎数、葉色から生育指標値を計算し、適切な追肥量を算出する方法を学びました。
次に、愛知県農業総合試験場作物研究部作物研究室の森崎耕平主任研究員から「きぬあかり」におけるコムギ赤さび病の防除法について講演がありました。コムギ赤さび病は気温16℃前後、高湿度期に多肥のほ場で頻発することや、こぼれムギの処分や、早まきの防止がコムギ赤さび病防止に有効であることを学びました。
さらに、愛知県農業総合試験場作物研究部作物研究室の遠山孝通主任研究員から「ゆめあかり」における緩効性肥料を用いた施肥設計について講演がありました。開発した肥料を用いることで実肥の省略が可能となることや、高タンパク質、多収を目指すためには湿害対策が重要であることを学ぶことができました。
最後に、愛知県農業総合試験場作物研究部作物研究室の遠山孝通主任研究員から平成30年産コムギ生産実績と今後の展望について情報提供があり、平成30年産コムギは登熟期の天候が不良であったため、前年と比較して減収したことについて説明がありました。また、湿害防止のために明きょ、暗きょの施工や土壌改良資材の検討が重要であることを学びました。
アンケートでは、多くの参加者から「参考になった」と高評価が得られ、「赤さび病発生や追肥について勉強になった」、「平成30年産のコムギ収量の減収の原因がわかり、対策がわかった」との声が上がりました。
【講演の様子】
コムギの安定生産技術
募集内容
1 日時
平成30年10月19日(金曜日) 午後1時30分から午後3時10分まで
(受付は午後1時から)
2 場所
愛知県立農業大学校 中央教育棟(3階) 大講義室
岡崎市美合町字並松1-2
3 対象
コムギ生産者
4 定員
80名
5 内容
(1)講演:「きぬあかり」における生育診断について
講師:愛知県農業総合試験場作物研究部水田利用研究室
主任 尾賀俊哉氏
(2) 講演:「きぬあかり」におけるコムギ赤さび病防除法
講師:愛知県農業総合試験場作物研究部作物研究室
主任研究員 森崎耕平氏
(3) 講演:「ゆめあかり」における緩効性肥料を用いた施肥設計
講師:愛知県農業総合試験場作物研究部作物研究室
主任研究員 遠山孝通氏
(4) 情報提供:平成30年産のコムギ生産実績と今後の展望
講師:愛知県農業総合試験場作物研究部作物研究室
主任研究員 遠山孝通氏
(5)総合質疑
6 参加費
無料
7 申込み方法
ご住所を管轄する農林水産事務所農業改良普及課へお申し込みいただくか、往復はがきに下記の事項を御記入のうえ、愛知県立農業大学校までお申し込みください。
*1つの研修につき、往復はがき1枚でお申し込みください。
*複数名で申込みする場合は、代表者の郵便番号・住所・氏名と、その他の全員の氏名を御記入ください。
往復はがきの記入の仕方(イラスト参照)
*往診はがき(表面):下記8の申込先住所
返信はがき(裏面):(なにも書かないでください)
消えるインクは使用しないでください
*返信はがき(表面):お申込者の郵便番号、住所、氏名
*往信はがき(裏面):期日:10月19日、課題名:コムギの安定生産技術、氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号(平日の昼間に連絡がつく番号)
8 往復はがきでの申込み先
郵便番号 444-0802 岡崎市美合町字並松1-2
愛知県立農業大学校 研修部 研修担当
問合せ
愛知県立農業大学校 研修部
郵便番号444-0802
岡崎市美合町字並松1-2
電話: 0564-51-1034(研修部直通)
ファックス: 0564-51-4831
E-mail: noudai@pref.aichi.lg.jp